2008年12月31日

ペミカンの作り方

予告どおりペミカンの作り方。

ペミカンをご存知だろうか?
カレーやシチューを作るための冬山用の携帯食料(食材)だ。
最近では登山用の食料として、軽量化のために乾燥食品が出回っているが、コンセプトは同じだ。簡単に言えば、野菜と肉を油で炒めて、水分をとばして軽くし、日持ちがするようにした野菜炒めだ。

ざっくり以下の特徴がある。
* レトルトより軽い。が、さすがに乾燥野菜より重い。
* レトルトより小さい。押しつぶされても乾燥野菜のように壊れない。
* 油脂、ビタミンD、Eを豊富に含み、体の寒さへの抵抗力をあげる。
* 冬なら一週間くらいは持つ。
* 火を通してあるので、調理時間がかからず、燃料を節約できる。
* カレー、シチュー、豚汁など目的に合わせて、アレンジできる。

欠点もある。
* 脂っこいので苦手な人もいる。
* うまく作るのにちょっとしたコツと調理時間がいる。

では作り方。
ここでは標準的な材料を使って、大食いではない人向けの、ちょっと手間がかかるが、おいしいペミカンの作り方を紹介する。

□ 材料(カレー汎用、一般人バージョン、4人分)
* 豚こま 120g
* 人参 120g
* 玉ネギ 120g
* ジャガイモ 120g
* バター
* サラダ油
* 塩、胡椒

□ 作り方
1.材料を切る
* 豚こまは普段食べるサイズより、半分から1/3くらいの大きさに切る。玉ネギは薄くスライス、ジャガイモ、人参も薄く銀杏切り。とにかく薄く切ることが重要。厚いと水分が抜けにくく、小さくならない。

2.肉を炒める
* 普通にサラダ油を引いて、軽く肉を炒め、塩胡椒する。フライパンでいいが、中華なべがベスト。炒めた肉は取り出して、別にしておく。

3.野菜を炒める
* 肉を炒めたフライパンを中火にかけ、野菜炒めをするよりちょっと多めにサラダ油を引く。さらにティースプーン2杯くらいのバターを入れる。するとバターが溶けて底に油がたまる。
* バターが焦げる前に、ジャガイモと人参を投入。かき混ぜると油がチュリチュリいって野菜から水分が抜けて行くのが分かる。
* チュリチュリ具合を見ながら程ほどにして、火を弱火に。玉ネギを投入。炒める。

4.ひたすら野菜を炒める
* ペミカンがうまく行くかは、野菜を焦がさずにどれだけ長く炒めていられるかにかかっている。弱火でひたすら炒める。湯気がもわもわでる。焦げ付き始めたらティースプーン1杯のバターを追加して、また炒める、炒める、炒める...炒め方にもよるが、バターは2、3回追加することになる。
* 野菜の体積が始めの1/3くらいになって、かたまりっぽくなってきたら、とっておいた肉を加えて、軽く塩胡椒してざっくり炒める。
* おしまい。そのままちょっと冷ます。

5.しまう
* 熱くなくなったらジップロックのビニール袋に入れる。ザックの中で袋が破れると大惨事になるので、さらにビニール袋に入れて2重に密封する。
* 出発まで日があるときは、冷凍室で保存する。

□ 使い方(カレーの場合)
1. 鍋にお湯を沸かす。
2. ペミカン投入。
3. グツグツいってきたら、カレールー投入。
4. ルーが溶けたら出来上がり。

以上、ペミカンの作り方、使い方。
料理によって肉を牛にしたり、シイタケなど入れたり、油をバターではなくラードにしたりして、いろいろアレンジする。私の知り合いには、絶品のペミカン・タンシチューの名手がいる。
バリエーションがあれば、単調になりがちな冬山での食事も楽しくなるものだ。

ペミカンの作り方・実践編へ)





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2009年01月18日

BlackDiamond PRODIGY〜冬山用グローブ

先日買った冬山用グローブ乗鞍岳で試してみた。

090118プロディジー Black Diamond PRODIGY(プロディジー)。カタログスペックは使用温度域-26℃〜-9℃。
本体/4ウェイストレッチナイロン、ライニング/ゴアテックス、インシュレーション/プリマロフト、掌部/ピタードゴートスキン

アウターは革で補強され、かなりしっかりした作りだ。擦れて防水性がなくなるということはなさそう。しかし、指先は太いので細かい作業は難しい(デジカメの電源スイッチが押せなかった)。

インナーは内張りが起毛されていて、手を入れた感触がいい。ただ、外側の布地は薄いのでそれだけで手袋として使うのは良くない。手袋をしっかりはめた状態で、インナーをつけたままアウターを脱ぐのが難しいので、もともとインナーだけの使用は考えられていないのかもしれない。

山スキーをやる私にとって一番の問題なのは、このグローブはかなり裾が短いことだ。深雪で手をついたら、間違いなく手袋に雪が入る。これはオーバーミトンをするなど工夫が必要だろう。

そして肝心の暖かさだ。使用時の気温は-12℃、森林限界線上で10〜15m程度の風が吹いていた。風の直接当たる側の指先は痛いくらい冷たかった...カタログスペック-26℃敗れたり。しかし、風が当たらなくなると、じわじわと温かみを取り戻した。

風には弱いかもしれないが、今まで使ったグローブのなかでは一番暖かいかもしれない。




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2009年02月02日

ISUKA・ポカラ〜寝袋

先週の猫魔ヶ岳で使ったシュラフがISUKAポカラだ。先月買ってきて、今回初めて使ってみた。

090201シュラフ・ポカラ1 ・参考使用温度:-6℃
・羽毛量:500g(90/10 750フィルパワ−)
・最大長:80(肩幅)×207(全長)cm
・収納サイズ:φ16×35cm
・重量:1050g

スリーシーズン用シュラフだ。私は厳冬期でも冬用を使わずにスリーシーズン用で済ますことが多い。使用当日の条件は以下のとおり。
・無風、最低気温、約-15℃
・テント:ナイロンテント+外張り
・ハーフサイズのエアマット
・上下に安かったペラペラのダウンウエアを着る
・モンベルの軽量シュラフカバー
・足をザックに突っ込む

090201シュラフ・ポカラ2 3シーズン用ながら、首まわりは補強され、フードもしっかり頭を覆うようになっている。羽毛量は500gながら全体的に結構ふわふわした感触だ。
結論は、快適に眠れました。



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タグ:登山
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2009年02月04日

ブレスサーモ・KNIT CAP

090204ニットキャップ1 シュラフだけでなくひそかに帽子も新調していた。

ミズノ ブレスサーモ・KNIT CAP

ブレスサーモは汗を吸って発熱するおそるべき繊維だ。通常の布地に比べてプラス2度の保温効果が得られ、おまけに汗を吸いやすく乾きやすいらしい。が、全く期待せずにブレスサーモのニット帽を乗鞍猫魔ヶ岳で使ってみた。

090204ニットキャップ2 全く期待していなかった、が、今まで使っていたモンベルのフリースニット帽より明らかに暖かい!ちょっとびっくりした。おまけに折り返し部分をでれ〜んと伸ばすと、かなり長めになっていて、首の保温もできる。サイズもゆったり目で耳の圧迫感も少ない。
編み目がちょっと粗いので風がすうすう通るのを心配したが、風があるときは、どうせジャケットのフードをかぶるので問題ない。

この帽子、当たりだと思う。
ブレスサーモの靴下も欲しくなった...




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2009年03月28日

ペミカンの作り方・実践編

このブログにはGoogleなどの検索でやってくる人も多い。
それで最近特に多い検索ワードは、

ペミカン、作り方

だ。

ペミカンの作り方を知りたくて、以前紹介した「ペミカンの作り方」に飛んでくるのだろう。
ジフィーズなどの乾燥食品全盛の時代だが、皆、ペミカンに飢えているようだ。

そこで本日は、わざわざブログを訪ねてくれる方のために、ペミカンの作り方・実践編を紹介しよう。材料やペミカンタイプは「ペミカンの作り方」にあるとおり。分量は4人分。

090328ペミカン作り方1 材料はこの写真のほかに、塩、胡椒、サラダ油。野菜の分量は写真のとおり。バターは適当。肉はこのパックの1/3くらいが適量。全部入れると肉好きに歓迎されるか、重たいから嫌がられるかだ。

090328ペミカン作り方2 材料は水分がとぶように薄く切る。勘違いして細かく切る人がいるが、それはいけない。それでは炒めている間にマッシュポテトの団子になってしまう。まずい。イメージ的にはマッシュポテトよりポテトチップス。

090328ペミカン作り方3 ここから私の方法は、一般的な方法と違ってちょっと手間がかかる。
まず中華鍋にサラダ油をしき、肉を色が変わる程度に軽く炒める。そして塩、胡椒して別の皿にあける。普通の肉炒めの要領。野菜と別に炒めて、肉が硬くまずくなるのを防ぐのだ。

090328ペミカン作り方4 肉をあけたら、中華鍋を中火にかけ、バターとサラダ油を入れて油溜まりを作る。このとき油の深さ1cm弱。バターとサラダ油の比率は難しいが、バター多め。サラダ油が多いと、後で固まらなくなる。バターだけでもできるのだが、サラダ油があると水分がとびやすく、焦げ付きにくい。

090328ペミカン作り方5 野菜を炒める。まずは人参とジャガイモ投入。油溜りでチュリチュリと素揚げになって水分がとんでいく。ある程度炒めたら、弱火にして玉ネギ投入。適宜バターを追加しながら、焦げ付かないようにじっくりと炒める。炒めているときに湯気がもわもわと立ちのぼっているはずだ。
20分くらい炒めていると、野菜の水分が抜けてしんなり(ぐったり?)する。焦げ付く寸前のあめ色になったら、先に炒めた肉を投入。ざっくり炒めてできあがり。

090328ペミカン作り方6 熱がちょっととれた温かいうちに、冷凍保存用のジップロックに入れる。温かいうちに入れるのは雑菌の繁殖を防ぐため。袋が破裂すると大惨事になるので、念のためビニール袋は2重にする。
すぐ使うときはこのまま持っていけばいいし、日にちがあるときは冷凍しておけばよい。水分がないので冷凍しても味は変わらない。

今回、4人分で300円もかからなかったと思う。サブプライム時代に非常に経済的。
でも作るのに時間がかかるよ。



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posted by 惰性人 at 13:10 | コメント(5) | トラックバック(0) | 山のアイテム
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