2009年11月22日

やっぱり新雪だよ〜立山・室堂(3)

3日目 雷鳥沢キャンプ場〜室堂山〜室堂〜扇沢

091122雷鳥平の朝 朝。昨日の吹雪とはうって変わって、風もなく快晴。テントも少なく静かな朝。

091122雷鳥荘への登り テントを撤収して雷鳥山荘へ登り返す。昨日積もった新雪がサクッと心地よい。大日岳の真っ白な頂に朝日が当たり、ほんのちょびっとヒマラヤの山の雰囲気。

091122雷鳥荘前 雷鳥山荘の前にはすでに大勢の人がいて、これから滑るコースにあれこれ思いをめぐらせていた。

091122スキーヤー

積もったばかりの雪は軽く、あちこちから、「サイコー」という叫び声が聞こえてくる。


091122室堂山へ 我々は室堂ターミナルに荷物を置いて、室堂山の展望台を目指す。

091122室堂山展望台直前

稜線が近くなると、北から強い風が吹き抜け雪煙が舞う。顔に風があたるが、今日は気温が高いので、それほどつらくない。


091122室堂山展望台

トップが室堂山展望台に到着。いつもなら大勢のスキーヤー、ボーダーで賑わうが、今日は我々の貸切。


091122室堂山展望台から

今朝の青空にかわり、空は薄い雲で覆われている。しかし、室堂山展望台からは北ア南部の名だたる山々を眺めることができた。この景色を見るたびにアルペンルートに感謝する。もしアルペンルートがなければ、積雪期の立山に入るのはかなり渋いことだろう。

展望の説明が書いてある表示板を初めて見た。いつもは雪の下だ。昨日、雪が降ったが、それでも例年とは比べ物にならないほど積雪が少ない。


091122室堂山滑降 景色を堪能した後は、待ちに待った滑降。シュプールのついていない吹き溜まりを選びながら、新雪を蹴散らし滑りを堪能した。が、時々、雪の下の岩をスキーで踏んでしまった...

091122立山トンネル 滑り終わったすっきりした気分で、室堂ターミナルでビールを飲みながら荷物を整理する(ガラわる〜)。さっさ片付けトロリーバスの人となる。連休最終日はアルペンルートは混雑するので、1日前に帰るわけだが、それでもちょっと混んでいた。みんな考えることは同じ。

天気と積雪がいまいちだったが、無事にスキーシーズンインの儀式が終了し、満足した。
それにしてもなんで今年は人が少なかったんだろう?





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2010年02月21日

モンスターの集う山〜西吾妻山

グランデコ・スノーリゾート〜西大巓〜西吾妻山〜二十日平〜グランデコ・スノーリゾート

東北の日曜日の天気予報は曇り後晴れ。2月の休日に東北で晴れに当たることはあまりない。これはチャンスと、今まで晴れに当たったことのない西吾妻山に滑りに行くことにした。


100221グランデコ駐車場

前日の夜に東京を出て、五百川パーキングエリアで車内泊。パーキングはトイレも自動販売機もあって、快適な宿泊場所だ。


朝起きて車から出てみると、見事に晴れていた。期待に胸おどらせてグランデコ・スノーリゾートに向かう。駐車場から見る西吾妻山の稜線には、強風で雲が湧いているが、移動性高気圧は近づいてくる。問題ないだろう。


100221グランデコ第3リフト終点 リフトは8時半からだと思っていたが8時に動き始め、あわてて準備をしてゴンドラに乗る。ゴンドラから第3リフトに乗り継ぎ、その終点が今日の出発点だ。
さすがにここまで来ると気温が低く、風が冷たい。シールを貼るためにスキー板の滑走面を手袋で払うと、雪が板に着くことなくサラサラと落ちる。いい感じだ。

100221森の中は別世界

トレースのない雪面に踏み込み、登山開始。同時にラッセル開始。スキーを履いた足がすねまで潜る。久しぶりに雪を踏む感触が楽しい。

森に入ればそこはワンダーワールド。クリスマスツリーのような木が立ち並ぶ。風もなく静まり返り、青空には飛行機雲。最高のコンディションだが、風のない森の中のラッセルで汗だく。


100221スノーボーダーが行く

40分間ラッセルを続け、もう義務は果たしたと思い、後から来たパーティーに先に行ってもらって一休み。スキー、ボード、スノーシュートと後から後から人が登ってくる。人気の山だ。


100221西大巓頂上直下をラッセル

先に行ってもらったパーティーは、右へ右へと進んでいく。尾根が右手にあるために、高いほうに登ってゆくと、頂上ではないほうへ行ってしまうのだ。俺は西大巓に直登したいんだ!しかたがないので、コンパスを切ってトレースを外れてラッセル再開。


西大巓頂上直下の雪原に出た。もうひとふん張り。ここを滑ると気持ちいいんだな。今日は滑らないのが残念。


100221西大巓山頂より滑降

予定通り11時に西大巓頂上に到着。さすがに風が強く寒く、おまけにガスで展望がないので、休憩も取らずに通過する。


目的の西吾妻山はガスで見えない。時々ガスが切れて鞍部が見える。コンパスを切り、シールをつけたまま滑降開始。思い切り直滑降で下りて行くが、すぐに前回り受身のように豪快に転倒し、スキーを掘り起こすのに苦労する。


100221西大巓を振り返る

ここはモンスターの集う山。大小さまざま、形も様々な樹氷たちが、風上に向かって無言でたたずんでいる。


100221西吾妻小屋

鞍部からちょっと登ると西吾妻小屋発見。木立に囲まれた湿原のほとりに建つ小屋だが、今はモンスターに囲まれている。1階は半分埋もれていて、2階から入れるようになっている。時間がないので小屋には入らず小屋の陰で一休み。


100221西吾妻山頂上へ

ガスが切れると、目の前にこんもりとした丘のような西吾妻山があった。山頂がはっきりしないが、それらしいところを目指して登ってゆく。しかし、青空と樹氷のコントラストは本当に美しい。


100221蝦の尻尾

巨大な海老の尻尾。海老の尻尾というより龍の爪。今日は風も弱く穏やかだが、普段は恐ろしい強風が吹きつけている証拠。


100221西吾妻山山頂

西吾妻山山頂(らしきところ)に到着。だだっ広いので本当の山頂がどこだか分からないが、無雪期に来た記憶だとこの辺。


山頂で完全にガスにまかれてしまった。平原のような山頂をコンパスを頼りに、滑降する尾根を目指す。視界がないので、コンパスの差す方向へ真っ直ぐに進むが、雪面はウインドクラストでデコボコしており、おまけに行く手をモンスターに阻まれ、とても歩きにくい。


100221西吾妻山滑降開始

ダラダラした山頂も終わり、傾斜が出てきたのでシールをはがして、本日のメインイベントの滑降を始める。しかし、視界が全くないので、コンパスを確認しながら恐る恐る下る。あまり楽しくない。


100221森の中

1900mを切ると樹林に突入。雪質が良くなって滑りやすくなる。1850mで進路を南に変え、調子よく滑ってゆく。が、すぐに傾斜がなくなる...1600mあたりからほとんど傾斜がない。漕ぐ。


おまけに、予定よりちょっと左寄りに下りてしまった。トラバースしてルートに戻ろうとするが、雪が深く傾斜がないのでスキーが全く滑らない。しかたがないので、シールをつけて歩く。が、右に行き過ぎてしまった。完全にどつぼにはまる。雪まで降り出す...悲しい。この辺りから二十日平が見えるらしいが、視界がないのでなにも見えない。今度は左にトラバースする。地図で見るよりずっと傾斜が緩やかで、かなりしんどい。右に左にギザギザしたあげく、なんとか正解ルートに乗ることができた。


100221二十日平 恐怖のまっ平ら地帯をぬけ、つかの間の滑りを楽しんだら、またスキーの滑らないまっ平ら地帯、二十日平だ。またシールをつける。
二十日平から1200m辺りで右に落ちる沢に沿って、グランデコのゲレンデに戻るつもりだったが、二十日平のほぼ末端まで行ってしまった。1219mから右に落ちる尾根に沿って中の沢に下り、ゲレンデのほぼ最下部にでる。ああ、しんどかった。

下山後はもちろん温泉。なぜか行きつけになっている、川上温泉の「二九八」(「にくや」ではない、「ふくや」)に寄る。500円の入浴料とぬるめのお湯がよい。両足靴ずれのため、激痛がこらえて湯船につかるが、それでも温泉はいいよね。




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2010年03月17日

青空を眺めながら待ちぼうけ〜草津白根(1)

3/14 草津国際スキー場〜芳ヶ平〜渋峠〜芳ヶ平〜草津国際スキー場

100314草津運動茶屋公園 草津の温泉街の入り口にある道の駅・草津運動茶屋公園で夜を明かす。雲ひとつない快晴、風もなく穏やかなスキー日和だ。
当初は土日で昨年、断念した昼闇山に行く予定だったが、土曜日が嵐だったので、急遽、日曜日に草津白根に日帰りスキーとなった。
あぁ、昼闇山は遠い...

100314草津国際スキー場殺生クワッド

草津国際スキー場のリフト運転開始は8:30なので、サクサク山に上がれるように早めに行って待っていたが、リフトが動き出したのは8:45だった。こちらは早く山に登りたいんだ。時間通りに動かしてくれよ...


殺生クワッドリフトに乗る。溶岩がボコボコした台地の上をリフトは水平になが〜い距離をのろのろ進んでいく。う〜ん、山がまだらだ。3月半ばというのに雪が少ない。おまけに吹流しが水平になっている。風がでてきた。不安...


100314白根火山ロープウエイ

ロープウエイ乗り場にやってきた。入り口になにやら看板が立っている。なになに、強風のため運休...悪い予感的中。


ロープウエイ乗り場のまわりをうろうろしたり、缶コーヒーを飲んだりして時間をつぶす。腹を決めて待っているものの、なかなか動き出さない。早くしないと行けなくなっちゃうよ〜。

1時間半ほどしてやっと動き出した。


100314草津逢ノ峯から志賀

ロープウエイの山頂駅のパトロールでツアー届けを記入して、ツアーカード(下山したときに返す)をもらう。そして芳ヶ平、渋峠、そして天狗山ゲレンデへのツアーコースから出ないで下さいと注意を受ける。(出るつもりなんですが...)そして、湯釜は立ち入り禁止。(行きたかったけどあきらめるか...)


逢ノ峯リフトを上がり、5分ほどつぼ足で歩くと逢ノ峯山頂。浅間山から北アルプスまで、見事な雪山の展望だ。志賀高原が間近に見え、その向こうに妙高、火打、そして行くはずだった昼闇山が見える。


100314草津逢ノ峯から湯釜

山頂から白根レストハウス目指してドロップイン。木がじゃま...雪面は凍ったシュカブラでデコボコ。氷の上を横滑りしたり、シュカブラにスキーが突き刺さったり、かなりかっこ悪く滑り降りる。


100314除雪前の志賀草津道路

あっという間に志賀草津道路に到着。道路はきれいに圧雪されていた。


100314草津白根山腹

真っ直ぐ芳ヶ平に向けて湯釜の山腹を滑る。ギリギリシールなしで行けるびみょ〜な下り。今日は雪面がカチカチに凍っているのでシールを着けずにスケーティングで行けるが、雪が柔らかかったらひたすらシールで歩きになりそう。


滑り半分、歩き半分の状況だが、風も弱くなり日差しもポカポカしてハイキング気分だ。見渡す限りの雪原が気持ちいい。でも風があったり視界がなかったりしたら地獄だろうな...


100314草津白根シュカブラ

大きなシュカブラが、強風の地獄具合を表している。


100314草津白根芳ガ平

水釜から東に延びる小尾根を越すと、芳ヶ平と芳ヶ平ヒュッテが見えてくる。途中、コースのすぐそばに噴煙がモクモクと上がっている場所がある。写真を撮りたかったが、パトロールに絶対に立ち止まらないようにと言われていたので、さっさと通り過ぎた。硫化水素の匂いがきつい。


100314草津白根芳ガ平ヒュッテ 12時ちょうどに芳ヶ平ヒュッテ到着。ロープウエイが動かなかったせいで予定よりだいぶ遅れた。
芳ヶ平ヒュッテは通年営業している。ゲレンデのパトロールからあらかじめ、小屋に入山者の情報が伝えられていて、小屋番さんが私の名前を確認する。

次回に続く)



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2010年03月24日

最悪のシチュエーション〜草津白根(2)

3/14 草津国際スキー場〜芳ヶ平〜渋峠〜芳ヶ平〜草津国際スキー場

前回の続き)

100314芳ガ平西斜面

小屋の前で少し休み、12時20分に出発。すぐに左手に滑降予定の芳ヶ平西側斜面が見える。気持ち良さそうだ。今日は雪崩の心配もなさそうなので期待が持てる。しかし、時間がない。もう遅いと言う小屋番さんに、14時までに帰ってくると約束して出てきた。渋峠まで2時間はかかるということなので、かなりきわどい。


急げ!


100314草津白根ダマシ平登り 渋峠へと続くダマシ平の尾根は広くてなだらかだ。マークもベタ打ちしてあるので安心して歩ける。

わき目もふらずせっせと登る。風はなく、日差しは強く、まるでGWの残雪の山のよう。あまりの暑さに汗びっしょり。

100314草津白根渋峠

目の前に突然ゲレンデが現れる。渋峠だ。


時刻は13時15分。1時間かからずに登ってきたが、ここからドロップポイントまで15分はかかる。そうすると14時までに小屋に戻れない可能性が...


しかたがない、今日は時間切れ、ここから引き返そう。汗びっしょりで苦労して登りついた所がスキー場...登山とは思えない、最悪のシチュエーションだ。


100314草津白根ダマシ平滑降1

ダマシ平の尾根を滑り降りる。まるでゲレンデのような広さ。


100314草津白根ダマシ平滑降2

滑りながら眺める草津白根も雄大。


100314芳ガ平ヒュッテの犬

13時45分、小屋に戻ってきた。下りはあっという間。小屋の犬が我々の無事を確認。


小屋番さんに戻ってきたことを報告する。渋峠まで1時間かからなかったことを報告すると、「速過ぎる」だそうだ。


100314芳ガ平ヒュッテを後に

滑りそこなった西側斜面に未練を残しつつ、小屋を後にする。ここからはゲレンデの駐車場まで、ただただ夏道に沿って下るだけだ。


100314大沢川源頭

大沢川源頭。地図には「迷い易い」とある。確かに視界のないときにここを滑るのは嫌だな。でも今日は快適なバーン、と思いきや広大でデコボコなアイスバーン。ガガガー、ガリガリ、スッテンと滑り降りる。


100314大沢川橋 すぐに樹林帯に入りひたすら夏道を行く。夏道なので橋もある。

100314草津白根登山道 夏道は雪の溝になっていて、多くの登山者が滑り固めるのでカチカチ。きっとリュージュのコースはこんなのに違いない。溝にはまってターンができず、ひたすらパンパンになった太ももに耐えながら、ものすごい勢いで真っ直ぐ滑ってゆく。

100314草津白根登山口 ポン、といった感じで雪溝から解放されて登山口に出た。終了。ここからゲレンデまでは道路を5分くらい歩く。

ゲレンデのパトロールに下山報告をして終了。

100314草津大滝乃湯 草津と言えば温泉。大滝の湯で汗を流す。草津に数ある温泉で、なぜ大滝の湯に来たかといえば、大きな駐車場があるから。

100314八ツ場の橋

帰り道、八ッ場ダム建設予定地を通りかかった。見上げるような橋や、コンクリートの塊のような橋など、いくつもの橋を建設中だった。威圧感あふれる建築物群は日本の山里の風景を破壊している。


これらの橋は完成させて欲しいと思う。そしてそのたもとに設計者と施工責任者の名前をしっかりと刻んで欲しい。このような愚行が二度となされないように...




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2010年03月25日

格安バスで極楽の湯治場へ〜八甲田山(1)

3/19 東京駅〜青森駅

100319東京駅八重洲口 夜11時を過ぎた東京駅八重洲口ヤンマービル前は人混みであふれていた。ここからは全国各地に向けて数多くの夜行バスが発車する。
我々は東京駅11時45分発のキラキラ号で青森駅を目指す。なんと青森まで4500円、キラキラ号、へんな名前だが侮りがたし。
今回の目的地は八甲田山。お目当てはもちろんバックカントリー、そして酸ヶ湯温泉だ。

(次回に続く)



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