2011年05月30日

父島の果て、ジョンビーチへ〜小笠原諸島の旅(15)

5/6 父島・大村〜小港海岸〜高山〜ジョンビーチ〜大村

前回の続き)

110506小笠原父島・小港海岸ジョンビーチへの道の入り口 昨日は海の日だったので、今日はトレッキング。島の最南部にあるジョンビーチを訪ねる。港の前のバス停で一昨日お世話になったガイドさんに、水をたっぷり持っていくようアドバイスをもらう。暑いからね〜。
大村のバス停から海岸沿の道をバスに揺られ、15分ほどで終点小港海岸に到着。ここからジョンビーチへの遊歩道が始まる。例のごとく靴の泥を落として歩き始める。

110506小笠原父島・小港海岸のヤドカリのあと 砂浜に縦横に自転車のタイヤの跡のようなものが残されている。これは一昨日の晩に見たオカヤドカリが歩いた跡だ。

110506小笠原父島・八ッ瀬川

すぐに父島最大の川、八ッ瀬川の橋を渡る。ギンユゴイと思しき稚魚が群れている。よく見るとこの川は直接は海とつながっていない。小港海岸の砂浜の途中で行き止まりになっている。


110506小笠原父島・月桃の花

道端に咲いていた月桃(ゲットウ)の花。いかにもトロピカルな亜熱帯に似つかわしい派手な花だが、生姜の仲間だ。もともとは小笠原にない外来種。


110506小笠原父島・野ヤギ まず目指す中山峠は海岸から100mの登り。途中、野ヤギが我々を見物していた。もともと人間が持ち込んだヤギが野生化したのが野ヤギ。片っ端から草を食い、希少な植物を絶滅させ、山を禿げ坊主にして土壌を流出させる。島から追い出そうと東京都は一生懸命駆除している。ヤギは好きでこの島に来たわけじゃないのに、人間て勝手だね。

110506小笠原父島・中山峠から小港海岸

小港海岸から20分ほどで中山峠に到着。荷物を下ろして一休み。ここからの景色が父島で最も美しいという人もいる。北側には小港海岸とコペペ海岸が見える。


110506小笠原父島・中山峠から南島

南東には足元のブタ海岸の向こうに、海を挟んで昨日上陸した南島が平たくなが〜く見える。せっかく中山峠まで100m登ったのに、これから遊歩道に沿って標高ゼロのブタ海岸に下りなければならない。




中山峠からの360度の展望。南国の海、そして陸側にはとても小さな島とは思えない、険しく森深き山々が連なる。


110506小笠原父島・オガサワラノスリ 鳥が山の上を旋回している。あの飛び方は鷲か鷹、猛禽類だが、小笠原にいる猛禽類はオガサワラノスリただ一種。小笠原諸島全体で100羽以下しか生息しないとされ非常に数が少ない。ラッキー!

110506小笠原父島・中山峠から高山

さて、休憩はおしまい。腰を上げてこれから行く方を眺める。タコノキの向こうに目的地のひとつ、高山がそびえる。さて、ブタ海岸へ下りるか...


110506小笠原父島・高山への登り 標高ゼロのブタ海岸から標高228mの高山まで登り返す。それにしても暑いんですが...。ずっと森の中の道で、日差しがないのはいいのだが、風が止まるととたんにむわ〜っとして汗が吹き出す。とてもじゃないがここは夏は歩けないな。

110506小笠原父島・高山の分岐 高山への分岐。上は高山山頂、右は山腹を巻いて直接ジョンビーチ。もちろん山頂を目指す。それにしてもあち〜。水をがぶがぶ飲む。

110506小笠原父島・高山山頂

写真を撮りつつ小港海岸からのんびり歩くこと2時間、標高228m、高山山頂に到着。メキシコ原産の外来植物、リュウゼツランに占拠されたぱっとしないピーク。もともとはどんな所だったんだろう。陸側の展望はあるが、海側はイマイチ。


110506小笠原父島・高山からの尾根道 高山から細い岩尾根の上を南下する。ここはもともと岩なのか、ヤギに食い尽くされたのか...。ガスって景色が見えなくなってきたので、西上州の山を歩いているかのような気分だ。

110506小笠原父島・ジョンビーチに到着

岩尾根の先端にある展望台で、昨日見たハートロックのある円縁湾を眺めたあと、ジョンビーチに向けて一気に下る。そして小港海岸を出て3時間ちょい、やっとジョンビーチに到着した。


次回に続く)





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2011年05月31日

楽園・ジョンビーチ〜小笠原諸島の旅(16)

5/6 父島・大村〜小港海岸〜高山〜ジョンビーチ〜大村

前回の続き)

110506小笠原父島・ジョンビーチサンゴ砂の浜

ジョンビーチに下り立った。サンゴ砂の白い浜。水際に広がるビーチロックを波が洗う。ビーチロックの合間に残された潮溜まりには熱帯魚が遊ぶ。楽園。浜辺に転がる大きなサンゴの骨格に腰を下ろして青い水平線を眺めながら、バス停のそばの弁当屋で買った唐揚げ弁当を頬張る。


110506小笠原父島・ジョンビーチのヤドカリ

潮溜まりに転がっていたイモガイ(猛毒)を恐る恐るひっくり返す。それは鮮やかな腕輪をしたヤドカリだった。


110506小笠原父島・波打ち際の枝サンゴ

楽園では波打ち際までサンゴ礁が広がっている。


110506小笠原父島・ジョンビーチのウエーブロックに波が寄せる

潮溜まりを一つ一つのぞきこんで魚を探したり、ウエーブロックの端っこまで行ってサンゴ礁に近づこうとしたり、海がいちばんきれいに写るようにカメラをいじったり、楽園では時間を忘れる。でももう帰る時間だ。


110506小笠原父島・南崎

ジョンビーチから海岸の崖に上がる。海に突き出すように、鋭く浸食された岬が突き出ている。南崎だ。父島ではこの南崎、南島周辺だけが石灰岩地帯で、母島の石門で見たような浸食された石灰岩の露岩、ラピエがある。さらに母島と同じようなカタツムリもいる。父島ではこの岬のほかでは、ニューギニアヤリガタリクウズムシにより小笠原固有のカタツムリは絶滅した。


110506小笠原父島・ブタ海岸

帰りは高山の山腹を巻く近道を通って帰る。ブタ海岸まであっという間に戻ってきた。ブタ海岸はなぜブタ海岸かは知らないが、他の海岸と比べるとじみ〜な感じだ。


110506小笠原父島・中山峠 ブタ海岸から中山峠まではまた100m登り返し。中山峠はこんなところ。

110506小笠原父島・中山峠から小港海岸とコペペ海岸

中山峠を越えると、小港海岸とコペペ海岸が見える。右手前が小港海岸、小さな岬をはさんで左奥がコペペ海岸。太陽が西の空に移り、光の向きが変わったせいか朝よりも美しく見える。


110506小笠原父島・小港海岸からコペペ海岸への道 小港海岸に下り、帰りのバスの時間を確認する。40分待ち。コペペ海岸まで遊歩道を15分ということなので、待ち時間で往復してくることにした。が、はい上るような急斜面に、延々と続く階段、おまけに登っちゃあ下り、また登るで岬を二つ越えなければいけない。かなりハード。

110506小笠原父島・コペペ海岸

10分少々でコペペ海岸到着。疲れた...今日いちばん疲れた。小港海岸はパウダーサンドの遠浅のビーチだが、こちらは波打ち際までサンゴ砂、水の中は黒い石ころだ。魚はこちらのほうがいそうな感じ。写真を何枚か撮って早々に立ち去る。帰り道もきつい。


小港海岸から35分くらいでコペペ海岸を往復したが、バス停までの時間を計算に入れていなくて、最後はバス停まで走った。街に戻ると空は雲に覆われていたので夕日はあきらめ、シャワーを浴びてさっさと飲みに出る。


110506小笠原父島・アオリイカの刺身今晩はまた食事処「波食波食」。アオリイカの刺身を頼む。やっぱりイカの刺身はアオリイカに限るね。このサクサクと言うのかシコシコと言うのか、そんな感じの歯ざわりがたまらない。

(次回に続く)



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2011年06月05日

さようなら小笠原〜小笠原諸島の旅(17)

5/7 父島・小港海岸〜出港

前回の続き)

110507父島大神山神社の鳥居の下から

今日の午後、父島を発ち東京に戻る。そこで、朝食の後にメインストリートで土産を物色する。ラム酒、青パパイヤ...。そして、ついでに大神山神社に行ってみる。通りから見える長い階段を上り、鳥居の下で後ろを振り返る。大村の街、青い海、そして相変らず雲がかかる山々。


110507父島小港海岸でひと泳ぎ 午前中はきめ細かいサンゴ砂の浜の小港海岸でひと泳ぎ。日がかげって肌寒く、本当にひと泳ぎしかできなかった。でも遠浅の渚でサザナミヤッコの成魚を見ることができた。

110507父島のバス 昨日、今日とお世話になった、街と小港海岸を結ぶバス。

110507父島・小笠原世界遺産登録有力を報じるニュース ホテルに戻ってシャワーを浴び、テレビをつけるとNHKでちょうど小笠原のニュースをやっていた。平泉とともに世界遺産登録がほぼ確定したと報じていた。

110507小笠原父島・丸丈の赤目の味噌汁 昼食は島のものを食べたいと思って割烹・丸丈に入る。
これは赤目が1匹丸々入った味噌汁。もちろんだしがたっぷりでている。

110507小笠原父島・丸丈の島寿司 すっかりなじみになった島寿司。今回食べた中では丸丈のものが一番うまかった。

110507小笠原父島・おがまる

食事を終えるとおがまるの出港まで1時間切っている。あわてて港に着くと、すぐに乗船が始まった。たくさんの見送りが来ていて、乗船する人と別れの挨拶を交わしていた。


110507小笠原父島・ニコルさん テレビカメラを向けられているのはニコルさん。

110507小笠原父島・おがまる出港

おがまるに続々と乗客が乗り込む。港側のデッキは島と別れを告げる乗客でびっしり。そして、汽笛が鳴り船はゆっくりと港を離れる。島の人々が一斉に「いってらっしゃ〜い!」と大きく手を振る。我々も「いってきま〜す!」と、再び島を訪れることを願って手を振る。デッキから赤い花が海に投げ入れられる。子供たちが防波堤から海に飛び込む...




110507小笠原父島・見送りの船

おがまるが動き出すのにあわせて、見送りのボートが一斉に出港する。ボートの上でみんな「いってらっしゃ〜い!」と手を振っている。ツアーでお世話になったガイドさんの姿も見える。「先生、いってらっしゃ〜い!」と手を振る子供たちを乗せて走るボートも見える。




港を出てもたくさんのボートとともに進む。しかし、一隻、また一隻と速度を落として後に小さくなってゆく。


110507小笠原父島・見送りの船から飛びこんだ あっ、飛び込んだ。あちこちのボートから飛び込み海に浮かんで手を振っている。こちらは拍手でこたえる。

110507小笠原父島・最期の船が帰ってゆく

最後のボートが島に戻っていった。そして今度は私が現実に戻る番だ。さようなら小笠原、そして温かい島の人たち。


110507小笠原父島・船内のディスプレイ おがまるは東京に向けて一路太平洋を北上する。現在位置はロビーのディスプレーで知ることができる。
帰りの船は島で知り合った旅人達が船内のあちこちで宴会をしていて、来たときとはまったく違った雰囲気だ。

110507小笠原父島・おがまるレストラン島塩のステーキ 来たときは16時間も寝ていてまともな食事をしなかったが、島でたっぷり休息した今は、腹が減って仕方ない。夕食はレストランで島塩と島レモンが添えられたステーキを食べる。

次回に続く)



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2011年06月06日

ブリッジに上がる〜小笠原諸島の旅(18)

5/8 (父島)〜竹芝桟橋

前回の続き)

110508おがさわら丸ブリッジ 父島から竹島桟橋までは25時間30分の船の旅...竹島桟橋到着は15:30分...長い。時間をもてあまして船内ツアーに参加する。実は来るときにも参加しようとしたのだが、先着順であぶれてしまった。今回は早くからならんで参加できた。
おがまるのブリッジに上がり、航海士からじきじきに船の運航や計器について説明を受ける。

110508おがさわら丸ブリッジから船首

穏やかな海にもかかわらず、ブリッジの正面窓は打ちつける波しぶきに絶え間なく洗われている。私が寝ている間も、海を眺めている間も、飲んでいる間も、航海士は24時間、乗客の安全のためにここから海を見ている。


110508おがさわら丸ブリッジの海図

ブリッジにはGPSや電子海図など最新の電子機器が装備されているが、今なお紙の海図も使われていた。


110508おがさわら丸の神棚 そして紙ならぬ神も...

110508おがさわら丸レストランのカニコロッケ 右前方の水平線に房総半島が姿を現す。しかし、まだ到着までは2時間以上あるので、レストランでランチをとった。またステーキにしようかと思ったがカニコロッケにしてみた。メニューがステーキとコロッケしかないって意味じゃないよ。たくさんあるよ。

110508おがさわら丸小笠原のツアーパンフレット レストランの出口の壁には小笠原のツアーのパンフレットがすき間なく貼られている。島にはつい昨日までいたのに、もうずっと前の懐かしい思い出のような気がする。

(小笠原諸島の旅・完)



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2011年06月07日

小笠原マップ〜小笠原の旅・番外編

前回までレポートした小笠原の旅の番外編として、訪れた地を地図にまとめてみた。マークをクリックすると写真がポップアップする。


母島



父島





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