
行者小屋が近づくと赤岳が青空をバックに新雪に輝いていた。美しい赤岳を見ながら睡眠不足を解消すべく、ぐうぐう昼寝をする。
今年はわけあってGWの予定がなく、時間をもてあましぎみだった。捨てる神あれば拾う神あり、遠見尾根から五竜岳往復のお誘いを受け、のこのことついて行った。
先々週もこの辺りに来たが、そのときよりもずっと暖かく、桜が満開だった。雪のない五竜とみおスキー場のゲレンデをテレキャビンでアルプス平に向かう。
標高1500mのアルプス平でテレキャビンを下りると、そこにはしっかりと雪があった。山ノボラーたちは、きれいに整えられたゲレンデを踏み荒らし、地蔵ノ頭に向かう。
ゲレンデトップから5分ほどで地蔵ノ頭。ここから五竜岳から白馬岳まで一望できる。ここ数日、晴天続きで気温が高いせいか、山がもやでかすんで見える。それでも五竜岳山頂直下の武田菱がはっきり見える。
それにしても、五竜は遠いな〜。だらだらと細かいアップダウンを繰り返して高度を上げる遠見尾根は、本当に馬鹿尾根だ。山麓からすっと延びている隣の八方尾根とは対照的だ。
小遠見山を越えると鹿島槍がデンと現れる。垂直に切り立ち、ルンゼから幾すじものデブリが流れ出ている北壁が雄雄しい。ゴゴーン、と雪崩の音が聞こえる。2002年に滑降された正面ルンゼを目で追う。う〜ん、アンビリーバブル。
中遠見を越えると尾根が細くなる。無風快晴、何の問題もなくサクサクと歩いていく。いや、一つ問題が。べらぼうに暑いのだ。水をがぶ飲みし、汗をダラダラたらしながら、暑い〜、暑い〜、と呪文のようにつぶやきながら歩いてゆく。
大遠見山は山というより高原のようだ。テントを張るには最適だろう。でも今日はこの先の西遠見まで進む。
暑い〜、暑い〜、と唱えながら、1時には西遠見に着いてしまった。風も出てきたし、稜線に雲も湧いているので、ちょと早いがここでサイト。ここから稜線までは1時間ちょいだ。明日はテントをここに残したまま五竜岳をサブする。
さっさとテントを張って一息つく。暑いので雪に梅酒をかけ、スムージーにして食べる。うまい!焼酎だのなんだの、片っ端から雪にかけてスムージーにする。みんな止まらずに、ひたすら食べ続ける。いい加減体が冷えて寒くなった。我に返って夕食の準備をする。今日は鶏肉ペミカンとハヤシライスのもとを使った、鶏肉のトマト煮込みだ。
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