2007年12月30日

宇宙に最も近い山へ〜エクアドル・チンボラソ(1)

1日目 成田空港〜アトランタ〜キト

世界で一番高い山はエベレスト。だが地球の中心から測った高さが最も高いのは南米エクアドルのチンボラソ(6310m)だ。地球は赤道がふくらんでいるので、ほぼ赤道直下にあるチンボラソはエベレストよりも2kmほど余計にでっぱっている。
そう、チンボラソは宇宙に最も近い山なのだ。

今回はAdventure Guidesのツアーに参加してこのチンボラソの登頂に挑む。

071230成田 エクアドルは遠い。冬には珍しく雨の降る中、成田空港14:30集合、そこにガイド氏ひとり遅れてやってくる...なんでも車のワイパーが壊れたとか。ここ成田から空路一泊でアトランタに飛び、すぐさま乗り換えてエクアドルの首都キトに向かう。20時間近い空の旅だ。
これから乗るデルタ航空はアルコールが有料なのもきつい...




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2007年12月31日

赤道はオレンジ色〜エクアドル・チンボラソ(2)

2日目 キト新市街〜旧市街(独立広場、サン・フランシスコ教会、パネシージョの丘)〜赤道記念碑〜キト新市街

071231ホテルキト 30日の16:30に日本を発って、キトに着いたのが30日の22:00。同じ30日だけど日本とエクアドルの時差は14時間あるので、実際は夕方に日本を出て、キトに着いたのは次の日の夜中といった感じ。入国手続きがちんたらしていたのでホテルに着いたら次の日になっていた。疲れた...
キトの街は治安が悪いと聞いていたので、ゴミだらけの汚い街かと思っていたが、あまりゴミは落ちてなく落書きも少なくきれいだった。

071231独立広場 ひと眠りして朝食をとる。今日の予定は時差ボケ解消のための観光だ。
まずは世界遺産第1号のキト旧市街に出かける。ここにはスペイン植民地時代の400年前の街並みが残されている。その中心がこの独立広場。標高2500mの真っ青な空に白い雲。ぽかぽか天気で人々ものんびりと散歩している。

071231通り 旧市街の町並みは石のアパートメント、その間に点在する教会、そして石畳の道路。まさにヨーロッパテイスト!(ヨーロッパにはあまり行ったことがないけど...)ウインドウ・ショッピングだって楽しめちゃう。
表通りの交差点には観光スポットへの案内板も整備されているので迷うことなく歩ける。ただし、裏通りは人通りがあまりないので危ない。

071231サンフランシスコ教会 独立広場からサン・フランシスコ教会までは歩いて5、6分。このサン・フランシスコ教会は1535年に建造された南米で最も古い教会だ。外から見ると横に広く堂々とした感じだが、礼拝堂の中は意外と狭く装飾も地味だった。
パネシージョの丘に立つマリア像の現物はこの教会にある。

071231花売り サン・フランシスコ教会の前面は石畳の広場になっていて、多くの市民が憩っている。そこには鳩を追う子供たち、靴磨きの少年、物乞いのおばさん、花売りのおじさんなど様々な人々がいる。おじさんはバラの花を売っていた。バラの花はエクアドルの特産らしい。

071231パネシージョの丘 車は山をぐるぐると螺旋を描いて高度を上げ、巨大マリア像(アルミ製)が立つパネシージョの丘に到着する。ここからはキトの整然とした街並みが一望できる。街は山肌を這うように結構標高の高いところまで広がっていて、その先には赤茶けた丘陵地帯が広がっている。
暑さに負けてコカ・コーラ(80c)を買う。この標高(約2500m)で開けても中味が飛び出さないということは、瓶詰めも高地で行われているのだろうか。

071231赤道記念碑 キト市街から1時間弱北上するするとそこには赤道があった。赤道記念碑という巨大なモニュメントが建っていて、”00°00′00″”と刻まれている。そう、このモニュメントは赤道上に立っていて、それに続くオレンジ色の線は赤道なのだ。が、実は赤道はここを通っていないのだ!

071231昼食 赤道記念碑のそばには広場があって、そこにみやげ物やレストランがある。ここでエクアドル料理を食す。
クレープのようなものにチーズをはさんで揚げたものは脂っこいが美味。茹でた白い巨大とうもろこしは味がないのでソースで食べる。黄色いとうもろこしは甘くないが、とうもろこしの根源の味?がして噛めば噛むほど味が出る。肉はえらい硬い。そして、これらよく分からない料理に合わせて上物のチリワインを頂いた。

071231土産屋 土産屋で売っているものは織物が多い。火山をモチーフにしたカラフルな刺繍を施したバックやアルパカの毛のアルパカのマットなど。なぜかパンダやトラのマットもあった。

071231コリオリ 本当の赤道はどこにあるのか?それは赤道記念碑の隣の博物館の中にあった。敷地内に「軍事用GPSで測地した赤道」が引かれている。じゃあさっきの赤道はなに?それ以前に洋ナシ形(ジオイド)の地球の赤道はどうやって決めるの?と疑問が次々と湧いてくるが止める。
赤道の上では渦を巻かず、北側では反時計回り、南側では時計回りの渦を巻く、というちょっと眉唾なデモンストレーションをやっていた(写真はちょうど赤道の真上)。

ホテルに帰る道すがら、新年を迎える爆竹入り人形があちらこちらで売られていた。家や商店の塀の上に有刺鉄線やガラスの破片が埋め込まれているのも印象的だった。

ホテルに帰ってテレビをつけるとNHKが富士山の初日の出の中継をしていた。まだこちらは31日の日中。なんか不思議な気分だ。
今日は12時にホテルのバーでカウントダウンがあるとのことだったが、かまわず早々と寝込んで朝までぐっすりと寝てしまった。




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2008年01月01日

ピチンチャ登頂〜エクアドル・チンボラソ(3)

3日目 キト市街〜登山口〜ピチンチャ山頂〜登山口〜キト市街〜リオバンバ

080101元旦 高度順応のため日帰りでピチンチャ登山に行く。地元の人にとってはハイキングらしいが標高は4839mもある。
キトの街外れのテレフェリコ(ロープウェー)でアプローチする予定が、途中で山賊が出るとのことでぐるっと山をまわり、裏側から入山する。途中、いたる所で正月のお祭り騒ぎをやっていて、飲んで踊っている人、道で倒れて寝ている人など尋常ではない。この村では車道の真ん中でみんなで酒を飲んで踊っていて、車を通してくれなかった。

080101登山口 車は山すそに作られた畑や放牧地の間をどんどん上ってゆく。そして標高3800m付近で車を止め歩き出した。林道は4000m以上まで続いているが、車に乗っていては高度順応にならない。
空はどんよりと曇り、あたりはガスに包まれていて涼しかった。

080101チュキラワ ゆっくりと深い呼吸を繰り返しながら、黙々と高度を上げてゆく。登山口は低潅木の林があったが、4000mを越えると木がなくなり草原が広がる。そこには見たこともない花々が咲いている。写真はサボテンのような草「チュキラワ」。

080101ピチンチャ 時おりガスが薄くなってピチンチャの山頂の溶岩ドームが見える。周囲の景色もガイド氏いわく「箱根の大涌谷」で溶岩と火山灰の黒と灰色で殺伐とした雰囲気だ。
溶岩ドームの直下に小屋があり、ここで昼食をとった。

080101山頂 13時半ころピークに到達。最後の急登がちょっと苦しかった。出発前の日本では毎日忘年会、そして飛行機にまる1日缶詰になって来たのだから体調がいいわけないか。
山頂ではみんなで記念写真を撮るが、相変わらず濃いガスの中。だが、一瞬、ガスの切れ間から足元の景色が見えることもあった。大涌谷のようだ...

下山後、パン・アメリカンハイウェーを南下しチンボラソのベースの町、リオバンバへ移動する。ハイウェーが大渋滞でホテルに着いたのは23時半過ぎだった。その間われらは車の中で爆睡。ドライバーさんご苦労様でした(彼は我々と一緒にピチンチャに登った。)




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2008年01月02日

チンボラソと対面〜エクアドル・チンボラソ(4)

4日目 リオバンバ〜カレル小屋〜ウインパー小屋〜リオバンバ

080102hotel 昨晩は夜中にホテルに到着し、慌しくお湯の出ないシャワーを浴びて、ボロ宿だ、などと思って床に就いた。起きてみれば吹き抜けのロビーと天窓のある意外とおしゃれなホテルだった。
さらに、昨晩の街の通りはゴミだらけだったが、起きて外にでるとすっかり掃除されてきれいになっていた。

080102Carrel小屋 今日は高度順化のためチンボラソのカレル小屋まで車で行き、そこからウインパー小屋(5000m)までハイキングをする予定。ところどころに枯れたような草が生える、砂漠のようなチンボラソの裾野をカレル小屋目指してひたすら車で登って行く。標高4500m以上まで車で行ってしまうのがすごい。

080102Whymper小屋へ 街は晴れていたが、山はあいにく厚い雲の中。ウインパー小屋まで富士山御殿場5合目口のような登山道を黙々と歩く。小屋まで1時間もかからない。ときおり丘の向こうから首の長い動物がこちらをうかがっていた。

080102チンボラソ ウインパー小屋に到着してしばらくするとだんだん雲が切れてきた。と、ついにチンボラソ山頂が顔を出した!一斉にチンボラソをバックにみんなが写真を取り始めた。ガイド氏曰く、「2時に雲が切れるように予約してありました...」
山頂は白い氷河に覆われていた。バックの空はとても青かった。

080102Whymper稜 本番ルートは山に向かって左の尾根に回りこむのだが、今日は高度順化のために右の尾根、1880年にウインパーが初登頂に使ったウインパー稜の稜線まで上がる。石がごろごろした斜面に雪が張り付いている。11月に行った常念岳とちょうど同じような状態だ。たいした雪ではないがミッドカットの軽登山靴(Treksta バックパックGTX)なので歩きにくい... 雪の上は歩かないって言ってたじゃないか...(>ガイド氏)

080102アンターラ 帰りは来た道を戻る。チンボラソの裾野はなだらかな丘陵のつらなる砂礫地で、おまけに標高が高いので景色が良い。現地ガイド氏が視界に入る山々の名前を教えてくれる。夕日に照らされたアンターラの双耳峰が見えてきた。この山はインカ時代には神の山として生贄が捧げられてきたとのことだ。

080102牛 国道に出た。国道は車のためだけにあるのではない。放牧から帰る牛や羊の群れが牧童に連れられ沢山歩いていた。う〜ん、じゃま。羊は車が来ても自分からよけようとしないが、牛はのろのろと自ら車に道をゆずる。

ホテルに戻り近くのこじゃれたレストランで夕食をとった。ステーキの肉が鬼のように硬かったのはご愛嬌だが、コーヒーを頼んだらお湯とインスタントコーヒーが出てきたのは衝撃。エクアドルはうまいコーヒーの産地なのに...




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タグ:登山
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2008年01月03日

ベースに移動〜エクアドル・チンボラソ(5)

5日目 リオバンバ〜カレル小屋〜ウインパー小屋

080103Riobamba 今日は昨日行ったウインパー小屋へ移動するだけ。11時出発で余裕があったのでリオバンバの街を散歩した。
ここもキトのように石畳の道路と建物のヨーロッパ風の街だ。石造りの重厚な建物が多いが、南米の青空の下、すべてが明るく陽気に感じられる。

080103ビクーニャ 車は昨日と同じ砂礫の丘につけられた道をカレル小屋へ向かう。すると丘の上に、昨日我々を遠巻きに見つめていたのと同じ動物がいた。ビクーニャだ。あわてて車から降りて写真を撮る。
ビクーニャは家畜となっているリャマやアルパカと同じ仲間の南米固有の動物だ。ただ、あまりにも臆病なので飼おうとするとストレスで死んでしまうそうだ。

080103遭難碑 カレル小屋からウインパー小屋への道には所々に石碑が置かれている。これはチンボラソで遭難した者への鎮魂碑だ。
ウインパー小屋に着いた我々は軽食をとり17時には寝た。22時に起きていよいよチンボラソにアタックするためだ。でも高所で寝ると頭が痛くなるんだよな〜、かと言って寝ないと歩きながら寝てしまって意識がとぶし...




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