戸沢〜水無川本谷〜塔ノ岳〜花立〜戸沢

沢初心者を連れて水無川本谷に行くと言うので、足慣らしについていった。この辺りは勘七や新茅は登ったが本谷は初めてだ。丹沢自体、森が荒れていてあまり好きではないので進んで行くことはないが、本谷は有名なので興味があった。
戸沢での天候は曇り&ガス。雨が降っていないのでよしとする。

戸沢の駐車場から林道をちょっと行ったところから入渓。人生初沢メンバーの表情はやや緊張気味。

F1。立派な滝だな〜。と見ると、「F1」と書いたプレートが岩に打ち付けられ、左側に鎖がかかっている。「なんで沢の中にプレートと鎖が!!」と大げさに驚いてみる。
知ってたけど。
鎖を使ってさっくりと巻く。

もう説明の必要はない。ここにも「F2」のプレートと鎖がある。滝の展示場か。
鎖がなくても十分登れる左側を登る。

ここには「F3」のプレートだけでなく、「滑落事故多発地点」のプレートが。おいおい、脅かすなよ。
左の鎖を使ってさっくり巻く。

トップに立って進む。知らないうちにF4を越えてF5。ここにも鎖があるが、ちょっと様子が違う。どう見ても鎖がないと登れないバンドに鎖がかかっている。
おいこら、鎖に体重をかけろってか、ステルスだから苔が生えていたら登れんぞ、高度感もあるし、聞いてないよ〜、と騒ぎたかったが、初心者も後ろにいるので、黙って取り付く。
途中で振り返って、にっこりと
「怖いぞ〜」

5mチョックストンの滝。右側から登れるが、もうすっかり巻くことに慣れてしまったので、なんのためらいもなく右から巻く。

プレートには「F7」とあるが、小滝が連なっていて、どれがF7だかよく分からない。
ガスが濃くなってきて、おどろおどろしい天気になってきた。初沢メンバーのテンションが下がらなければいいが。
F8。大きい。垂直の岩壁から水が落ちてくるが、ガスで上のほうがよく見えない。ガスの切れ間に写真をパチリ。
さっきまでうようよいたヒルも、もうここにはいないようなので、ザックをおろしてゆっくり休む。

F8の滝の直下に立つ。大粒の水滴がガスの中から落ちてくる。天気が良ければ浴びてみたいが、肌寒いのでやめておく。

例のごとく大きな滝は高巻く。この沢は高巻きがしっかり踏まれていて、おまけに鎖やロープがあって快適。
本日最後の滝、F9。右のルンゼを登って、やっぱり高巻く。

F9を越えると水が涸れ、遡行終了。冷たい沢靴を脱ぎ、アプローチシューズに履き替える。足があったか〜い。至福の瞬間。
沢の周りにはいろいろな花が咲いていた。丹沢って花が多いんだね。しらなかった。
終了地点のガレから、すぐに左の尾根にのる。広葉樹の疎林に下草の緑が目にしみる。聞こえるのは鶯の声のみ。とっても丹沢らしくない。風も涼しく心地よい。いいところだ。丹沢を見直した。

すぐに稜線の登山道に出て、ひと登りで塔ノ岳山頂。ハイカーで賑わういつもの丹沢の姿。

晴れてたら稜線は暑くて地獄だと思っていたが、幸運にもどんよりと雲ってガスまで出ている。戸沢を目指してもうひたすら下るのみ。
沢、、、行きたいですねー。
暑い季節で、近場で楽しむには、沢必須ですよね。
今年8月後半から登山教室で初挑戦してきます。
その前に、クライミングの腕を上げたいところですが。
道具は、、ちょこちょこ購入していたら、揃ってきました。ついつい、モノから入る悪い癖。
近場に限らず南ア、北アも沢から登るほうが気持ちいいですよ〜。
モノから入るのも上達の一つの手だと思います。
買ったら行かないと、もったいないですからね。
初心者が一緒だったとは、すごいなぁ。すでに負けている自分(泣)
またまた、ご謙遜を。
PS.コメントごとに名前変えなくていいです。