2012年11月03日

名前に惹かれて登る沢〜恋ノ岐川から平ヶ岳(1)

10/6 恋ノ岐橋〜恋ノ岐川〜オホコ沢出合

沢の名前は数知れずあれど、「恋ノ岐川」ほど耳に残る名前も少ないだろう。私のまわりには、どんな沢だか知らないが、名前に惹かれて登ってみたいという人もいるくらいだ。その平ヶ岳に源を発する沢に登ってみた。


121006恋ノ岐・恋ノ岐橋から入渓 只見川に注ぐ恋ノ岐川はアプローチが極めて悪い。入渓点と下山場所が離れ、公共交通機関もない。あぁ、恋とはなかなかかなわぬものか...。そんなことはどうでもよろしい。今回は車で入渓点の恋ノ岐橋まで送ってもらった。ご丁寧に橋には標識があった。

121006恋ノ岐・恋ノ岐川に下りる

橋の脇から沢に下りると、そこは沢というより川だった。穏やかな流れの川に沿って、ゴーロの河原をときには膝まで水に浸かりながら、ひたすら歩く。完全な曇り空だが水が冷たくないのが救いだ。


121006恋ノ岐・大文字草

10月の沢に花なんて咲いていないかと思っていたが、岩の割れ目に根を張った大文字草がちょうど盛りだった。蝶まで飛んでいた。


121006恋ノ岐・行動食は柿の葉ずし ゴーロを1時間ひたすら歩き、うんざりしたので休憩。今日のメンバーにははるばる和歌山からの参加者がいて、お土産に柿の葉ずしを持ってきてくれた。いつも山ではピーナツチョコや一口羊羹ばかり食べている私にとって、すごいご馳走だ!

121006恋ノ岐・明るい沢が続く

ときどき小さな滝や、ゴルジュっぽいところはあるものの、基本的にゴーロ歩きが続く。両側の岩が立っていても、すぐその上は台地になっていて、開放感がある明るい沢だ。


121006恋ノ岐・小さい滝が多いがどれも登れる

滝は水量が多いが、ホールドが豊富でホイホイと登ってしまう。


121006恋ノ岐・バスクリンのような水の色

釜が多く、それも深い。水に入りたくないので一つ一つへつってかわす。それにしてもこの水の色はまるでバスクリン。


121006恋ノ岐・清水沢出合からナメ

清水谷出合をすぎると雰囲気が変わる。ゴーロが終わり広い滑床になる。両岸は低く、明るい広葉樹の原生林が広がる。テントを張れる場所もたくさんありそうだ。


121006恋ノ岐・ナメ滝が続く

ナメは続く。レースのカーテンのように水が流れる。私のステルスの靴が岩に吸い付くように決まる。気持がいい。


121006恋ノ岐・淵を巻こうとしてはまる あまりの快適さに深い淵を何も考えず巻こうとしたらはまった。左岸から巻こうとしたのが失敗だった。傾斜がどんどん急になり、藪の中でも滑って沢に落ちそうだ。藪の中の心細い潅木を3本束ね、支点にして懸垂で沢床に下りる。

121006恋ノ岐・明るい沢がなおも続く

またまたゴーロが続く。それも場所によっては、「エイショ、コラショ」と言って乗り越える大きいゴーロでうんざりする。ただただ単調で標高1000mから先はとても長く感じる。そうこうしていると、沢屋に追いつかれた不幸な第1釣り人発見。40cmはある岩魚を1匹持っていた。魚影がないのはこの釣り人のせいかと思ったが、この人も今日はなかなか釣れずこの1匹のみとのこと。今日は魚が動かない日らしい。


121006恋ノ岐・小滝も次々と現れる

いくつも小さな滝はあるが、特に緊張することもなくヒョイと越える。まわりの木が紅葉し始めているのがうれしい。


121006恋ノ岐・秋の印

上流から流れてきた秋のしるし。


121006恋ノ岐・だんだん雲が低くなってきた

今日のサイト場のホオコ沢出合は近い。でもどんどん雲が下がってきて、稜線は完全に灰色の雲の中。おかしい、明日は晴れるはずなのに...。とにかく急ごう。


121006恋ノ岐・オホコ沢出合 オホコ沢出合に到着。恋ノ岐は変わった名前だが、「オホコ」もかなり意味不明だ。左から流れ込むのがオホコ沢で、ここから台倉清水にエスケープできる。

121006恋ノ岐・焚き火で憩いのひととき

焚き火を抜きにして沢の一夜は明かせない。が、大きな薪が全くなく、細かい流木も濡れていて、なかなか本調子に火がつかない。いい加減あきらめかけた頃、やっと炎が大きく上がった。良かった...これでパンツを乾かせる...。ウインナーも焚き火であぶって食べるとめちゃめちゃうまい。

宴もたけなわな頃、ついにポツリポツリと降ってきた。強制散会。明日の水量がちょっと心配だ。


次回に続く)



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posted by 惰性人 at 22:55 | コメント(3) | トラックバック(0) | 山登り〜沢
この記事へのコメント
綺麗な水!と思ったら、バスクリンとは…恐れ入りました
初秋の沢は、緑と紅葉の静かなコントラストが良いですね◎
岩と砂利は大変そうですが、水音を聴きながら行くのは気持ちがいいでしょうね
オホコ。どんな意味なんだろう?
Posted by 桃苺 at 2012年11月07日 22:12
桃苺さん、こんばんは

沢の水の色は本当に不思議です。
ここは緑だったのですが、青い沢もあります。
例えばここ、
http://geotrek.seesaa.net/article/53079444.html
秋の沢は紅葉がきれいなので好きです。でもいつもかなり寒い思いをします...
Posted by 惰性人 at 2012年11月08日 21:54
↑↑今見てきました!
すごい青!
すっごい綺麗!あんなかっこいい場所があるんですね
わー、感動した!
Posted by 桃苺 at 2012年11月08日 23:04
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