グリーンランドの途中だが、溜まってきた山行報告...
秋晴れの日、どこに行って遊ぼうかと考えていたら相棒は、まったり沢を希望。そこで岳人の7月号に紹介されていた笠科川・小赤沢に行く。

戸倉から鳩待峠へに続く道の途中にある、笠科川本流を渡る橋のたもとから入渓。目印や踏み跡はなく、ガードレールをまたいでエイヤと藪を漕いで本流に下りる。ここで身支度を整え、ちょっと遡行し小赤沢の出合に至る。

小さな滝をいくつか越えたと思ったら、すぐにゴーロになってしまった。原生林のなかをゆったりと水が流れている。今日は真夏のように暑いが、沢を下りてくる風は涼しくて気持ちいい。

ゴーロが終わるとまた小滝が続く。この沢は小さな滝でもけっこう大きな釜を持っている。と言っても難しいことは何もない。

足元には緑の苔が...うん?なんじゃこりゃ?これは苔か?

そしてここからがこの沢の本領発揮。黒く滑らかな、道路のような滑滝が続く。ミニ大ナメ沢といった感じ。

4mハング滝。青空に白い雲、黒い滝に緑の原生林。すばらしいね。緊張するところがないので、本当にハイキングのように、マイナスイオンを胸いっぱい吸い込みながら鼻歌まじりに歩いてゆく。


そしてまた滑滝が続く。初心者向の沢とあったけど、確かに「沢は楽しいぞ〜、怖いことなんてないぞ〜」と初心者をだましてつれて来るのにいいかもしれない。

この沢最大の20m滝。ハングしているので登れない。右側の赤い岩肌を登って巻く。が、ヌルゴケに覆われていて、私のステルスは滑って怖い。いったん下りて手前の踏み跡のついた草付きの尾根を登る。踏み跡はずっと上まで続いているが、そのまま行くとあらぬほうに行ってしまいそう。途中でネマガリタケにつかまりながら急な斜面を落ち口へトラバースする。


30分ほど藪を漕いで道に出る。このまま鳩待峠に下りるのはつまらないので、靴を履き替え横田代へ。人の姿はほとんどない。静かな初秋の尾瀬。

そして至仏山。午後から雨の予報なので、ほどほどにして鳩待峠に下りる。


