2012年09月03日

巨大間欠泉ゲイシール&世界遺産シンクヴェトリル〜アイスランド&グリーンランド(6)

8/5 レイキャビック〜グトルフォス〜ケルリンガル〜ゲイシール〜シンクヴェトリル〜レイキャビック

前回の続き)



ケルリンガルから流れ出る川に沿って下ってゆく。途中、小さな滝があり車を止める。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・ケルリンガールの滝

氷河に削られたなだらかな大地に氷河を源とする川が流れる。そして大地の小さな段差が豊かな滝になる。ハイランドにはこんな滝が無数にある。




乾いたダートをひたすら走る。はるか地平線から空に昇る土色の線が見えてきた。対向車だ。Baja2000の記録映画を思い起こさせる、強烈な土埃を巻き上げながらすれ違う。自動車同士のすれ違いはいいのだが、てんこ盛りの荷物を積んだツーリング用のMTBとも頻繁にすれ違う。さぞけむたいことだろう...でもここをツーリングするのはちょっとうらやましい。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・ハイランドの帰途

ハイランドからゴールデンサークルへひたすら緩く緩く下ってゆく。道はシワシワに刻まれた谷を避けるように曲がりくねって着いている。まさに飛行機から見た大地のシワの間を走っているのだ。単調な景色、単調なダートの振動、だんだんねむくなる、ねむくなる...


120805アイスランド、グリーンランドの旅・道路からゲイシール

いつのまにか舗装道路になり、ゲイシールの駐車場について目が覚める。地面からモクモクと湯気が上がっている。日光湯本温泉の源泉みたいだ。でもちょっと違う。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・ゲイシール間欠泉

のわ〜、これはすごい。普通の温泉に見える小さな池から、突如として水柱が吹き上げる。飛沫が逆光にキラキラ光る。美しい。これが世界で5本の指に入るというゲイシールの間欠泉だ。間欠泉の周りには吹き出す瞬間を取ろうと、観光客がカメラを構えて取り囲んでいる。私もカメラを構えてその瞬間を待っていた。




出た〜、でも入りきれない。5〜10分おきに噴出すると言われたが、そのときによって10mくらいあったり1mくらいのが1分おきだったり、一定していない。直前にちょっとした予兆があるので静止画は取れるが、起動に時間がかかる動画はスイッチを入れっぱなしで待つしかない。その間にどんどん電池は減ってゆく。コンデジでの撮影はなかなか難しい。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・ゲイシールの青い温泉

ブルーラグーンより正真正銘ブルーな温泉。でも熱くて立ち入り禁止。




次は世界遺産シンクヴェトリルを目指す。途中、馬の群れが道をふさぐ。ガイドさんが「馬が道路を走るのは合法だけど、馬は道路交通法を知らないから困ったね〜」などと言いながら、馬がいなくなるのを気長に待つ。アイスランドでポピュラーなアウトドアスポーツはゴルフと乗馬ということだ。ここにかぎらずあちこちに馬の群れはいるし、ハイウエイ沿いにはレンタル馬の看板も見る。そして登山道ならぬ馬道の地図まである。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・シンクベトリル、大地の割れ目

シンクヴェトリル国立公園には大地の割れ目がある。この割れ目がアイスランドを世界でも珍しい地質構造を作り出している。大西洋には中央海嶺という山脈があって、ここから湧き出すようにプレート、つまり海底が生まれているためにアフリカ大陸と南アメリカ大陸は離れつつある、と高校で習う。その中央海嶺が陸地を通っている唯一の場所がアイスランドであり、離れつつある地面が作る裂け目を見ることができるのが、ここシンクベトリル国立公園だ。この割れ目の左側は北アメリカプレート、右側はユーラシアプレートで、毎年2cmずつ離れてゆく。そしてその2つのプレートは地球の裏側、日本で再び出会って押し合い3.11の大地震を起こしたのだ。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・シンクベトリル、断崖が続く

地面の割れ目は平行して幾すじも走り、この断崖もその一部だ。この断崖の麓では、おそらくその音響効果を利用したと思われるが、930年に世界初の民主議会が開かれた。それによりシンクベトリルは2004年、世界遺産に登録されている。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・シンクベトリル、断崖の上からの眺め

遊歩道にそって断崖の上に立ってユーラシアプレートを眺める。日が暮れかけ寒々しい景色、と言うか気温が10度ないので本当に寒い。時は9時を過ぎている。このツアーは7時までの予定だから、すでにガイドさんは2時間サービス残業をしている。それなのに手を抜くことなく、休憩を挟みつつしっかりガイドしてくれる。アイスランド人は律儀でサービス精神にあふれている。


120805アイスランド、グリーンランドの旅・レイキャビックの夕日

帰路レイキャビックへ急ぐ。10時近くなりやっと日が沈む。まだレストラン開いているかな...。ガイドさんは明日も同じツアーがあるらしいけど大丈夫なのかな...

レイキャビックに戻り、まずは買い物、明日からのキャンプのための買出し。そんなこんなでレストランはほぼ間にあわず。閉店間際で駆け込んだピザハウスでテイクアウトのピザを買う。日本より安かった。シャワーを浴びて、ピザをワインで流し込み、さっさとベッドに入る。明日の朝も早いぞ...


次回に続く)



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2012年09月05日

滝・滝・滝のハイウエー1号を行く〜アイスランド&グリーンランド(7)

8/6 レイキャビック〜ヴィーク〜スカフタフェットル

前回の続き)

120806アイスランド、グリーンランドの旅・BSIバスターミナルのカフェ 静まり返った住宅街を歩き、今日もBSIバスターミナルにやってきた。せっかく朝食付きのゲストハウスに泊まったのに、昨日も今日も朝が早くて朝食にありつけなかった。BSIバスターミナルにはカフェがあり、ここで軽い食事がとれる。私はコーヒーだけ買って、持っていたパンをかじる。

120806アイスランド、グリーンランドの旅・Beautiful South Circle Passport 今日はスカフタフェットルへ向かう。アイスランド最高峰登頂が目的だ。スカフタフェットルへのバスのチケットはこの"Beautiful South Circle Passport"を使う。レイキャビックからスカフタフェットル、そしてランドマンナロイガルをぐるりとまわってレイキャビックに戻る周遊券だ。ルート上では逆戻りしない限り乗り降り自由、お買い得。驚いたことに座席の予約も不要。

バスはひたすらハイウエイ1号を東に進む。ハイウエイ1号は海岸に沿ってアイスランドをぐるりと一周しているので、リングロードとも呼ばれる。出発してすぐ、例の地熱発電所や地熱を使った農業の街、セルフォスを通過する。バスには私にもとても聴き取り易い英語のアナウンスが流れている。再生エネルギーのお勉強。

日本にはアイスランドを越える地熱資源があるが、ほとんど活用されていない。また、アイスランドの田舎町には日本の田舎町にあるような変なモニュメントや、その場にふさわしくない巨大な橋はない。アイスランド人は日本人と違って、変えるべきことと守るべきことの分別をしっかり持っているように思う。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・駐車場のバスたち

トイレ休憩。ドライブインでは、必ずガラスケースの中にいろいろなドーナツやケーキをずらりと並べて売っている。ある。思わずドーナツとコーヒーを買ってバスに戻る。駐車場には何台もバスがとまっていた。この車高の高いゴツイバスはハイランドに行くのだろうか。バスはベンツが多いが、乗用車はトヨタが多い。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・車中よりSeljalandfoss

むっ、遠くに滝が見えてきたぞ。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Seljalandfossで休憩

バスは左折しハイウエーから離れ、滝の前の駐車場でとまった。Seljalandfossで20分の休憩。どうもこのバスは観光地によりながら目的地を目指すらしい。




高さもあり、水量も多い。まさに日本人のイメージする滝そのもの。緑の大地に黒い岩肌。空が青かったらもっとよかったのに。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Seljalandfossの裏側

むむ、滝の後に人がいる。滝のうしろに道があるみたいだ。行ってみよう。




ひょえ〜、近づくほどに滝は大きくなり、水といっしょに吹き下りる風が強烈な向かい風となる。正面から集中豪雨。カメラもあっという間にびしょびしょ。自分もびしょびしょ...今日はあまり寒くなくて良かった...。


120806アイスランド・グリーンランドの旅、1号線の景色

Seljalandfossから左に崖、右に海を見ながら走る。崖は明らかに黒い溶岩で、垂直に切り立ち激しく浸食されている。そして、この崖で川が分断されているため、いたる所に滝がかかっている。滝・滝・滝! アナウンスによればアイスランドには数千の滝があるそうだ。納得。




ずっとこんな感じ。崖と海の間は牧草地になっていて、羊や馬が放牧されている。眠くなってきた...


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skogarfossとキャンプ場

また遠くに滝が見えてきた。やはりバスは吸い寄せられるように、左折して滝に近寄ってゆく。キャンプ場の駐車場に停車。40分の休憩。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skogarfossに近づく

Skogarfoss。日本語読みすれば単純に「スコガール滝」か?。滝の右側の斜面に遊歩道があって、滝の落ち口にある展望台まで上がれるようだ。




この幅の広い滝は水量が尋常じゃない。ロードオブザリングにでてきた滝のような。滝つぼに近寄る人さえいない。いや、1人いたが嵐のような風にレインコートをあおられてすぐに戻ってきた。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skogarfossの花

時間があるので展望台を目指して斜面を登る。斜面にはたくさんの花が咲いていた。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skogarfossの滝の落ち口からの景色

急いで登って5分ほどで展望台到着。展望台から見る川は牧場を流れるごく平凡な川...しかし、反対側の海側の景色は雄大。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skogarfossは花がいっぱい

滝からの川の河原(半分以上キャンプ場になっている)にも花がいっぱい咲いている。なぜここにだけ花が?それは、ここが柵に囲まれているから。柵がない場所は羊がやってきて草を全部食べてしまうので、花を咲かせる草がほとんど育たない。

アイスランドの残念なことはこの羊、放牧だ。実はアイスランドは人が移り住む前には、平野が森に覆われた緑濃き島だったらしい。その移住してきた人々がほぼすべての森を伐採し、放牧地にしてしまったので、現在のようなはげちょろけの島になってしまった。アイスランドの草原はニュージーランドの草原と同じように、自然破壊のなれの果てなのだ。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikがみえてきた

バスは緑の丘を上り、緑の谷に沿って下ってゆく。すると丘の上の教会と、その向こうに海辺の小さな街が見えてきた。Vikだ。


次回に続く)


参考
長距離バス
Reykjavik Excursionsが最大のバス会社のようで、アイスランド内に路線網を張り巡らせている。今回の"Beautiful South Circle Passport"のようなお得な周遊券を何種類か発売している。Webから直接予約できるほか、旅行代理店(例えばここ)でも扱っている。



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2012年09月06日

パフィン、氷河、蜃気楼〜アイスランド&グリーンランド(8)

8/6 レイキャビック〜ヴィーク〜スカフタフェットル

前回の続き)

120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikの海岸1

ヴィークは海辺の小さな街だ。そのドライブインの駐車場にバスは停車。ドライバーが1時間後の出発を告げる。はっ?1時間?聞きなおしたがやっぱり1時間だ。時刻は1時半、どうも昼食の休憩らしい。ドライバーが「浜辺をずっと行ったところの崖にパフィンがいる」と言うので、食事は後回しにして海岸に出る。すっかり天気は回復して陽射しが眩しい。確かに鳥がいっぱい飛んでいて、海に突入したりしているのだが、アジサシのように見える。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikの海岸2

真っ黒いサラサラした砂の海岸。溶岩が崩れてできた砂のようだ。浜辺はぐるりと崖に囲まれている。




波打ち際に沿って西へ10分ほど歩くと海に突き出た崖に行く手を阻まれる。ここかな?鳥はたくさん飛んでいるんだけど、どれがパフィンやらさっぱりわからない...


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikのパフィン これか!バタバタと不器用に羽をばたつかせながら、陸から海へ真っ直ぐ飛んでゆくフェアリーペンギンみたいな鳥がいる。高いところを飛んでいて小さくしか見えないが、この色、形、おそらくこれが私が一昨日食べたパフィンだ。

120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikのオブジェ

ここに来てからすでに30分たった。急いでドライブインに戻ってランチにしなければ。花咲き乱れる海岸沿いの遊歩道を急ぎ足で歩く。意味が分かるようで分からないオブジェが。アイスランドにはこの手の現代美術的オブジェがあちこちにある。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikで昼食 はい、ランチ。ドライブインはバーガー屋さんでした。値段ははっきり憶えていないがこのフィッシュバーガーは600円くらい。高そうに思えるが、マックのバーガーの3倍くらい大きさの巨大バーガーだ。量を考えればかなりお徳。

120806アイスランド、グリーンランドの旅・Vikの地図

駐車場にあった周辺地図。海沿いの実線が今いるハイウエー1号。白いのは氷河。太い点線は内陸に向かう幹線道路だが、点線は未舗装を表す。それも4WD以外通行不可だ。恐るべし。そして右側の看板は地図上の観光地ほか、宿泊施設、キャンプ場、トイレやシャワーの有無などこと細かに書かれている。日本も観光に力を入れるならこれくらいしないと。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・ひたすら東に進む

再びバスは東へ。お腹がいっぱいになりねむくなる...と思いきや、ヴィークからフランス人高校生らしき20人くらいの団体がバスに乗り込んで、ギャーギャー騒いでいる。うるさくて眠れない。欧米人も子供はうるさい。というか日本の高校生よりうるさい。

車窓から外を眺めれば、遠くの山、いや、地平線付近に並ぶ山の連なりすべてが、すっぽりと白いものに覆われている。氷河だ。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skeiðarársandurの川

緑の多かった景色は一変し、無数の川と河原を延々と横切る。"Skeiðarársandur"と呼ばれる場所だ。氷河から流れ出る川や、さらには火山が氷河の中で噴火して起きた大洪水によって作られた、河原のような場所だ。それが50km以上続いている。幅50kmの黒い河原だと思ってもらっていい。


120806アイスランド・グリーンランドの旅、蜃気楼

まっ平らな平原。照りつける太陽。無風。自称、蜃気楼ウォッチャーのアンテナがピン!と立つ。海側の平原の地平線に目を凝らす。やっぱりあった、蜃気楼だ。地平線の陸地が浮かんで見える。蜃気楼は暑くないと見えないと思う人がいるかもしれないが、そうでもない。今の気温は15度くらいだろう。今まで、サハラ、タクラマカン、ナミブの砂漠、パタゴニアで蜃気楼を見た。確かに敦煌郊外のタクラマカン砂漠で見たときは気温が40度を越え、まるで大洋のど真ん中にいるような見事なものだったが、チュニジアのサハラ砂漠で見たときは、気温は0度以下で砂漠に霜が下りているほどだった。




Skeiðarársandurは続く、延々と続く。高校生もずっとうるさい...。前方に新たな氷河が見えてきた。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・Skeiðarársandurの氷河

相変らずSkeiðarársandurにいるのだが、氷河がどんどん近づいてきた。このヴァトナ氷河の麓に今日の目的地、スカフタフェットルがある。今見ているのはヴァトナ氷河のほんのすそ、レースのテーブルクロスの端っこの模様の1つくらいのものだ。ヴァトナ氷河は(アイスランド人いわく)ヨーロッパ最大の氷河で面積は8,100 km2、静岡県よりでかい。う〜ん、でかい。


120806アイスランド・グリーンランドの旅、スカフタフェトル バスは左折し1号線から離れて、黒い砂地の平原を山へと向かって進む。そして黒い砂地と緑の尾根と灰色の氷河が交わる場所に突如として駐車場と何棟かの建物の建つ広いキャンプ場が現れた。3時10分、スカフタフェットル国立公園のキャンプ場に到着した。

次回に続く)



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2012年09月07日

ショック! 後スカフタフェットル散策〜アイスランド&グリーンランド(9)

8/6 レイキャビック〜ヴィーク〜スカフタフェットル

前回の続き)

なにはともあれテントを張る。スカフタフェットルのキャンプ場は200張りくらい張れそうなので、張るところには困らない...が、高校生の集団と西日を避けて張る。

公園事務所で場所代を払い、その足で明日のアイスランド最高峰、クヴァンナダルスフォニューク登山のリコンファームのためツアー会社のオフィスへ行く。が、なんと、ルートは3日前にクローズで登れないとのこと。このためのここまで来たのに!最高峰から広大なヴィーク氷河を見下ろそうと思っていたのに!!大ショック!!!今年は異常気象で記録的な猛暑となり、山頂までの氷河に渡れないクレバスが開いてしまったそうだ。残念だがしかたない...。こんなところまで持ってきた雪山登山の装備をどうしてくれる...。意気消沈し、受付のおねえさんに薦められるままに、登山の代わりに「Grand Slam Glacier」というツアーに申し込む。なんだかようわからん。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットルの地図1

意気消沈していてもどうにもならない。もう5時を過ぎているがまだ日が高いので軽くトレッキングをしようと地図を見る。真ん中の尾根の先にスカフタフェットルがある。両側を氷河に挟まれた、氷河を見るためのキャンプ場と言ってもいい。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットルの地図2

スカフタフェットル周辺の拡大図。往復2時間弱のコースから泊りがけのコースまで複数のトレッキングコースがある。確かここには柱状節理の見事な滝があったはず、と、スヴァルティフォスを見に行くことに決めた。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スヴァルティフォスヘの登山道

キャンプ場の裏から尾根に取り付く。国立公園だけあって、ここまでのはげちょろけと違い、尾根には広葉樹の森が広がり、足元には色とりどりの花が咲く。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スヴァルティフォスの手前の滝

すぐに小さな(と言っても日本の感覚からは大きな)滝があった。これはスヴァルティフォスではないので間違えないように。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・シシウドの草原

シシウドみたいな花が一面に咲いている。勝手にシシウドヶ原と命名。シシウドじゃないと思うけど。その向こうには例の黒い平原が広がる。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・尾根の上は広い道

あっという間に森林限界線を超え、広い尾根道に出た。もうすぐ6時なのに、容赦なく照りつける西日が熱い。この登山道はとてもよく整備されていて、子供連れの姿も多い。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・釣鐘人参のような花

尾根から谷に下る。水音が聞こえる。スヴァルティフォスが見えてきた。釣鐘人参みたいな花がたくさん咲いている。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スヴァルティフォス2

スヴァルティフォス到着!1時間もかからなかった。みんなまったりしているので、私もまったり行動食を食べる。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スヴァルティフォス1

谷の側面がすべて柱状節理になっている。なんかパイプオルガンみたいだ。そして、左の壁の柱状節理はこちらに向いてぐにゃりと曲がっていた。曲がっている柱状節理ははじめて見た。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットルの花1

最盛期は過ぎたと思われるが、咲いている花の種類はとても多い。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットルの花2

もちろん花の名は知らない。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・肉入りアイスランディックスープキャンプ場に戻ってカフェで夕食。ここのメニューは「本日のスープ」と「肉入りアイスランディックスープ」。「肉入り」を注文する。野菜と肉の断片を煮込んだスープ。とり放題のパンがモチモチしていてうまかった。炭酸のきついライトビールで「お疲れさん」と乾杯。

120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットル氷河入り口

ビールで乾杯してしまったものの、まだ日は沈まない。もう7時半になっているが、明るいのでスカフタフェットル氷河へトレッキング。キャンプ場の水場の横から崖に沿った道を行く。登れるかな〜と崖を見ながら歩く。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットル氷河

氷河が近づいてきた。氷河が近づくにつれて、人が小さく見えてくる。氷河はダークな灰色。度重なる火山の噴火の火山灰で汚れている上に、今年の異常気象で氷が融けているためらしい。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットルの花3

こんなザクザクの溶岩の砂地にも花をつける植物がある。


120806アイスランド、グリーンランドの旅・スカフタフェットル氷河のモレーンから
クリックで拡大

あてもなく溶岩の砂礫の上をザクザクと1時間ほどひたすら真っ直ぐに歩く。しつこい夕日も沈み薄暗くなっていく。空に輪を描く2羽の鳥の鳴き声と風の声以外はなにも聞こえない。そして、氷河から流れる出る川に行く手をさえぎられもう進めないことがわかった。8時を過ぎてるし、潮時か。記念に近くのモレーンに登りパノラマ撮影。でっかくて灰色の氷河、モレーンの上に取り残された池、黒い平原、溶岩の崖。


テントに戻り、ワインを開け、高校生がギャーギャー騒いでいるのを遠くに聞きながら眠りに落ちる。


次回に続く)

参考
スカフタフェットル・キャンプ場
国立公園公式サイト:数百張り張れそうな大きなキャンプ場がある。公園事務所、カフェ、売店、資料館、トイレ、シャワー、ランドリーがある。ただし、シャワーとランドリーの数は少ない。カフェの食事はスープとパンとケーキ、チーズやハム、ワインなども売っている。サイト場は草地なのでペグが打てる。ホテルもあるようだが、高いうえに予約が難しいとのこと。



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2012年09月09日

氷河トレック〜アイスランド&グリーンランド(10)

8/7 スカフタフェットル〜スヴィナフェットル氷河〜ヨークルサゥルロゥン湖〜スカフタフェットル

前回の続き)

120807アイスランド、グリーンランドの旅・アイスランド最高峰のクヴァンナダルスフォニュークル

目が覚めてテントからはい出る。空は晴れわたり、氷河の先にドーム上の頂が見える。あれがアイスランド最高峰クヴァンナダルスフォニュークルだ。あ〜あ、あれに今日登るはずだったのに...。気を取り直して朝食をつくる。日本から持ってきた干し椎茸をつかったキノコクリームパスタだ。なかなかうまい。しかし、今日から3日間、朝食はずっとこれの予定...。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・氷河トレックへ出発

ツアー会社のオフィスに集合し、ピッケルとアイゼン、ハーネスを借りてツアーバスに乗り込む。車内でランチのサンドイッチと牛乳が配られる。昼食は出ないって書いてあったから行動食に羊羹を持ってきてあったのだが。そして不幸なことにまたあのフランス高校生の団体といっしょ。うるさ〜い!


120807アイスランド、グリーンランドの旅・スヴィナフェットル氷河を目指す

20分ほどバスにゆられ、スヴィナフェットル氷河のモレーンの台地の上にある駐車場に到着。陽射しが強く日焼け止めを塗りたくる。気温は10度くらいだと思うが、ヒートテックを着ているので暑い。そこでフリースを脱いで必殺、上は下着(ヒートテック1枚)だけ戦法。ちょうどいいや。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・GPS観測装置 氷河に踏み込むなりガイドさんの解説が始まる。これは氷河の移動速度を測るためのGPS測定装置。ガイドさんの解説は氷河にとどまらず、地球温暖化、プレートと火山の関係や、例のごとく地熱発電へと広がってゆく。

120807アイスランド、グリーンランドの旅・氷河の泉

氷河の上には水溜りがあり、川が流れているのは知っていた。しかし、なんと氷河のど真ん中に湧き水まであった。川や水溜りの水は飲まないほうがいいが、湧き水は飲んでいいとのこと。さっそく飲む。うお〜冷たい!(あたりまえ)ミネラルたっぷり感の味だ。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・氷河から振り返る

氷河に取り付いて1時間。だいぶ登ってきたな〜。振り返れば後ろはどろどろの氷河湖&例の黒い平野。昔はこの氷河の末端は海までのびて道路がつくれず、交通の難所だったそうだ。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・氷河トレック

セラック帯目指してグイグイと高度を上げる。氷河の取り付きは氷は硬いものの、結晶がザラメのように荒くアイゼンで楽に引っかかった。しかし、高度を上げるにつれ、氷はより硬く結晶はより緻密になり、アイゼンに慣れてない人は、へっぴり腰になるようなところがあった。それにしても暑い。登ると暑い。あまりの暑さに、褒められたものではないが手袋を脱いでしまった。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・セラック帯の手前まで登る

セラック帯が始まるギリギリまで登った。いたるところに溝があり川になっている。それが滝になっているところもある。水が流れるザーザーという音がする。さらにそれどころか、足元の氷の下から「ボコン、ボコン」と太鼓を叩くような音がすることもある。おっかないな〜。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・クレバスに石を落とす 氷河の上では氷の割れ目、クレバスに注意。ガイドさんが人の頭ほどの石を穴に放り込むと、無音...と、5秒ほどして「ガボ〜ン」。ガイドさんは「落ちたらザイルで助けてあげるよ」と言うけれど、そのザイルは50mしかない。だいたい、落ちたら氷河の底を流れる川にさらわれてしまうのでは...



氷河のテラスでランチをとり、来たルートをそのまま引き返す。それにしても氷河の上の川はなんでこんなに蛇行するのだろう。


120807アイスランド、グリーンランドの旅・氷河トレック終了

4時間ほどの氷河トレック終了。フランス高校生とバスに戻る。高校生は疲れたのかすっかり静かになっているが、私は今日は10時間歩くつもりだったので全然物足りない。それにしても暑い...。


次回に続く)



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