2012年09月29日

緑のグリーンランドに上陸!〜アイスランド&グリーンランド(16)

8/10 レイキャビック〜イルリサット

前回の続き)

120810アイスランド、グリーンランドの旅・アイスランド水道水の説明 朝。ホテルでシャワーを浴びる。お湯からわずかに硫黄の匂いがする。水道水の説明が書かれていたので読んでみる。水は地下水で飲める、そしてお湯はなんと温泉!

120810アイスランド、グリーンランドの旅・手前に開くエレベーター 手前にドアが開くエレベーター。日本にもあるかな?

120810アイスランド、グリーンランドの旅・レイキャビック国内線の空港 レイキャビック空港。ほとんど街中と言っていいBSIバスターミナルの裏にある。ほとんど国内線だが、エア・アイスランドがグリーンランド各地へ飛んでいる。カウンターにならぶ顔ぶれはアジア系ちらほら見られる。ネイティブ・グリンランダーだ。
免税店でメモリカードを補充し、使わなかったアイスランドクローネでボルドーを買う。日本より安い。

120810アイスランド、グリーンランドの旅・エアーアイスランドのランチ 強い雨の中、30分遅れで離陸。今日からアイスランドは嵐が続くらしい。ラッキーだった。
エアチケットには昼食が出ないと書いてあったが、七面鳥のスモークのサンドイッチがでた!期待していなかったのに出るとうれしい。連れは2つもらって食べている。

120810アイスランド、グリーンランドの旅・ 2x2x9席のボンバルディア製プロペラ機は天井までブーンと唸らせながら、単調な飛行を続ける。客室乗務員はコックピットの扉を開け放してパイロットと話をしている。厚い雲で景色は見えない。なぜか足元が寒い、しかし窓にシャッターがないので日の当たる膝は暑い...でも寝る。夜が短かく寝不足気味だ。



機内アナウンスがあって飛行機が高度を落とし始める。と同時に雲が切れ、目の前に青い海が広がった。なんの変哲もない海...と、白い四角い塊が遠くに小さく浮いている。あれが氷山か...なんか感動した。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・グリーンランドの海

機体は大きく右に旋回し、さらに高度を落とす。イルリサットに近づくにつれて、どんどん海は氷で覆われてゆく。電子機器を切れというアナウンスがないので、着陸しつつある飛行機の中から、みんな必死にシャッターを切ったりビデオをまわしたりしている。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットに到着

むき出しの岩や苔の絨毯、枯れ草の陸地に一本刻まれた滑走路に無事に着陸。ついにやって来た!幼い頃からどんなところか知りたかったグリーンランドに上陸だ! タラップを下りる。冷たい風に思わず首をすくめポケットに手を入れる。10℃以下だろう。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット空港から市街へ

空港の前にはバスもタクシーも、人もいない。世界遺産を示す看板があるだけ。いっしょに来た乗客はホテルの送迎で行ってしまった。しかたないのでgoogle mapをプリントアウトした地図を手に街まで3km歩く。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・踏み跡をたどって市街へ

蛇行した道路を歩くのもしんどいので、方向的に間違っていないと思い荒野の踏み跡に入ってみる。

グリーンランドは思っていたより緑だった。私が今まで行った中で一番近い景色は「雲ノ平」。雲ノ平の高原がずっとどこまでも広がっている感じ。海岸ですでに樹林限界なので背の高い木はない。氷河に侵食しつくされ表土もほとんどない。黒い岩に苔が張り付き、岩と岩のくぼみにたまった土に、日本で言えば高山植物なのだろうが、草が茂っている。晩秋の雲ノ平を歩いている気になってくる。しかし、雲ノ平にはない街が見えてきた。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・建物より大きな氷山が見える

水平線に目をやれば、そこには建物より巨大な氷山が壁のように並んでいる。不思議な光景。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットの港

港には大型船から小型ボートまでぎっしりと停泊していた。大型船は貨物船、小型船は漁船だろう。グリーンランドは面積が日本のおよそ6倍の島。その沿岸部に5万人の人々がポツリポツリと街を作って住んでいる。街と街を結ぶ陸路はなく、空路と航路のみ、とくに貨物の大半は航路頼みだ。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットホステル 40分かけて今宵の宿、"Ilulissat hostel"に到着。私が泊まれるのはここだけ。なぜならば、他のホテルはみな馬鹿高い。日本の高級旅館並み!ここは2人部屋、バストイレ共同、ランドリー1台、自炊、ご覧のとおり建物はゆがんでいる、だから安い。それでも高いので布団なしにした。でもオーナーはとってもフレンドリーで、部屋も清潔、キッチンも必要なものはそろっている。立派な御殿だ。

120810アイスランド、グリーンランドの旅・WorldOfGreenland 散歩に出かける。街の中心部にある街一番の旅行会社。ほとんどなにも情報がないままここまで来てしまったので、ここで情報を集める。やっぱり現地には現地の情報がある。パンフレットをもらい、地図を買い、氷河クルーズの予約をし、ATMとスーパーマーケットの場所を聞く。

120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットのスーパーマーケット

ATMでデンマーククローネを下ろし、となりスーパーマーケットへ。イルリサットにはスーパーマーケットが二つあり、こちらが小さいほうらしい。小さいといっても品数豊富、ものによっては近所のヨーカ堂より充実している。特にワイン。デンマークの消費税は25%。食料品はほとんど船で運ばれてくる。だけど肉が安い。日本よりベラボーに安い。どんだけ日本人は高い肉を食べているんだ。乳製品は普通。そしてやっぱり生野菜は高く、レタス(グリーンランディックレタス)以外は日本の1.5〜2倍くらい。以外だったのはポテトチップスなど袋菓子が馬鹿高いこと。カマンベールチーズ1個より高かった。輸送費のためだろう。あと、水産資源が豊富なはずだが、魚はほとんどおいていない。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットの寿司 これは冷凍の寿司。醤油や味噌など日本の食材もならんでいる。もちろん高い。不思議なことに「中華食品 香ばしい」と日本語で書かれた、メイドインチャイナの五香粉があった。

120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットの街を散歩

散歩は続く。海を見ればそこにはいつも氷山。そして地面はむき出しの岩。青や赤の原色の木造の家が岩の上に直接建っている。山小屋みたい。アジア系(モンゴロイド)の顔つきの人がほとんどで、アイスランドとうって変わってみんな無愛想。着ているものも履いているものもきちんとしているが、何もせず暇そうにタバコを吸いながらおしゃべりしている人が多い。後で聞いたら補助金のせいじゃないかとのことだ。道端にはタバコの吸殻やビニール袋、自転車までが無造作に捨てられていてゴミだらけ。車の運転は乱暴でボケッと歩いていると危ない。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットのサッカー

すごい人だかりがあったので行ってみたらサッカーの試合をやっていた。どこでもサッカーは人気。イルリサットの人口は4千人なので、街の五分の一の人がいるんじゃないかと思うくらいの勢いだ。

ここで子供に「ヤパン」と言われた。そうだよ、日本人だよ。なんで分かった?


今日は疲れたので自炊はせず、先ほどの旅行会社のとなりのカフェで夕食。テレビでさっきのサッカーの試合をやっていた。お客さん大盛り上がり。なんだか分からないがグリーンランディックバーガーとビールを頼む。ざっと2000円。たか〜い!写真を撮ったのだが、どこかで消えてしまった。残念。


120810アイスランド、グリーンランドの旅・そりに注意? これはもちろん、そりに注意?

120810アイスランド、グリーンランドの旅・夕暮れ

10時が近づきそろそろ日没。イルリサットは北緯69度、北極圏にあり夏至には日が沈まなくなる。しかし、今は4時間くらいは日が沈んでいるようだ。夕日を見るために岩の丘に登る。全体がスラブ気味の岩山でスラブ登りを楽しむことができた。丘の上から海を見つめる。無数の氷山が波のない海に静かに浮いている。しかし耳が痛くなるほど冷たい風はやむことがなく、おまけに雨まで降ってきた。日没を待たずに退散した。


次回に続く)

参考
アイスランドからグリーンランドへ
AIR ICELANDがレイキャビックとグリーンランド数都市(数町?)を結んでいる。便数が少ないため早めの予約が必要。
イルリサット空港から市街へ
空港前にターミナルはあるが、定期バスはなくタクシーもいない。ホテルの送迎を頼むのが普通だが、歩いても40分。
イルリサットのホテル
ホテルは3、4ある。例えば"hotel arctic"など。しかし日本人の感覚からしても高い。一番安いのはおそらく私の泊まった"Ilulissat hostel"。どこのホテルも夏は半年前くらいから部屋がうまりはじめるようだ。
イルリサットでのツアー
旅行会社はいくつかあり、ツアーも様々。値段はそんなに変わらないようだが、情報量からまず大手の"World of Greenland"がおすすめ。街の目抜き通りにある。(どこかって?行けばすぐわかる。)
イルリサットでの買い物
カードでの買い物は手数料(3%)くらいとられる。現金のほうが有利な場合も多い。ATMはWorld of Greenlandから海に少し下ったところにある。衣食住の日用品は街の中心付近にあるスーパーマーケットでおよそ手に入る。海側のスーパーマーケットの正面にはアウトドアショップもある。物価は高めだがメモリーカードや肉は日本の通常価格より安かった。カフェもあちこちにあるが、ハンバーガーでも1500円くらいする。





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2012年09月30日

世界遺産イルリサットをお散歩さ〜アイスランド&グリーンランド(17)

8/11 イルリサット(世界遺産地区トレッキング)

前回の続き)

今日からイルリサットを楽しむぞ〜、と6時に起きて食事をして準備万端整えたが、雨。レシートの整理をしながら時間を潰していたら、9時半にやっと雨が上がったので出発。外は冷たい風が吹きつけ、手袋とニット帽なしでは耐えられない。




イルリサットの街をぐるり空き地が取り囲み、そこには大量の犬が飼われている。犬橇用らしいが雪のないときは単なる石潰しか?とても暇そうだ。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区入り口 町の中心から10分ほどで世界遺産地区の入り口についた。イルリサット・アイスフィヨルド(KANGIA)の両岸とその30km奥にあるSermeq Kujalleq氷河が世界遺産地区に指定されており、イルリサットの街は含まれていない。その世界遺産地区のトレッキングコースの起点がここ。

120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区トレッキングマップ 1〜7kmの3つのトレッキングコースが整備されている。全長30kmのアイスフィヨルドのほんの爪の先みたいなものだが、どんなところか状況わからないので、一番長い青色コースに行ってみる。ここに貼られている地図と同じものがイルリサットのホテルや旅行会社で買える。

120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区入り口の湿原

ワタスゲの湿原の間を木道を通って海へと進む。丘のむこうからだんだんと氷山が姿を現してきた。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・津波注意 氷山が崩落して起きる津波の危険があるために、浜に下りることは禁止されている。

120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット、イヌイット居住地跡

この入り江はイヌイットの居住地だった。いわば旧イルリサット。昔はこの入り江におさまるくらいしか人がいなかったということだ。極北の大地の人口支持力はたかが知れている。今は人はここからあふれ出し、4000人もいる。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットの苔は元気

湿原はワタスゲと枯れ草ばかり、かと思いきや苔は元気だ。ここに来る前に苔の写真を見て「この色はありえんだろ〜」と思ったが、本当にいろんな色の苔がある。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区の氷山1

居住地あとの湿原から岩の丘に上がると、目の前に壁のような氷山が。写真ではスケールがわからないが、すぐ近くの岬と同じくらいの大きさがあったので、この写真の氷山は少なくとも、高さ数十m、長さ200mくらいあるに違いない。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区展望台にて

氷山は入り江を埋め尽くしている。30km奥の氷河までこの景色が続いているはずだ。この氷河は年間200億トンもの氷山を海に放出しており、世界でもっとも活発な氷河といわれている。それでイルリサットは世界遺産に登録された。

この非日常的で美しい景色。不断に変化し続ける地球のひとコマ。ここまで来てこの景色を見れて本当に良かった。ビッケはグリーンランドのお散歩でこんな景色を見ていたのね。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区の氷山2

光が変わると氷山はまた違った姿を見せてくれる。

風の音、鳥の声、そして時々、ガガーッ、ズーンと低い音がどこからともなく響いてくる。氷山が崩れる音だ。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区トレッキングルート

フィヨルドに沿って歩く。大地はむき出しの岩とその上の1、2cmの表土に育つ苔、潅木、以上。その上に踏まれた道を行く。踏み跡は錯綜しているが、世界遺産の地図のルートにはしっかりとペンキでマーキングしてあるので、迷うことはない。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットベリー系1

日本の高山で見られるような、ベリー系?の低潅木が地面をおおっている。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットベリー系2

これはコケモモだろうか...いや、違うな。食べるのはやめておこう...。


次回に続く)



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2012年10月01日

ルートをはずれ街を一望〜アイスランド&グリーンランド(18)

8/11 イルリサット(世界遺産地区トレッキング)

前回の続き)

120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット氷山を見ながらトレッキング

2時間ほど右手に氷山を見ながらフィヨルドに沿って歩く。快適に見えるが実は虫がワンワン飛んでいる。ぶよみたいな小さな羽虫が、サングラスにバチバチぶつかる、耳の穴や眼鏡が鼻に乗っているところにもぐりこもうとする。もう大変。防虫ネットが欲しい。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット氷河の痕跡

沢が流れ込む入り江に突き当たり海岸に下りる。海岸の岩には氷河で擦られた、縞のような跡がついている。海をのぞき込んだが生き物の気配は全くない。魚どころか海草やゴカイの類も全くいない。まるでタワシでこすってピカピカにしたような岩が、透明な水の底に静かに冷たく沈んでいる。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット世界遺産地区トレッキング谷間を行く

入り江から海を離れ、沢沿いに登ってゆく。風を避けて岩の陰で一休み、来た道を振り返る。アイスランドで買ったサッカー選手の絵が描いてあるチョコレートを食べる。もぎゅもぎゅ...おぇ〜、まずい。しょっぱい。かなりしょっぱいうえに、中のキャラメルみたいなものが歯にくっつく。なんじゃこりゃ。チョコレートをやめて、口直しに日本から持ってきたミニ羊羹を食べる。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットには池がたくさんある

沢を登りきったところには池があった。地面が岩なので水がしみこまず、窪みがあればどこでも池になるようだ。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットのキノコ

キノコがたくさん。なんか焼き菓子みたいでうまそうだな...


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット、アイスランドにもあった花

これはアイスランドのスカフタフェットルのモレーンに咲いていた花に似ている。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・

先ほどの池からさらに、両側が切り立った岩肌のゴルジュのような、岩の割れ目の底のような地形を峠に向かって登って行く。窪地の底のせいか、ここは表土が厚く苔ではなくて草に覆われている。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・丘の上からイルリサット全景
写真クリックで拡大

ルートを外れゴルジュの壁を登り、右側の高台に出る。地面はふわふわの苔に覆われ、ワタスゲの湿原も広がっていた。そのふわふわの苔を踏み、湿原に足を取られながら丘の最高点まで行く。そこからはイルリサットの街を一望することができた。一番左に巨大な氷山が見え、その隣には昨日夕日を見るために登った岩山がある。うっすらと対岸の半島が見え、その半島の山々も氷河に覆われている。真ん中に見える港には大型客船が停泊している。右側には広い湿原が広がり、そして右端には空港がある。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット、ゴルジュ状を下る

峠を越え、今度はゴルジュ状地形を街に向けて下る。海から切れるように冷たい風が吹きあげてくる。氷山に冷やされた空気だろうか。このゴルジュ状の岩を登って遊ぼうかとも思ったが、硬くてつるんとした感じでリスも少なく、滑って落ちそうなのでやめた。でもナチュプロの道具を持ってきていれば1日遊べそう。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットの釣鐘人参?

これはアイスランドでよく見た、釣鐘人参もどきか?桔梗に似て秋を感じさせる。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサットのコンビニ 採石場の裏の犬放し飼い地帯を抜けて街に戻る。トレッキング終了。途中、かなりダラダラ遊びながら歩いて、5時間くらいだった。
この建物はおそらくコンビニ。営業時間は7時から23時まで。外壁に営業時間を張ってある商店は多い。

120811アイスランド、グリーンランドの旅・煙突

このカラーセンスが欲しい。


120811アイスランド、グリーンランドの旅・目抜き通りの虹

夕方に晩御飯の買出しに街に出る。昨日のように雲行きが怪しくなり、やっぱりパラパラと降ってきた。グリーンランドは夕方はいつも雨か!夕日が見れないじゃないか!と吠えていたら、夕日は見えないものの、虹が現れた。

無事に買出しをして、晩ご飯はラムのローストとジャガイモ、サラダに赤ワイン、ときめる。


次回に続く)



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2012年10月09日

氷河クルーズに出発!〜アイスランド&グリーンランド(19)

8/12 イルリサット〜Eqip氷河〜イルリサット

前回の続き)

120812アイスランド、グリーンランドの旅・氷河クルーズに出発

今日はトレッキングはお休みして、イルリサットの北にあるEqip氷河へのクルージングツアーに参加する。朝5:30に起きてベーコンレタスバーガーを作って食べ、同宿のドイツ人夫妻と港に向かう。氷河まで5時間のクルージング、そして氷河の脇で2時間停泊、そしてまた5時間かけて帰ってくる。デンマーク本国出身のガイドさんから説明を受ける。

港に船に混じって氷山が浮いているのが面白い。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・早朝の海

いよいよ出港。雲は厚く、風は身を切るように冷たい。ダウンにゴア雨、ニット帽、ブレスサーモの手袋と完全防備。去年の夏のウスアイアよりはるかに寒い。海に氷が浮いているくらいだから当たり前か。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・氷河クルーズの朝食 朝食付きとは知らなかった。朝食は食べて来たが、パンがおいしいので遠慮なくいただく。

120812アイスランド、グリーンランドの旅・氷山2

海には様々な形をした氷山がそこかしこに浮いている。ボケ〜っ飽きずに眺める。船長は慎重に氷山を避けるように船を操るが、ときどきサービスのためか小さい氷山に船がこすれるくらい近づく。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・氷河クルーズ船内 船は25人乗り。そこに10人ばかりの乗客が乗っている。コーヒーも飲み放題。なかなか快適。



海をのぞきこんでも生き物の気配は全くない。しかし、氷山の上で羽を休めていたたくさんの海鳥は、船に驚き飛び回っている。よくよく探せば魚もいるのかもしれない。

今さらながらに気付いたのだが、波が全くない。氷山も海鳥も鏡のような海面にきれいに反射している。そう言えば昨日、トレッキングしたときに見た海にも波がなかった。波がないので船が全く揺れない。高速道路を走っているかのようだ。そして、驚いたことに船の上にいても磯の香りが感じられず、さらに髪の毛や服が塩でべたつくこともない。目をつむっていたら海の上にいるとは思わないだろう。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・青いクラックの氷山

氷山の色は透明から白、そして青。特に真っ直ぐに走るクラックは真っ青だ。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・激しい褶曲

船が岸辺に近づく。表土がなく、さらに波打ち際には海草などの生物がいないので、岩がむき出しで見えている。マーブルチョコのような激しい褶曲の様子が手に取るように見える。




海に波がないので、航跡が崩れることなく海面を伝わってゆく。航跡の波に映る氷河がなんかクネクネした感じで面白い。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・昼食

出港から5時間。ほとんど甲板で氷山を眺めていた。もうそろそろ目的地が近くなったところで船室に入り昼食。外で食べてもいいんだけど寒い。窓から氷山を眺めながらパスタやサラダのビュッフェで腹ごしらえ。リゾート気分100%。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・eqip氷河が見えてきた

だんだん海面が細かい氷のかけらで覆われ、見えてきた、見えてきたEqip氷河だ。


120812アイスランド、グリーンランドの旅・eqip氷河

氷河の正面で停泊。朝はどんよりと曇っていたが、すっかり晴れ上がり、強い日差しと氷からの照り返しで目が眩むようだ。さて、ここで2時間、氷河が崩れるのを待つ。


次回に続く)



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2012年10月13日

ケルンを積みトレッキング、そして白熊を喰らう〜アイスランド&グリーンランド(21)

8/13 イルリサット(Inussunnguaq周辺)

前回の続き)

今日はKANGIAフィヨルドの奥、はるかイルリサット氷河を臨めるだろうとあたりをつけた、Inussunnguaq という丘までトレッキングする。情報は手元の10万分の1の地図のみ。ざっと往復8時間と見積もる。涙が出るほど冷たく強い風が吹いている。気温は5℃くらい。ゴア天を羽織りニット帽、ブレスサーモの手袋と完全武装で出発。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・イルリサット赤ルート入り口 しかし、準備に手間取り、スタート地点の世界遺産トレッキング赤ルート入り口に着いたのが7時半になってしまった。今日は午後から雨の予報。こんな寒いときに雨に打たれたら命に関わる。なんとか急いで13時には戻ろう。

120813アイスランド、グリーンランドの旅・入り江から先は踏み跡

赤ルートから一昨日に来た青ルートの入り江に至る。ここからフィヨルドに沿って東に進むが、ルートは整備されていない。苔の上につけられた踏み跡と、心もとない10万分の1ハイキングマップ、コンパスだけがたよりだ。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・小川が流れ花が咲く

踏み跡は錯綜している。地図と照らしあわせながらいくつもの岩の丘と浅い谷、湿原を越えてゆく。進んでも進んでも特徴に乏しいデジャブか?と思わせる同じ景色が続く。縮尺が10万分の1と言うこともあるが、視界があっても地図読みが難しい。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・滝もある

おお、滝だ。グリーンランドではじめて間近で滝を見た。冷たく澄んだ水が流れ落ちている。ここから先はあまり人が行かないようだ。急に踏み跡が不明瞭になり、湿原の真ん中で行き詰ったりする。帰りに迷わないように要所要所にケルンを積みながら、慎重に先を急ぐ。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・ここにもワタスゲ

湿原にはワタスゲ。アイスランドからここまで、湿原には必ずワタスゲ。ワタスゲってこんなに繁殖力の強い植物だったんだ。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・最終到達点

目的の丘が近づくに従って、踏み跡が薄くなり、とうとうほとんどなくなってしまった。完全な岩の丘で土が全くなく踏み跡がつかない。地図を確かめケルンを積みながら進むが、極端にペースが落ちる。と言うのも、丘全体が1つの大きな岩で、石ころが落ちていない。1つケルンを積むにも5分くらい周囲をうろうろして石を探さなければならない。そうこうしている間に空はだんだん雲に覆われ、そして時間も11時半近くなってしまった。丘のトップは遠くに見えているが、13時までに安全圏に戻るにはもう時間がない。しかたない、引き返そう。ここを歩こうと思う人にはGPS持参をすすめる。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・ここにもキノコ

おいしそうなきのこがいっぱい生えている。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・快調に戻る

苦労して積んだケルンのおかげで、帰りは何も考えずにスイスイ戻ることができた。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・しましまの石が多い

青ルートの入り江まで戻ってきた。もう街も近いし、ルートもはっきりしているので一安心。入り江に落ちている石はみんなしましま。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・木は岩に張り付く

天気がまだ持ちそうなので、青ルートに平行に海沿いを走る踏み跡をたどって黄色ルートに行く。大体草原だが、木も生えている。木と言っても膝くらいの高さしかなく、岩にへばりついていたりする。冬の厳しさがうかがえる。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・海を眺める人

岬の上の丘に氷山を眺めながらずっと座っている人がいた。寒くないのかな...


120813アイスランド、グリーンランドの旅・黄色ルートからイヌイット旧居住区

青コースから別れ、黄色コースに入る。黄色コースは海沿いに街に出る。黄色コースの丘の上からイヌイット居住地跡を見下ろす。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・良くある地衣類

黄色コースは海岸沿いの岩場のような感じだが、海の波がないためか植生は他の場所と変わらず、湿原がありワタスゲが茂っている。ワタスゲはいささか食傷気味なので、よく見られる地衣類の写真を撮る。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・堆積植物でできた家

避難小屋発見、かな?土、正確に言うと湿原の泥炭のような植物の堆積物を積んで造った家が建っていた。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・ボートのある家

発電所の裏から街に出てトレッキング終了。結局8時間以上歩いた。おまけに街中で道に迷う...。イルリサットの家々の前にはボートやスノーモービルがよく置いてある。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・パナソニックセンター 道に迷って発見した、パナソニックセンター。こんなところまで日本企業は進出している。ちょっとうれしくなる。頑張れ日本!

120813アイスランド、グリーンランドの旅・グリーンランディックビュッフェ、鯨、鱈 イルリサット最後の夜はディナーだ。各ホテル、レストランが曜日交代で「グリーンランディック・ビュッフェ」を開催している。今日は「HOTEL HVIDE FALK」。豪華なホテルビュッフェにグリーンランドの特産物が並ぶ。英語のメニューを辞書で調べる。鯨、鱈、アザラシ、トド、ジャコウウシ、イッカク、そして白熊...全種類制覇だ!

120813アイスランド、グリーンランドの旅・グリーンランディックビュッフェ、白熊、鯨 アザラシや白熊のたぐいはみなローストビーフのように調理してあって、どれも同じよう。脂肪分の少ない固めの肉。鱈は脂がのっていてマリネもローストもうまい。イッカクの皮は...うかつに噛むと歯が折れそう、今まで食べたものの中で一番硬い。鯨は皮は固いが、肉はやっぱり一番うまい。ステーキもカレーも最高。私は鯨給食世代ではないので、人生ではじめてこんなにたくさん鯨を食べた。

120813アイスランド、グリーンランドの旅・氷山ツアー

食事を終えホテルを出ると、土砂降りだった。しかし、氷山鑑賞ツアーに行かねばならぬ。パンフレットに載っていた、夕日で真っ赤に染まる巨大氷山の写真に惹かれてツアーを申し込んだ。しかし、冷たい雨、強い風、何もかも冷たくびしょびしょ...。夕日どころではない。




船はフィヨルドに入り、巨大な氷山の周りをまわる。差し渡しは数百メートル、高さ数十メートル。氷山の上でスキーをしたり、アイスクライミングをする人がいるそうだ。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・氷山で鳥が休む

今日、丘から見たイヌイット居住地跡を海から見る。氷山の上ではたくさんの鳥が羽を休めている。


120813アイスランド、グリーンランドの旅・夕暮れ

西の雲がほのかに赤くなる。たぶん日没。とうとうイルリサットで夕日を見ることはできなかった...


船で西洋人から流暢な日本語で話しかけられてビックリ。東京に20年以上住んでいて、日本の会社に勤めているそうだ。3週間の休みをもらってグリーンランド、アイスランド、フェロー諸島をまわると言う。3週間の休みか...いい会社だ。


次回に続く)

参考

グリーンランドの地図
イルリサットの10万分の1ハイキングマップが、先に紹介した"World of Greenland"(緑のグリーンランドに上陸)のオフィスで買える。他にもカンガルスアックなど南西エリアの地図を扱っている。英語版とデンマーク語版があるが、この旅を通して英語版はここでしか見なかったので、必要ならここで買っておくこと!



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