2012年05月02日

残雪の尾瀬から平ヶ岳へ〜平ヶ岳(1)

4/28 戸倉〜鳩待峠〜山ノ鼻〜猫又川二俣

GWは薬師岳のつもりだった。でも今年は豪雪のため除雪がぜんぜん進んでなく、かなりしんどそうなので急遽平ヶ岳に変更。利根源流域中央部にある平ヶ岳に、人の気配も稀な雪のある頃に行きたいとずっと思っていた。


120428平ヶ岳・鳩待峠 早朝に東京をでて渋滞にも巻き込まれず順調に戸倉まで来た。しかし、ちょっとゴタゴタして、タクシーで鳩待峠に着いたときには10時近くだった。至仏山に寄ろうかと思っていたが、直接サイト場に向かうことにする。
GW初日は穏やかに晴れわたり、絶好の残雪登山日和。次から次へとタクシーから人がはき出される。

120428平ヶ岳・電線に導かれ山ノ鼻へ 鳩待峠から山ノ鼻へ向かうルートの始めは急な下りだが、川上川沿いの平坦な道になる。踏み跡もばっちり、小屋まで電線も延びているし、迷うことはない。
それにしても暑い。上着を脱いでいつものようにヒートテック一枚だけで歩く。

120428平ヶ岳・山ノ鼻至仏山荘 山ノ鼻到着。鳩待峠は登山者で混雑していたが、みんなあちこちに散ったのか、ここはほどほどの人。小屋も売店も営業している。

120428平ヶ岳・背中アブリ田代から至仏山

山ノ鼻の裏から「背中アブリ田代」という変な名前の湿原の上を歩く。湿原といってももちろん今は雪原。その雪原の向こうには至仏山。至仏山はスキーヤーやボーダーで賑わっているようだ。


120428平ヶ岳・春の燧岳

至仏山の反対に目を向ければ、そこには燧ケ岳。山頂部は岩が黒々と露出している。急速に雪解けが進んでいるようだ。暑いもんな...。汗で日焼け止めが流れるので、休憩するたびに塗りなおす。


120428平ヶ岳・猫又川を遡る

なだらかな雪原を真っ二つに割って、猫又川はとうとうと流れている。サイト場までひたすら猫又川の上流に向けて進む。川の向こうには日崎山からススケ峰と遥か平ヶ岳につながる稜線が見えている。


120428平ヶ岳・立ち枯れの木と青空

あー、いい天気だ。空が眩しい。眩しすぎてデジカメの液晶がよく見えない。


120428平ヶ岳・猫又川二俣のサイト 猫又川の左俣、右俣を分ける二俣の平原に到着。ちょっと早いけどここでテントを張る。林の中の明るく気持がいい場所にだらしなくテントを張る...。

120428平ヶ岳・ペミカンカレー 夕食はご存知「ペミカンカレー」。うまい、早い、安い、おまけにカロリーたっぷりと、準備がすご〜く、すご〜〜く面倒なことを除けば、雪山の食事としては、言うことなし。

次回に続く)



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2012年05月03日

奥利根の秘境・平ヶ岳山頂へ〜平ヶ岳(2)

4/29 猫又川二俣〜平ヶ岳〜ススヶ峰〜猫又川二俣

前回の続き)

平ヶ岳は利根川と只見川の分水嶺にあり、ほぼ無人地帯と言っていい利根川源流部のど真ん中にある山深い山だ。今日は猫又川二俣のベースから平ヶ岳を往復する。平ヶ岳への最短コースをとるが、およそ10時間近い行動を予定している。


120429平ヶ岳・猫又川を渡って出発

明るくなってきた5時15分出発。無風快晴。出発してすぐ、猫又川を渡るところが難所のひとつ。雪が少ないときには苦労するようだが、今回はご覧のように埋まっていて無事に渡れた。


120429平ヶ岳・二俣の尾根を行く 猫又川右俣と左俣の間の細長い尾根に取り付く。雪はカチカチながらもシールが良く効く。稜線に出ると汚れた雪に栂の森、ちょっと歩きにくい。
日差しが当たるととたんに暑くなってきた。すでに上半身ヒートテック一枚だ。

120429平ヶ岳・燧ケ岳が見えてきた

しばらくは濃い栂の森の木々の合間から、帰りに使う予定のススヶ峰から日崎山の稜線を確認しながら歩く。しかし、高度が上がるにつれ視界が開けてきて、燧ケ岳もよく見えるようになってきた。今日も本当に天気がいい。


120429平ヶ岳・大白沢山トラバース

取り付いた尾根からほぼ真っ直ぐ北上したが、1760mで向きを変え左の沢を渡って、大白沢山の尾根にのる。目の前には雪が落ちた大白沢山南東面の断崖が見えている。尾根の上には木々がまばらな緩やかな斜面が広がる。大白沢山−1911mピークのコルに向けて、トラバース気味にサクサクと登ってゆく。


120429平ヶ岳・稜線分岐1911ピーク 平ヶ岳への稜線を分ける1911mピーク。ルートファインディングでの目印だが、ただの雪の丘。

120429平ヶ岳・平ヶ岳へ続く稜線に入る

いよいよ平ヶ岳へ続く長大な稜線に滑り込む。と言ってもほとんど高低差のない緩やかなアップダウンを繰り返す尾根なので、シールは付けたまま。


120429平ヶ岳・雪庇が波打つ稜線を行く

1920mピークを左に巻き、下りにかかると平ヶ岳へ続く稜線が一望できる。平ヶ岳でかい!近いようにも見えるし、遠いようにも見える。2時間くらいで行くつもりだが、この足元の稜線は、50cmから1mぐらいの高さの波のように雪庇がうねっていて、かなり滑りにくい。


120429平ヶ岳・白沢山へ

白沢山手前の1895mのピークに上がった。栂の森はここでおしまい。ここからは平ヶ岳までご覧のように、遮る物のない広い真っ白な尾根が続く。視界がないときにはちょっとしんどそうだが、今日は最高のコンディション、目の前に見えている平ヶ岳を目指して突き進む。


120429平ヶ岳・平ヶ岳をのぞむパノラマ
写真をクリックで拡大

抜群の展望。風はないが透明度はいい。左手には谷川連峰、その向こうに苗場山、そして白毛門から巻機山に続く稜線が見えている。


120429平ヶ岳・巻機山方面

巻機山は完全に雪に覆われ滑らかな山容を見せている。まだまだ滑れそう。


120429平ヶ岳・平ヶ岳への斜面に取り付く

いよいよ平ヶ岳山頂への登りに取り付く。と言っても標高差は200mほどでたいしたことはない。帰りにここを滑るのかと思うとワクワクしてくる。


120429平ヶ岳・平ヶ岳の斜面を登る

暑さのためか相棒は少々バテ気味。でも山頂はもうすぐ。燧ケ岳もうしろから応援しているぞ。




平ヶ岳山頂はすぐそこだ!


次回に続く)



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2012年05月04日

山々に抱かれた滑降〜平ヶ岳(3)

4/29 猫又川二俣〜平ヶ岳〜ススヶ峰〜猫又川二俣

前回の続き)

120429平ヶ岳・平ヶ岳山頂

きゃっほー!ついに念願の雪の平ヶ岳山頂に到着!


120429平ヶ岳・山頂からのパノラマ
写真クリックで拡大

平ヶ岳山頂は広い台地のようなピーク。360度さえぎるもののないパーフェクトな展望。空には巻雲が現われているが、しかし、文句を言ったらバチが当たるような晴天。


写真左から遠くにおそらく西吾妻、そして近くに会津朝日岳、丸山岳、そこから稜線伝いに窓明、会津駒と続く。燧ケ岳があって、その右に日光白根や皇海といった日光の山々、尾瀬ヶ原から至仏、すぐ隣に笠ヶ岳。ずっと右に行って谷川連峰、谷川の手前から白毛門、大烏帽子、巻機、越後三山と長大な稜線が続く。越後三山の合間にある利根川水源の大水上山から剣ヶ倉を経て稜線はこの平ヶ岳へつながる(そう、白毛門から笠ヶ岳まで地形的には長大な馬蹄形縦走ができるのだ)。飯豊と思しき山々も見えている。なんという贅沢な景色だ。人工物は見えない(実はよくよく探すと2つほど見える...)。




携帯はばっちり3本、山頂ナウをつぶやく。そして、水が滴るほどぐしゃぐしゃに濡れているシールをはがし、待ちに待ったドロップイン!


120429平ヶ岳・山頂からドロップイン

どこを見ても山、山、山。山々に抱かれて大斜面を滑る。ちょっと重いけど、そこそこのザラメ。しあわせだな〜。


120429平ヶ岳・雪庇は崩れつつある

幸せは長くは続かない...。いくつかピョコを巻いて粘ったものの、白沢山の手前で滑降終了。びちょびちょでノリが効かなくなったシールをテーピングテープで板にくくり付け、また長い歩きの始まり。

ここ数日の暑さで、雪庇はどんどん崩れているようだ。


120429平ヶ岳・1920ピーク 波打つ雪了を登りきり1920mのピーク。幅50cmくらいしか雪がないところがあり、しかもその下は空間。トレースはついているが、おっかないのでスキーを脱いで藪を漕ぐ。

120429平ヶ岳・1911ピークからススヶ峰へ

稜線分岐の1911mのピークに戻りしばし休憩。あまりの暑さで靴の中が汗でぐっしょり、思いもよらぬところに靴擦れができて足が痛い。しかし、まだ縦走は続く。分岐からそのまま南下、崩れかけた雪庇が並ぶ稜線をススヶ峰を目指す。


120429平ヶ岳・ススヶ峰の登りと太陽に暈

平ヶ岳山頂で見た巻雲がどんどん厚くなり、ついに巻層雲となって空を覆う。太陽は暈を被る。

ススヶ峰へ真っ直ぐ登って行く。斜面には運動会の行進のように一列にならんだトレースがついている。なにをしたんだろう?


120429平ヶ岳・ススヶ峰山頂湿原

ススヶ峰山頂は巻いてしまう。そしてここは山頂直下の湿原。だだっ広い。視界がないときにはかなりいやらしい感じ。今回はこういう場所が多い。


120429平ヶ岳・ススヶ峰から至仏山

下る尾根をススヶ峰から確認。ススヶ峰の肩1800mから南東に猫又川二俣に落ちる尾根を滑る予定だ。尾根の落ち口は陰になっていて見えていない。手前の木の濃い小尾根の下部の奥に白い尾根がちょっと見えている。そこを滑る。地図からは快適な滑降ができそうに思える。ただし、下りたところで猫又川の支流をうまく渡れるだろうか...


120429平ヶ岳・ススヶ峰南東尾根滑り出し 地形図からは尾根の始まりは円いピョコとイメージしていたが、まさにそのとおりで、森の中の塚みたいな広場みたいな場所になっていて分かりやすい。そこからコンパスを切って栂の森に滑り込む。藪はいやだな〜。

120429平ヶ岳・ススヶ峰南東尾根の快適な斜面 栂の森の急斜面はすぐに終わり、まばらな木立の明るいはっきりとした尾根にのる。思いがけず快適な大斜面。今日頑張ったご褒美か?尾根の末端、猫又川まで一気に滑り下る。

120429平ヶ岳・猫又川スノーブリッジ 猫又川二俣に下りたが...目の前に見えている朝歩いたルートと私の間にはザバザバと流れる川が。グサグサに腐ったスノーブリッジが架かってはいるが...踏み抜いたらちょっとヤバイ。下流に行ったり上流に行ったり、右往左往してなんとか渡れる場所を見つけてサイト場に戻った。

今日の行動時間は10時間半。相棒の調子が悪く、ちょっと時間がかかった。でも充実したし無事に戻ってきたし、言うことなし。びちょびちょになったシールと靴下を木に干して、夕食の準備だ。


次回に続く)



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2012年05月05日

尾瀬をあとにし吹割の滝観光〜平ヶ岳(4)

4/30 猫又川二俣〜鳩待峠〜吹割の滝

前回の続き)

120430平ヶ岳・朝の背中アブリ田代

物憂げな朝。昨日の夕方に巻層雲に覆われていた空は、今朝は高層雲に覆われている。教科書どおりに天気が崩れてゆく。今日は至仏山を滑るつもりだったが、相棒は靴擦れがひどくもう滑れないとのこと。なのでそそくさと下山を始める。

猫又川に沿ってきたルートを鳩待峠に戻る。日差しはぼんやりしているが、かえってそれが湿原をやさしく包んでいる。


120430平ヶ岳・山ノ鼻のサイト場 山ノ鼻のサイト場にはテント村が出現していた。合宿と思える学生の団体もいて活気がある。

120430平ヶ岳・咲き始めた水芭蕉

日が高くなるにつれてどんどん暑くなる。あちこちで雪が割れ、よく見ると小さな水芭蕉が咲き始めている。

あまりの暑さにまた上はヒートテック一枚になる。ここにきてビニールの雨合羽にスニーカーというなにか勘違いした人たちを見かけるが、さすがに下着で歩いているのは私だけ...。


120430吹割の滝・入り口

至仏山をカットしてさっさと下りて来てしまったのでまだ朝だ。せっかくなので沼田に行く途中にある吹割の滝を観光する。このあたりはちょうど桜が見ごろで、いろいろな種類の桜が咲いている。


沼田市の吹割の滝案内図


120430吹割の滝・アジアンテイストのみやげ物屋

吹割の滝入り口から深く切れ込んだ渓谷に遊歩道を下りて行く。道に沿って並ぶ雑然とした土産屋は、韓国のソラクサンや台湾の陽明山を思い起こさせ、アジアンテイスト満点。




轟音をとどろかせ、水煙を上げる滝は迫力満点。想像以上。実はあまり期待していませんでした、なめていてごめんなさい。沢登の癖から「巻き込まれたら絶対死ぬな」などと考えてしまう。

なんでも滝の高さは7m、幅30m。浸食された岩の割れ目に大量の水が吸い込まれている。天然記念物にも指定され、東洋のナイヤガラと言われているそうだ。しかし、「東洋のナイヤガラ」と呼ばれる滝は中国や台湾など各地にあることを知っている...なので、ナイヤガラの滝を北米の吹割の滝と呼ぶことに勝手に決定。


120430吹割の滝・沢沿いの遊歩道

遊歩道の横を猛烈に水が流れているんですが、それも飛沫で遊歩道が濡れているんですが、、、落ちたら絶対に助からない。日本一危険な観光地?


120430吹割の滝・観瀑台から全景

沢沿いの遊歩道から吊橋で対岸に渡ると、詩の小道という林の中の遊歩道に導かれる。この小道は渓谷の高いところを通っているので、滝の全景が見渡せる。ここまで滝の水音が轟いてくる。


120430吹割の滝・遊歩道の野草

詩の小道には野草がたくさん咲いていた。これは一体なんでしょう?


滝をたっぷり観光したあと、温泉を探す。老神温泉に行ってみたが、昼前後に入れるところがない。残念。しかたがないので、沼田IC近くの「望郷の湯」に入る。


(平ヶ岳・完)


今回のコース





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2012年05月07日

大混雑の江ノ島ツーリング

5/5 東京〜江ノ島〜東京

長年愛用していたママチャリが壊れたのをきっかけにスポーツバイクを新調した。今日は天気がいいし予定も特にないので、学生のとき以来の久々のツーリングに行ってみた。


120505江ノ島ツーリング・多摩川を渡る 目的地は江ノ島。片道50km弱。生シラス丼でも食いに行くか〜、と何も考えずに出発。
快調に多摩川を渡る。この先は神奈川県。今日は天気が良いだけでなく空気も澄んでいて、多摩川の向こうに丹沢の山並みが見える。

120505江ノ島ツーリング・東戸塚から富士山 環状2号線を南下する。途中、陣ヶ下渓谷のうっそうとした森に驚き、灼熱の太陽にあぶられ、そして東戸塚で大きな富士山を見て一息つく。
この後、疲れてきたのでショートカットしようとして2度ほどはまる。丘の上の迷路のような住宅地に迷い込み、何度も同じ坂を上り下り...一生出られないかと思った...。

120505江ノ島ツーリング・江ノ電 何度も道に迷ったおかげで、10km近く余計に走り、無駄に標高差を消費し、汗で濡れたズボンが足に張り付き、いい加減うんざりした頃、江ノ電と遭遇。やっと着いた...3時間で来る予定が4時間もかかってしまった。

120505江ノ島ツーリング・江ノ島へ いよいよ江ノ島に渡るがすごい人、車。橋の上は人と車のミックスの大渋滞で、危なくて自転車を乗って進めない。自転車から降りて押しながら上陸する。

120505江ノ島ツーリング・生シラス丼の店は大混雑 さて、ちょうどお昼。生シラス丼は、、、店は大混雑。どの飲食店も店の前には黒山の人だかで、1時間以上待ちそうだ。しゃあない、時間もそんなにないし、飯を食わず観光でもするか。

120505江ノ島ツーリング・蛸せんべいも大混雑 神社への階段を上がったところに蛸せんの店がある。ここにも人の列が蛇行しながら延びている。う〜ん、蛸せんもダメか。

120505江ノ島ツーリング・遊歩道も大混雑 島の先っぽに行く遊歩道も大混雑。先が詰っていて、歩いている時間と立ち止まって待っている時間が同じくらい...。先にも進めないし、戻ることもできない。

120505江ノ島ツーリング・大行列 ギャー、なんじゃこりゃ〜。回れ右をして戻る。と言ってもやっぱり人が詰っているので、なかなか戻れない。
結局、島の先っぽに行って帰ってくるだけで2時間弱消費した。もう疲労困憊して電車で帰りたい気分だが、輪行袋はないし自転車も捨てて行けないので、よろよろと来た道をひたすら戻る帰途につく...。

ちょっと暇だし天気もいいから江ノ島でも行こうか〜、と考える人がなんて多いのだろう。私もだけど。




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posted by 惰性人 at 23:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | 自転車
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