2012年05月24日

春のお気楽山スキー〜乗鞍岳

5/19 観光センター前〜位ヶ原山荘〜肩ノ小屋口〜剣ヶ峰〜位ヶ原〜観光センター前

120519乗鞍岳・観光センター前 「この時期どこかいいところないですか〜?」と聞いたら「乗鞍はどうですか?」とのお答え。そこで残雪の乗鞍に滑りに行く。位ヶ原まで除雪されているが一般車通行禁止なので、観光センター前からバスに乗る。乗客はほぼスキーヤーにボーダー。行く先には真っ青な空の下、真っ白な乗鞍岳が私を誘っている。

120519乗鞍岳・位ヶ原山荘前 うねうねとした山道をゆられること40分。位ヶ原山荘に到着。途中のスキー場には雪がなかったが、ここは道路の両側にたっぷりの雪。山行計画書を提出し、シールを貼る人々を尻目に(バスに乗る前に貼ったもんね)きれいな雪面に足を踏み出す。

120519乗鞍岳・位ヶ原から出発

小屋に泊まったと思われる人のトレースが1本ある以外は、昨日降った新雪の滑らかできれいな斜面。帰りが楽しみだ〜!雲ひとつない天気で、サングラスをしても眼がしぱしぱするほどの強い日差し。風も弱い。暑い。すでに、尾瀬で味をしめた上半身下着一枚だ。

乗鞍には何回か来ているが、こんないい天気は初めて。なぜならいつも「天気が悪いから乗鞍行く?」(=冬型の気圧配置で北アは天気が悪いけど、乗鞍は境目だからなんとかなるかもしれないから、とりあえず乗鞍行く?)みたいなノリで来るので、予想通り天気が悪くて、吹雪の中を黙々と歩く、みたいになってしまう。


120519乗鞍岳・振り返ると人人人

振り返ると...やっぱりアイスクリームにたかる蟻んこ状態。


120519乗鞍岳・肩ノ小屋口

位ヶ原から一段上がると、大雪原となり乗鞍岳の面々(ピークが複数ある)が目の前に立ち並ぶ。山はたおやかで無木立の斜面が広がり、どこでも滑れそう。まさにスキーのための山か。


120519乗鞍岳・剣ヶ峰への登り

肩ノ小屋口から主稜線に上がる。ここから剣ヶ峰山頂までは一定の斜度の登りが続く。とは言え、一枚バーンに薄く積もった新雪にシールが良く効き、シャッ、シャッと気持ちよく登れる。


120519乗鞍岳・コロナ観測所

お隣の摩利支天岳には乗鞍観測所がある。白いドームにはかつては太陽コロナを観測するコロナグラフが設置されていた。現在ではコロナの観測は人工衛星にゆずり、大気観測などの広く自然科学の観測のために利用されている。そのドームの向こうには私の大好きな黒部の山々が並んでいる。


120519乗鞍岳・海老の尻尾の残骸

海老の尻尾の残骸。真冬には猛烈な風が吹きつけシュカブラが発達する。私は身をもって知っている...


120519乗鞍岳・ゲレンデのよう

ゲレンデのような、いやゲレンデをはるかに越える大斜面。おまけに槍穂から薬師に至る北アの大展望。


120519乗鞍岳・もうすぐ頂上

肩ノ小屋口から1時間くらい登ってきた。剣ヶ峰山頂はもうすぐそこ。


120519乗鞍岳・剣ヶ峰山頂

ついた!剣ヶ峰山頂。3026m、さすがに下着一枚は寒いので、上着を着る。ちょっと雲がでてきたけど、最高の眺め。


120519乗鞍岳・山頂の鳥居

いやはや、絶景だね。


120519乗鞍岳・黒ビールで乾杯 雪が詰ったビニール袋の中から、おもむろにキンキンに冷えた黒ビールを取り出す。残雪の北アに乾杯!

120519乗鞍岳・ドロップイン すっかり呑み休みすぎた。剣ヶ峰から肩ノ小屋口に滑るルートはざっくり3つ。剣ヶ峰直下のやや細い沢、剣ヶ峰と蚕玉岳の鞍部からほどほどの沢、朝日岳の広い斜面。今日はほどほどに蚕玉岳の鞍部からドロップイン。

120519乗鞍岳・振り返ると青い空白い雲

滑り出しは腐りかけた吹き溜りで足をとられたが、すぐにパックされた快適な斜面となる。歓声(奇声?)をあげながら緩いシュプールを描いて、かなりのスピードで滑り下りて行く。ドロップポイントがあっという間に遠くなる。


120519乗鞍岳・広い斜面

じゃまするもののない大きな斜面を思い思いに滑る。ドロップポイントから肩ノ小屋口まで標高差400mくらいある。


120519乗鞍岳・シュプール

白く滑らかだった雪面はすっかり食い荒らされた。この写真だけみればカナダかヨーロッパのゲレンデのようにも見える。中央の沢の左側のシュプールが我々の一団。かなりぎこちなく滑ってきたが、まあまあでしょう。


120519乗鞍岳・位ヶ原への最後の滑り

位ヶ原への最後の滑降。強烈な陽射しを浴びて雪はかなり重くなっている。でもスキーをとられるほどではないので問題なし。目の前の槍穂を眺めながらのんびりと滑る。お気楽スキーだ〜〜!と完全にナメくさって、スパッツもせずに雨具を着て、片手で動画を撮りながら滑っていた私は、最後の最後でこける。靴の中に、砂糖詰め放題のような感じでぎっしりと雪が詰る...。山をなめてはいけません。


120519乗鞍岳・バス停たくさん 位ヶ原山荘に戻ってきた。除雪を待つバス停たち。

120519乗鞍岳・位ヶ原から今日の振り返り

今日の復習。一番左のピークが剣ヶ峰。天気も雪のコンディションも景色も良く、楽しい一日だった。これだから山スキーはやめられない。もうゲレンデは滑れないよ。


120519乗鞍岳・手打ち蕎麦御池の乗鞍御膳

位ヶ原から観光センター前にバスで戻り、国民休暇村の温泉で汗を流す。そして、手打ち蕎麦・御池で腹ごしらえ。これは乗鞍御膳。もちろん蕎麦もうまいんだけど、サクサクの岩魚の唐揚げがたまらん。






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2012年05月27日

富士山、滑り納め〜富士山

5/26 河口湖口五合目〜吉田口〜八号五勺〜吉田口〜河口湖口五合目

バックカントリーは11月の立山に始まり、5月の富士山で終わる。と勝手に決めている。とは言え、富士山は天候に恵まれず、なかなか登れないのが現実だ。今回も週間予報ではずっと曇り。しかし、直前になって突然、晴れの予報に変わったので、ここぞとばかりに富士山に向かった。


120526富士山・河口湖口から富士山

朝7時。スバルラインの終点、河口湖口五合目。雪訓をのぞいて富士山に登るときにはいつも富士宮口だが、今回初めて吉田口登山道から登ることにした。富士宮口とちがって、みやげ屋やら食堂やらがずらりとならぶ観光地だ。阿里山に似ている。予報どおり富士山がきれいに見えている。期待が高まる。


120526富士山・登山口、ここから歩く 駐車場を横切り、土産屋の前を通ってこのスバルライン終点から登山開始。このあたりの標高はおよそ2300m、空気が冷たくさすがに先週みたいに上半身下着では歩けない。

120526富士山・五合目でも雪たっぷり

しばらくは佐藤小屋に続く林道にそって、山腹をトラバースする。五合目でもまだ雪が残る。


120526富士山・トンネルでスキーの先をする

トンネルの中にも雪が。腰をかがめて歩く。ちょっとでも体を起こすとスキーがガリガリと天井をこする。


120526富士山・立ち並ぶ山小屋

六合目でトラバースが終わり、山頂に向けて溶岩の砂礫の道をザクザクと登ってゆく。帰りに滑り降りる吉田大沢の雪渓の流れを確認する。それにしてもなんだこの小屋は。


120526富士山・2700mあたりからアイゼンをつけて歩く

七合目、標高2700m付近で夏道が雪に覆われる。アイゼンをつけて真っ直ぐ山頂を目指す。ザラザラした砂利道を歩くより、雪の上を歩くほうがずっと楽だ。


120526富士山・本八合目

標高3400m、本八合目。時々猛烈な風が吹き抜け、背負ったスキーがあおられる。そのたびにストックで頼りない耐風姿勢をとる。おまけに雪面はアイゼンを踏み込まないと刺さらないほど、硬くクラストしている。滑ったら楽に200mは滑落しそうだ。直射日光が当たっているのになかなか雪が緩まない。さすが北面は5月でも渋い。小屋の影で風を避け、30分ほど様子を見ることにする。


120526富士山・九合目を見上げる

相変らず風が強く雪が硬いが、だましだまし八合五勺、3500mまで上がってきた。これから先は風を避けるところはない。ピッケルを持っていればなんていうこともないが、今日は初めからルンルン春山を期待していたので、ピッケルは持っていない。

先行している人たちをじっと眺める。風をやり過ごすため四つん這いになって雪面に張り付いていたりして、動いているより止まっている時間のほうが長い。決めた、ここで戻ろう。行こうと思えば行けるが、なんか楽しくなさそうだ。修行っぽい。




アイゼンを雪面に蹴りこんで両膝をついて体を固定し、最高地点での動画を撮る。しかし、体が風にあおられ、風に揺れるススキ状態でポジションが決まらない。


120526富士山・あきらめてドロップイン

雪が柔らかいところを探し、スキーを履いてドロップイン。しかしガリガリ。フォールラインは何百メートルも下へさえぎるものもなく急傾斜で落ちている。おっかなくてうかつにターンできない。ほとんど斜滑降+横滑りで下りて行く。


120526富士山・吉田大沢へ向かう

3300mくらいから雪面がくさり始め、気持ちよく滑れるようになった。あまりに気持ちよかったので、須走口の方へ下り過ぎてしまった。またスキーを背負って100mハイクアップする...。そして夏道沿いに目的の吉田大沢へガリガリとトラバース。目の前に広がるカールのような巨大な沢が吉田大沢だ。


120526富士山・吉田大沢山頂方向

無事吉田大沢に入った。ここは日本か?と思うほどの雄大な景色。日本には私の想像を超える景色がまだまだたくさんあるようだ。なんかうれしい。


120526富士山・吉田大沢

沢の中は風が弱く、吹き溜まりになっていて柔らかい雪面を快適に滑ることができる。広い。どちらに下りよう、と確認しようとした、らどんどん雲が上がってきて完全にガスに視界を閉ざされてしまった。3000mより下では、あちこちに岩が頭を出している。ガスの中にうすぼんやり影のように見えるだけなので、うかつにスピードをだせない。快適な斜面をそろりそろりと進む。もったいない。


120526富士山・スキーを脱ぐ ガスが完全に視界を閉ざしてしまったので、右手の夏道のある尾根に沿って滑って行った。すると、思いがけないところで雪が切れ、行き止まりになってしまった。終了。2700mでスキーを脱ぐ。もっと左に行けばあと200m滑れたのに。

120526富士山・河口湖口のモンベル とぼとぼと来た道を戻る。朝は静かだった河口湖口はお祭りかと思うほどの喧騒に包まれていた。中国語を話している一番うるさい人に、中国語で「中国人ですか?」と聞いたら黙って首を振った。中国人だな。台湾人やシンガポール人ならむきになって否定するもん。
こんなところにモンベルが。忘れ物をしてもここで買えばいい?

120526富士山・河口湖の温泉「天水」 下山後は河口湖温泉「天水」で汗を流す。最近は近くに日帰り湯が増えたせいか、空いていてよろしい。

なんか中途半端だったが、これにて今シーズンの雪山は終了。



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