2010年09月21日

森と花の御前山〜奥多摩・シダクラ沢(2)

9/19 惣岳バス停〜シダクラ沢〜御前山〜鋸尾根〜奥多摩駅

前回の続き)

100919シダクラ沢・奥の4m滝

二俣から水流は細くなるものの小滝が続き、どんどん高度を上げてゆく。広葉樹の明るい森の中で軽快に滝を登るのは最高の気分。


100919シダクラ沢・木の実 なんだか分からないけど、クルミみたいな木の実もいっぱい落ちている。豊かな森の実り。写真上のほうに写っている木の実はナマコみたいで気持悪い...

100919シダクラ沢・奥の二俣 二俣からほどなくして奥の二俣に出る。目印は正面にそびえる、巨艦の船尾の形をした大岩。ここで完全に水流がなくなる。グズグズの崩れやすい左のルンゼを行く。踏み跡は明瞭。

100919シダクラ沢・詰め

踏み跡は右の小尾根に上がっていく。1128からの尾根とは反対方向だが、すぐに1128の尾根に合流する。そして藪のないぶなの林をなだらかに大ブナ尾根に向けて登ってゆく。本当に気持のいいところだ...しかし、沢の水がなくなったとたんに暑くなってきた。とりあえず森の中で靴を履き替え、のんびり休憩した。


100919大ブナ尾根登山道 苦もなく大ブナ尾根の道に出た、いや、苦はある。暑い!暑い!!。広葉樹の巨木の木陰で日差しはさえぎられているが蒸し暑い。沢の中は楽園だったが、このハイキングコースは苦行だ。
山ガールも交え、多くのハイカーが御前山を目指して立派な登山道を登ってゆく。苦行僧か...。

100919御前山何の花? この尾根は木が立派だが花も多い。イラ草かと思ったが薄紫の可憐な花が咲いていた。なんだろう?

100919御前山山頂 苦行僧、いや、ハイカーで賑わう御前山山頂。都民の森として有名な山だが、展望はあまりない。

100919御前山鳥兜 御前山をすぎると急に人が少なくなる。ほとんど栃寄の大滝のほうに下りてしまうようだ。我々は鋸尾根を目指す。この先道も悪くなって、木の階段が壊れたままのツルツルすべる赤土の斜面になったりする。でもかえって静かでよろしい。
鳥兜もひっそりと咲いている。

100919大ダワ 人気のない道をリンリンと熊鈴を鳴り響かせてひたすら下ると、突然車道にでた。大ダワだ。太陽電池パネルのある避難小屋兼トイレがある。車道を真っ直ぐ横切り、鋸尾根に続く登山道に入る。

100919鋸尾根道標 鋸尾根で見た、「行き止まり」行きの道標。

100919鋸尾根鎖場

鋸尾根は名のごとく、長い真っ直ぐな尾根の上に、鋸の歯のようにポコポコと岩のピョコがある。そして鎖場も。鎖の横には滝から落ちる水のように、木の根が張っている。よく見れば上の木の根の一本が枝分かれし、互いに絡みつきこのようになっているようだ。すごい。鎖よりも役に立つ。ジャックと豆の木気分で木の根を伝って下りる。


100919鋸尾根ほととぎず

奥多摩の街が見えてくるころ薄暗い樹林に突入。道のわきにはビニール玩具のような異様な質感のホトトギスが咲いている。本当にこの道はいろいろな花があるなぁ。


100919鋸尾根きのこ

異様な質感と言えばこれ!マシュマロに見えなくもないけど、ドラゴンボールにもこんなんがでてきたような...


100919奥多摩玉翠荘 無事、奥多摩の街に降り立ち、さっそくコンビニでコーラを買って飲み干し、奥多摩駅から近い温泉、もえぎの湯に向かう。が、40分待ち...待っていられるか!汗でべとべとの温泉難民になってしまった...。
すぐ横に、温泉旅館、玉翠荘の看板が。フロントになだれ込んで、入浴できるか聞いたところ少々待つとのこと。かまうもんか!助かった!
結局、2、3分まって、無事に温泉にありつくことができた。5人ほどでいっぱいになってしまうこじんまりとした浴室だがかえって静かで、のんびりと汗を流すことができた。





このブログは引っ越しました。最新の記事はhttp://blog.geotrek.info/でどうぞ。

posted by 惰性人 at 22:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山登り〜沢

2010年09月27日

天国へ続くナメ〜大行沢・大東岳(1)

9/25 二口温泉〜裏コース〜梯子滝〜大行沢〜桶ノ沢避難小屋

"強敵"と書いて"とも"と読む、そして、"大行沢"と書いて"おおなめさわ"と読む...なんてことはどうでもよい。「天国に続くナメ」と称されるナメ沢、大行沢にゆく。

今回は出発をかなり迷った。昨日、小笠原近海にあった台風12号は今日の昼に三陸沖を通過する。宮城県には暴風波浪警報が発令され、空は帝都物語にでてくるような、おどろおどろしい雲で満ちている。こんな日に沢に行ってもいいのだろうか...


100925大東岳登山口 大東岳登山口は仙台市街から車で40分ほどのところの二口温泉にある。とてもアクセスが良く、仙台市民がうらやましい。今日のお目当ての大行沢もこの登山口のすぐそばを流れている。
登山口の駐車場はすでに先客でいっぱいだったので、近くのキャンプ場の駐車場に車をとめる。

100925大東岳裏コース 空は相変らず黒い雲に覆われて、今にもザーッときそう。大行沢の下部は深いゴルジュがあり、増水したら逃げ場がない。流されて台風時の無謀登山と言われるのは嫌だ。そこで、沢沿いの登山道「裏コース」で上流に遡り、適当なところで沢に下りることにした。
樹林の道は暗く、壊れた橋などあり重苦しい雰囲気だ。

100925大東岳雨滝

裏コースをずんずん行く。2万5千図の道と実際の道が違って、意に反して450m付近から550mの崖ぎわまで追い上げられる。沢がどんどん遠くなる...

ふと見上げると、目の前にサラサラと霧雨が降っていた。いや、「雨滝」だった。見上げるほどの垂直な岩壁の上から霧雨のように水が降ってくる。水のカーテンが風になびく。不思議な光景だ。ミニ100エンジェルフォール。


100925大東岳裏磐司

大行沢の反対側の岸にも黒々とした岩壁が続いている。裏磐司と言うらしい。私は絶壁に挟まれた地溝帯の中を歩いている。


100925大東岳京渕沢

なおもずんずん行くと、道は京渕沢を椅子滝の落ち口の上で横切る。沢からは立派な滝が見えるらしいが、ここからは上部がちょっと見えるだけだ。

いや〜、早いね〜、もうすぐ小屋に着いちゃうよ〜、と言ってハッと気付く。我々はハイキングに来たんじゃない、沢登に来たんだ。小屋に着いちゃったら意味がない!


100925大東岳大行沢入渓点

京渕沢の先のピョコを越えたところで、慌てて藪の中を沢へ下りる。


100925大東岳大行沢の釜の深い小滝

岩床沢の手前から入渓。思っていたより水量が多く、深い釜を持つ滝が連なる。この時期に釜にドボンしたくない。小滝が次々と現れる。その度に木につかまり、滑りやすい川岸からいちいち巻く。


次回に続く)

今回のコース





このブログは引っ越しました。最新の記事はhttp://blog.geotrek.info/でどうぞ。

posted by 惰性人 at 23:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山登り〜沢

2010年09月30日

ナメ!ナメ!ナメ!〜大行沢・大東岳(2)

9/25 二口温泉〜裏コース〜梯子滝〜大行沢〜桶ノ沢避難小屋

前回の続き)

100925大東岳大行沢ナメの始まり

いくつも滝を巻き、岩床沢を右に見て進み、沢がUの字に曲がった先からナメが始まる。


100925大東岳滑滝が続く

最初のナメはすぐに終わる。えっ、終わり?と思ったのもつかの間、またナメが現れ、途切れることなく続く。そして穏やかなナメ滝がうねうねと続く。


100925大東岳大行沢沢沿いの花

穏やかな沢の岸には白い花がたくさん咲いていた。


100925大東岳大行沢舗装道路のようなナメ

まるでアスファルトの舗装道路に水を薄く流したかのような見事なナメが、ブナの林を貫いてどこまでも続いていく。まさに、天国に続くナメ。


沢床はほぼ平らなナメなのだが、所々、側溝のように深くなっているところがある。沢床が暗褐色で、しかも空は黒雲に覆われて暗いため、深くなっている所が分かりにくい。うっかりすると、足を下ろした所に沢床がなく、そのまま深い水にすいっと吸い込まれてしまう。恐ろしい落とし穴だ。時々、ポツポツと雨粒が落ちてくる。少しもったいないが、道路のようなナメを、落とし穴に気をつけながら急ぎ足で遡って行く。


100925大東岳大行沢枝沢もナメ

ナメ沢の枝沢もナメ沢だ。このあたりは、川岸が一段高くなった台地になっていて、サイトできそうな場所はどこにでもある。


100925大東岳大行沢大滝

本日最後の滝。高さはあるが傾斜はあまりなく、右の水際を細かいホールドを使って登る。もし滑っても、ずるずる〜ドボン、と釜に落ちるだけだろう。


登りきったところを左岸に上がると、そこに桶ノ沢避難小屋がある。


100925大東岳桶ノ沢避難小屋 桶ノ沢避難小屋は東北の無人小屋らしい、きれいでよく手入れのされた小屋だ。20人はゆうに泊まれる。今日はここに泊まることにする。他に泊まる人もなく我々の貸切だった。

100925大東岳避難小屋の水場 小屋のすぐ横には湧き水があり、うまい水が飲める。

100925大東岳大行沢で焚き火 沢のお泊りと言えば焚き火。薪を集め火をおこし、さっそく焼酎のお湯割を作って、ちびちびやりながら飯盒で飯を炊く。日が暮れて真っ暗になるまで、焚き火を囲んで仲間と語り合い、ちびちびやっていた。

次回に続く)



このブログは引っ越しました。最新の記事はhttp://blog.geotrek.info/でどうぞ。

posted by 惰性人 at 21:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山登り〜沢

2010年10月03日

ナメ後ブナ〜〜大行沢・大東岳(3)

9/26 桶ノ沢避難小屋〜桶ノ沢〜権現様峠〜大東岳〜表コース〜登山口

前回の続き)

昨晩は雲が切れ月明かりが出ていたが、台風の吹き返しの強風で一晩中森がざわついていた。6時、食事を済ませ、身支度を整え小屋の外に出る。思ったより寒くなかった。まだ紅葉が始まっていないわけだ...


100926大行沢桶ノ沢の朝

小屋の横から大行沢に下り立つ。川幅が狭くなってもまだずっとナメが続いている。落し穴に注意しながら快適に道路のようなナメ沢を遡行する。


100926大行沢桶ノ沢900m付近

枝沢が多く、数えていたが分からなくなってしまった。880mの三ッ俣が確認できないまま、1:1.5くらいの900mの二俣と思しき分岐を右に行く。その先でナメ沢は終わり、両岸が立ってくる。巻きのはっきりしない5mほどの滝をズルズルと滑りながら高巻く。これは正解だろうか?と不安になりつつも、沢沿いの尾根が低くなりはじめ源頭が近いことを告げる。


100926大行沢桶ノ沢行きすぎ 相変らず枝沢のカウントに自信がないまま先に進む。稜線にすぐにつきあがる950mの枝沢に入ろうと思ったが、行き過ぎてしまったようだ。はっきり左に分かれるの枝沢に入ったが方向がおかしい。慌てて戻る。
この写真は不正解の左の枝沢に入るところ。

100926大行沢面白山の稜線

一つ前の枝沢に戻る。枝沢といっても、ちょっとした平地から雨どいのようにチョロチョロ流れているだけの沢で、ナタメなどそれらしきものは何もない。ここは、相棒に「まさかこれじゃないよな〜」と言って通過したところだ。が、詰めてみれば、あっという間にブナの森につけられた登山道に出た。南面白山と権現様峠の中間付近だ。相棒と握手し、登山靴に履き替え、冷たい沢靴におさらばする。


100926shirotamagotengutake.jpg 森の落ち葉のあちこちから、きのこが顔をのぞかせている。これはおそらくシロタマゴテングタケ。人を死に至らしめる猛毒のきのこだ。いかにもそれらしい姿をしている。

100926大東岳のブナ林

紅葉にはまだ早い。深いブナの大木の森の緑に木漏れ日が踊る。きのこだけでなく、様々な下草が茂り、厚い落ち葉が積もり、歩いていると次々と小川のせせらぎを横切る。豊かなブナの森だ。


100926大東岳権現様峠

道に沿ってゆるく下っていくと権現様峠にでた。二万五千図では道はいったん大東岳のほうへ登って行くが、実際の登山道は登ることなく峠へゆるく下っていく。峠には大東岳を示す立派な道標が立っていた。エアリアではここから大東岳への道は点線だが...


次回に続く)



このブログは引っ越しました。最新の記事はhttp://blog.geotrek.info/でどうぞ。

posted by 惰性人 at 23:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山登り〜沢

2010年10月05日

しぶい大東岳〜大行沢・大東岳(4)

9/26 桶ノ沢避難小屋〜桶ノ沢〜権現様峠〜大東岳〜表コース〜登山口

前回の続き)

100926大東岳権現様峠からの道

権現様峠から大東岳山頂への道は、あまり踏まれていないようだ。しかし、刈り払いがしっかり入っていて赤テープも随所に打たれている。エアリアでは「沢沿いの道」となっているが...これは道じゃなくて沢だよ!水量の多い沢の右岸、左岸と沢を縫うように踏み跡がついている。沢を渡るところはヌルヌルのコケがついた飛び石だったりして、靴を濡らさないようにするのが難しい。早々に降参して、脱いだばかりの冷たい沢靴をまた履いて、沢登りを再開。


100926大東岳沢のコケ

1070mあたりで水が枯れる。そこからは苔のついた岩がゴロゴロ転がる枯れ沢を登る。苔が美しい...でも隣の尾根の藪を漕いだほうが速そうだ...


100926大東岳への登り やっとゴーロが終わった...と思ったら、密藪を切り開いた急登になる。足元がドロドロしている上に、刈り払った笹がそのまま地面に積もっているので、やたら滑る。先を行く足がほんの目の前にあるほどの急登を、両脇の笹をつかみながらよじ登る。しぶいぞ大東岳。刈り払いをした人もご苦労さま。

100926大東岳北側の山々

傾斜がゆるくなり、突然、視界が開ける。振り返れば眼下に、面白山、そしてさらに北の栗駒山、さらに北の...と東北の豊かな森が広がっていた。


100926大東岳山頂

立派な標識のある大東岳山頂。権現様峠への標識も立派だが、道は立派ではない...。朝の強い風もおさまり、秋の青い高い空がすがすがしい。


100926大東岳表コース 大東岳山頂から表コースを登山口に向かう。道はすぐにブナの森に突入。こちらの道は良く整備されている。「八合目」を示す道標も墓石のように立派だった。

100926大東岳紫色のきのこ なんじゃこりゃ?メタリックパープルのきのこを発見。植物の色とは思えない。

100926大東岳小行沢源流

880mあたりで道は尾根を外れ、沢沿いに下ってゆく。このあたりは小行沢の源流だ。名前のとおり小さいながらも、見事にナメが続く沢が幾すじも流れていた。


100926二口温泉 無事に下山。暑い。登山口から仙台方向へすぐのところにある、二口温泉ばんじ山荘で入浴。もちろん源泉掛け流し。不思議な構造の湯屋でちょっとぼろいが、豊かなお湯につかりながら外を眺めているとすべてを忘れバカになりそうだ。家路はまだまだ長い旅であることを思い出し、後ろ髪を引かれつつ風呂を後にする。

100926キノコ売りの屋台 道のわきにはきのこ売りの屋台が出ている。天然舞茸が欲しかったが、今年は不作とのことでとても高かった。そこで、すすめられるままにブナハリ茸を買う。プリプリしていて、いかにもきのこ〜といった香りがする。油揚げと甘辛く煮付け、ご飯に混ぜ込むと絶品とのこと。

100926蕎麦の音 かなり腹が減ったので、仙台南インターに近い「蕎麦の音」で昼食。手打ち蕎麦に生姜焼き丼と天ぷらのついたそば定食を頼む。蕎麦は食べたい、だけど胃にたまるものをガッツリ食べたい私にぴったり。もちろん蕎麦も香ばしくてうまい。




このブログは引っ越しました。最新の記事はhttp://blog.geotrek.info/でどうぞ。

posted by 惰性人 at 21:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 山登り〜沢
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。