2008年10月11日

静寂の森を行く〜青薙山-笊ヶ岳(1)

1日目 畑薙ダムゲート〜青薙山登山口〜池ノ平〜青薙山〜稲又山〜所ノ沢越〜所ノ沢越サイト場

081011青薙山登山口 起きたらかなりの雨が降っていた。雨の藪を漕ぐのはかなり憂鬱だ。ブルーな気分で思わず出遅れ、6時半に歩き始める。
1時間ほど歩くと林道の右側に森に続く階段が現れる。これが青薙山登山口だ。ここから池ノ平までは送電線の巡視路にもなっている、しっかりした登山道が付いている。

081011池ノ平 急な九十九折りの登山道を1時間半ほど登ると池ノ平だ。テント10張りは張れそうな広場があり、そしてそのわきにはコンコンと水が湧き出る泉がある。ここにテントを張ってのんびりしたいと思うが、まだ歩き始めて3時間もたっていない...水筒に水を満タンにして歩き始める。

081011赤崩 池ノ平から道と言ってもいいほどの踏み跡と、ベタ打ちの目印(特に静岡県警の黄色いテープが目立つ)をたどって赤崩のふちに出る。赤崩は下の林道からも見える巨大なガレだ。雨にかすむ視野を塞ぐほどの灰色の巨大な壁は不気味だ。写真でうまく表現できないのが残念。

081011樹林帯 赤崩から青薙山までは静かな疎林の中を進む。地形はかなり複雑だが踏み跡は明瞭だ。雨も上がり晴れ間も出てきた。秋の冷ややかな風も心地よい。気持ちのいい散策だ。

081011青薙山山頂 ちょうど昼頃、青薙山山頂に到着。すっかり天気も良くなり、木々の合間から南アルプス南部の山々が眺められる。そしてなぜか山頂を示す立派な表示が倒れている。

青薙山山頂からのルートはちょっと分かりにくい。私が参考にした2000年発行のアルペンガイドと少し違っている。三角点からそのまま踏み跡に従って北上すると、ちょっと下ってすぐに窪地の草原に出る。ここを東に横切ると樹林の入り口に赤布がある。それに従い尾根に上がり岩の上を歩いて行くとやがてイタドリ山への分岐に出る。

081011尾根 青薙山山頂からしばらくは潅木の藪が少々うるさい。しかし、それも紅葉していればまた楽しいものだ。

081011稲又山山頂 紅葉の木々の向こうに見える赤石岳や聖岳を眺めながら、細い尾根を北上すると稲又山山頂に出る。樹林の中の展望のないピークだ。ここにもなぜか倒れた表示が...この謎は後に明らかになる。

稲又山から先がちょっと難しい。山頂には所ノ沢越を示すプレートがある。この指す方向に進むとすぐに木の幹につけられたプレートがある。このプレートが示す先は細い木が茂り、倒木が交錯する藪で踏み跡が不明瞭だ。ここから2370mの小尾根の付け根にコンパスを切り、真っ直ぐに急な斜面を下る。下りきるとこの小尾根の分かれるところが窪地のようになっているので、窪地の向こう側にまわると明瞭な踏み跡がある。
さらに先も目印はあるが踏み跡が不明瞭な部分がある。藪の薄い西斜面に引き込まれやすいが、尾根の東側が急斜面になっているので、これを右手に見ながら、まず2300mの屈曲点、次に2100mの屈曲点とコンパスを切りながら進む。

081011小屋跡 所ノ沢越の手前のピョコには、崩壊した作業小屋があった。かつて、この尾根では伐採が行われていたということだ。しかし、今はもう、作業小屋の跡やところどころ残置されたワイヤーが当時をうかがわせるのみで、森は静かに原始の姿に戻りつつある。

小屋跡から先でまた踏み跡がなくなる。小屋跡のすぐ北にピョコの最高点がある。アルペンガイドには立ち枯れがあるとあったが分からなかった。ピョコの最高点から尾根線は藪が濃いので、コンパスを所ノ沢越に切りつつ、尾根の線からを2mほど西側を、右手に尾根を確認しながら藪を漕ぎ進む。すると10m弱ぐらい先で踏み跡に合流する。所ノ沢越への下りは落ち葉が積もって踏み跡が見えないが、コンパスを所ノ沢越へ切って真っ直ぐ進めば問題ない。

081011所ノ沢越 所ノ沢越から10分ほど下り、サイト場に到着。特に迷うこともなく予定通り9時間かけてやってきた。ここは樹林に囲まれ、小さな沢もあり、テントが3,4張り張れる快適な場所だ。既に先客がいて水場でビールを冷やしていた。
我々もテントを張り一杯やりながら夕食を作る。長い行程で、紅葉あり、南ア南部の展望あり、少々藪ありで充実した一日だった。出会った人は4人。静かな山歩きが良かった。





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タグ:登山
posted by 惰性人 at 00:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山登り〜縦走
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