2012年12月02日

サイゴン名所散策〜ベトナムの旅(5)

11/17 ホーチミン市内(ベンタイン市場、統一会堂、戦争証跡博物館、スカイデッキ)

(前回の続き)

121117ベトナム・朝、サイゴン・スカイデッキ遠望

朝7時、朝食もとらずに出発。今日は近辺の名所を歩いてまわろうと思う。最後は目の前に見えている横浜みなとみらいみたいなビルの展望台に行こう。それにしても朝から汗ばむほど暑い。ベトナムに来て初めて晴れたのでこんなに暑いって知らなかった。それでもバイクの皆さんは元気。


121117ベトナム・フォー24

まずは朝食。"Pho 24"でフォーを食べる。定番のあっさりとした鶏のダシにツルツル麺で、日本のベトナム料理屋で食べるものとほぼ同じ。ここに野菜や香草を入れて食べる。"Pho 24"はフォーのチェーンレストランで、いたる所に店舗がある。黒を基調にしたカフェのようなシックな内装、清潔な店内、ドアを開けてくれる店員。渋谷にあってもおかしくない、ベトナムにいることを忘れるおしゃれな店だ。


121117ベトナム・ベンタイン市場の魚屋

Pho24の向かいにあるホーチミン市最大の市場、ベンタイン市場に入る。私は魚が好きなので市場に行くと、まず魚売り場を探す。鯵やマナガツオ、ハタのような日本では目が飛び出るほどの高級魚、田鰻やなまずなどの淡水魚、そして巨大な蟹や海老、見ているだけでよだれが垂れるワクワクしてくる。


121117ベトナム・ベンタイン市場の飲食店

市場には肉や魚の生鮮食品から日用雑貨、お土産、そして飲食店までなんでもある。飲食店のならびは台北の士林の夜市のようだ。いろいろ珍しいものがあるので、写真を撮ろうとしたら怒られた。早々に退散。ここに限らずベトナムは写真にちょっと厳しい。


121117ベトナム・統一会堂

陽射しは灼熱、しかしホーチミンは緑が多い。「統一会堂」にも街路樹の木陰をつたって陽射しを避けながらやってきた。ここはかつて南ベトナムの大統領官邸だった。1975年4月30日、北ベトナム軍はこの正面の柵を戦車でなぎ倒して大統領官邸に突入し、この建物に北ベトナムの旗を掲げた。そのときサイゴンは陥落し、ベトナム戦争は終結した。そしてやがてサイゴンは「ホーチミン」と改名されることになる。サイゴン陥落の瞬間のノイズの多いモノクロの映像を見たときから、来たいと思っていた。


121117ベトナム・統一会堂講堂

1階にはレセプションルームや講堂など公の部屋がある。団体の観光客が多く、あちらこちらから日本語や中国語の説明が聞こえる。有名な観光地に固まっているところは、同じ東アジア人だからか、日本人も中国人もよく似ている。


121117ベトナム・統一会堂の部屋

3階には応接間など、大統領やその家族のプライベートルームがある。隣の団体のガイドさんが「ここにはたくさんの美術品が収蔵されています」と言っている。確かに象牙の置物や、大きな焼き物、龍の絨毯など高そうなものがこれでもかと並んでいる。権力者はこういったものが好きみたいだな〜、私は落ち着かないけど。


121117ベトナム・統一会堂の窓

この建物は特別な構造をしている。普通、ビルでは廊下はフロアの真ん中を通り、その両側に部屋が並ぶ。しかし、この建物では、中央に部屋があり、外壁に沿って部屋をぐるりと取り囲むように広い廊下がある。しかも、外壁はほとんど窓で、このように兎の餅つきの杵のような形をした柱で覆われている。そうか、陽射しを遮りつつ風を効果的に建物に導き入れる工夫なんだ。屋外の強烈な暑さにも関わらず、建物を囲む緑を通って吹き抜ける風は涼やかで心地よい。サイゴンの風。


121117ベトナム・戦争証跡博物館 統一会堂の裏の公園で水を飲み飲み休憩した後、再び灼熱の中を歩き「戦争証跡博物館」にやって来た。ここは統一会堂に続きホーチミンの目的の2つ目。やっぱり観光客でいっぱい。

121117ベトナム・戦争証跡博物館の戦車

博物館の門を抜けてまず目に付くのは、ずらりと並ぶ戦車、迫撃砲、戦闘機。いずれも実際にベトナム戦争で使用され、激しい戦闘の傷を残すものばかりだ。

私がまず見たかったのは、沢田教一や近藤紘一の写真だ。ここにはベトナム戦争の従軍写真家達の作品が数多く展示されている。ピュリッツア賞をとった「安全への逃避」のプリントもある。やっぱり本物は違う。

他には南ベトナムや米軍の戦争犯罪に関する展示物や、枯葉剤による先天性障害のある人々の写真が展示されている。これはなかなか複雑な気分になる。米軍の北ベトナム兵を惨殺する写真や無差別爆撃の写真が並ぶ。しかし、北ベトナムはアメリカに勝った。戦争犯罪は北ベトナム軍にもあったはずだが何もふれられていない。日本が戦争に負けて連合国の戦争犯罪を言うのがはばかられるのとちょうど反対のようだ。

そして、指がない、足がないという障害から、結合双生児(いわゆるシャム双生児)という重度の障害を抱えた子供たち、人々の写真が並ぶ。いずれも枯葉剤による先天性の障害だ。撮影の日付を見ると最近のものがあるのに気付く。そう、ベトナム南部にばら撒かれた枯葉剤の影響は消えていない。街でも足のない人や目のない人を見かけた。経済発展著しいベトナムだが、今なお戦争が終わったとは言えない厳しい現実がある。


121117ベトナム・トゥオンハイのコムガー

写真を見ていたら途中で博物館から追い出された。なんと、12時から1時半まで昼休みで、博物館は完全に閉められてしまう。ああ、お役所仕事!で、素直にお昼を食べに行く。博物館と同じ通りにある"Thuong Hai"へ。ここの看板メニュー「コム・ガー」、直訳すれば「ご飯・鶏」。そのまんまやん。蒸し鶏と鶏のスープで炊いたご飯。味は皆さんのご想像の通り。普通にうまい。明日帰国なので生野菜もバリバリ食べる。うまいうまい。でも、例のごとく砕けた骨が歯にガリッと来るので慎重に食べる。


121117ベトナム・コーヒーとコーヒーアイス

昼食の後は、近くのおしゃれでクーラーの効いた(重要!)カフェで、アイスのベトナムコーヒーとベトナムコーヒーのアイスクリーム。甘ったるくコクの強いベトナムコーヒーにも慣れてきて、だんだん病みつきになってきた。


121117ベトナム・工事現場

見残した写真を見るために博物館に戻る。途中、壁に写真が貼ってある。何かと思ったら工事現場の目隠しだった。日本では白地にxx建設とか書かれていて、面白みもなく工事現場を囲っている。ベトナム人もなかなかセンスがいい。


121117ベトナム・サイゴン大教会

ついでにやって来た「サイゴン大教会」。横の公園の木陰の下にずらりと若者が並んでいる。なんじゃらほい?と思って見たら、みんな絵を描いていた。


121117ベトナム・サイゴン大教会のマリア

何も調べずについでにやって来たら、教会は閉まっていた。あと5分で開くので教会の周りをグルグルまわって写真を撮る。これは正面のマリア様。


121117ベトナム・サイゴン大教会のすずめ

教会の鳥と言えば鳩を連想するが、ここはなんとスズメ。それも日本のスズメそっくり。


121117ベトナム・サイゴン大教会のステンドグラス

3時に扉が開いたので、教会の中に入る。が、入れたのは一番後ろの椅子のところまで。私が入った教会の中で、もっとも入れない教会。一番後ろのステンドグラスの写真を撮って教会を後にする。


121117ベトナム・ビテクスコ・フィナンシャルタワー

高級デパートやホテルが立ち並ぶ、ホーチミン随一の目抜き通り、ドンコイ通りを通って「ビテクスコ・ファイナンシャルタワー」にやってきた。ベトナムも中国も一番高い建物が「金融ビル」なのが納得行かないが、それは置いておいて展望台に行く。正面玄関からだと展望台に行けない。この展望台入り口から入る。


121117ベトナム・サイゴンスカイデッキ

20万ドンという目が飛び出るほどの入場料を払って高速エレベータに乗り、49階178mの展望台「サイゴン・スカイデッキ」に到着。静かだ。入場料が高すぎて、現地の人は来ないのだろう。


121117ベトナム・スカイデッキの展望
画像クリックで拡大

窓からの展望は...おお、すごい!20万ドンの展望だ。ゆったりと流れるサインゴン側を列をなして遡る船、地平線の彼方までびっしりと地表を覆いつくす小さな建物と、夕日に照らされた新しい高層建築物。サイゴン大教会やホーチミン市人民委員会など、フランス植民地時代の重厚な建物も見える。フロアを三周もして見入ってしまった。ホーチミン在住の知人も「高いけど一度は見るべき景色」と言っていた。


121117ベトナム・国営デパートのカフェ

国営デパートに行き、2階のタックス・スーパーでお土産を買う。コーヒーに蓮のお茶、インスタントのフォー、ドリアンケーキ...。とりあえずバックパックいっぱいに買った。買い物に疲れて同じデパート内にあるカフェで休憩。バナナケーキとアイスのベトナムコーヒー。ここのコーヒーはすでに抽出した状態で出てきた。ちょっと残念。目の前には夕焼け雲と人民委員会の建物。なかなかいい眺めなのだけれど、ガラスが汚いのが残念。


121117ベトナム・蟹肉入り春巻き

シェラトンの前でベトナム在住の知人と待ち合わせ。ホテルの前に立っていたら「中に入りましょうよ」って、私は作業着だし...。みんなそろったところで、知人おすすめのレストランへ。ぼろいビルのぼろいエレベーターに乗ったが店の名前は忘れた。リゾートの屋外レストラン風で、ちょっと高級でおしゃれな店らしい。まずは蟹肉入り春巻き。うまい。今回食べた春巻きで一番うまい。次に、蛙の唐揚げ、なんだかわからない熱帯魚っぽい小魚の唐揚げ、海老の丸焼き、、、見た目は別にして、どれもこれもうまい。


121117ベトナム・蓮の実入り炒飯これが食べたかった!蓮の実入り炒飯。蓮の実はベトナムではポピュラーな食材。ちょっとマカダミアナッツな感じ。

121117ベトナム・タロイモのチェー そしてしめはタロイモのチェーとまたまたアイス・ベトナムコーヒー。「チェー」はぜんざいと訳されることが多いが、確かにドロドロした甘い食べもの。ただし、ぜんざいと違って冷たい。ポピュラーなデザートのはずだが、なぜかここまで見かけなかった。

121117ベトナム・夜のベンタイン市場

ベトナム最後の夜にふさわしいご馳走と、大量のビールに酔い、知人に別れを告げてふらふらと歩いてホテルに戻る。あっ、朝に行ったベンタイン市場だ。夜はデザートの屋台が出ているらしい。行きたい...でも酔っ払ってこの暴走バイクの夜道を渡るのは自殺行為だ。あきらめてホテルに直行する。


シャワーを浴びて、明日に備えて洗濯をする。そして一息ついてテレビをつけると韓国人。なぜか名古屋でとった少女時代のプロモが流れる。チャンネルを替えると韓流ドラマ、それも何局も。ニュースにするかとチャンネルを替えるとKBS。恐るべし韓国人。日本のドラマはおろか、ジャパニーズ・アニメーションさえやっていない。日本は携帯、電化製品市場だけでなくテレビからも締めだされている。


次回に続く)



このブログは引っ越しました。最新の記事はhttp://blog.geotrek.info/でどうぞ。


この記事へのコメント
最後の夜景写真、canonと三菱が^^

ベトナム食、堪能しまくりですね。
お腹の調子は大丈夫だったんでしょうか。
Posted by takeshi at 2012年12月03日 22:41
takeshiさん、こんにちは

影の薄い日本企業にあって、CanonとNikonは別格ですね。
世界どこでも、私が見かけたデジイチはこのどちらかですね。

今回はとにかく食べまくりました。
お腹は大丈夫でしたが、帰国の翌日に受けた健康診断の結果が不安です...
Posted by 惰性人 at 2012年12月07日 15:30
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