2010年06月07日

「登頂八〇〇〇メートル 明治大学山岳部十四座完登の軌跡」〜本の紹介

「登頂八〇〇〇メートル 明治大学山岳部十四座完登の軌跡」
(山と渓谷社、谷山宏典)

8000m峰。


山を攀じるものなら一度は憧れる響きだ。


標高8000mを越える山は世界に14座、すべてヒマラヤに存在する。その高度のため酸素濃度が薄く、頂は雪と氷に閉ざされている。そこに立つには困難を極め、極限の状況で常に死と隣りあわせだ。

とても日曜クライマーの私がたどりつける世界ではない。きっとそこには見たことのない世界が広がっているに違いない。


この本は明治大学山岳部OB会が、山岳部創部80周年に向けて8000m峰完登を目指した「ドリームプロジェクト」の全記録である。


明大山岳部は最強の山岳部とも言われ、植村直己をはじめ一流の冒険家や登山家を輩出している。その彼らをもってしても8000m峰への登頂は壮絶な闘いだった。本書の詳細な描写だけでなく、随所にちりばめられている登攀中の写真が、彼らの闘いに臨場感を添えている。

この本は8000m峰14座とは何かを教えてくれる。


この本の魅力はそれだけではない。

厳しい山岳部での合宿を乗り越えてきたことに対する自信。そして信頼する仲間達。社会にでて一度は捨てた夢を葛藤の末、取り戻すことを決めた決心。

隊員ひとりひとりの人間のドラマが熱く語られている。「人はなぜ山に登るのか?」そのいくつもの答えがここにある。


久しぶりに読み応えのある山の本だった。


登頂八〇〇〇メートル―明治大学山岳部十四座完登の軌跡





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