4/25 シンガポール〜ヨハネスブルク〜ナミビア・ヴィントフック
(
前回からの続き)

夕食をとり、ワインを飲んでウトウトし始めたころ、たたき起こされる。定刻どおりシンガポール空港に01:15到着。ボーっとした頭でだだっ広い空港の端まで行き、ヨハネスブルク行きのやや小さなB777-200に乗り換える。離陸した飛行機からはシンガポールの港に無数のタンカーの光が見えた。まるで東京湾の屋形船だ。

離陸してすぐ、3時過ぎにサンドイッチを食べさせられたと思ったら、5時にたたき起こされて、朝食を食べさせられる。ボーっとしたままインドネシア風焼きそばを食べる。

航空機がアフリカの大地に達する頃、朝日が昇った。窓からは巨大な丸い水溜りのようなものが見える。「なんじゃありゃ?溜池か?」と日本語で騒いでいたら、隣のナイスガイが「Gold mine(金鉱)」と教えてくれた。言葉は通じなくても心は通じる?

ヨハネスブルク空港...荷物がヨハネスブルク止まりなのに、トランジットは入国するなとなかなか入国させてくれない...空港施設の地図がどこにもない...IDを持つ係員に道を尋ねたらチップをせがまれた...どうなってんだ!乗り換え時間は2時間しかないんだぞ!でもなんとかナミビア行きの小さな飛行機に乗ることができた。

ここはアフリカ。すべてがアフリカタイム。2時間のフライトなのになかなか機内食がでてこない。配膳されたのは飛行機が下降にうつってからだ。そして急いで食べて、トレイを片付け終わったのは、着陸のための車輪が出てからだった。こんなことは初めてだ。こっちがハラハラしてしまう。この鶏肉のトマト煮込みはうまかったが、お米のサラダはいまいち...それにしても食ってばっかり。

飛行機は赤茶けた丘陵地帯にある空港に無事到着。10:40やっときたぞ、ナミビア!空港ターミナルビルは平屋だ!見渡す限り空港以外の建物はない、地平線が見える!空が広い!日差しが痛い熱い!
空港からタクシーに乗る。値切ろうとしたら他のタクシーの運ちゃんたちがわらわら寄ってきて、安いから乗ったほうがいいぞと説得された。どうなってるん?それで首都windhoek(ヴィントフック)まで280N$(ちょっと高いらしい)30分のドライブ。何もない赤茶けた丘陵地帯をひたすら走る。

今夜の宿は街の中心に程近い、ドイツ語を話すおばさんがやっているSchwalbenheim。コテージ形式で洗濯機から台所まであって、便利で清潔、いい宿だ。24時間近い旅の疲れが取れそうだ。と言いつつ、まず洗濯をする。

洗濯が終わって街に出る。ゆったりとした広い通り、ゴミの落ちていない歩道、真新しいビルに白い壁の住宅街。本当にここはアフリカか?東京よりきれいじゃないか。こんなにきれいな街はNZ以来の気がする。

ナミビアのことを知るために博物館へ。博物館は1892年に建てられた要塞で由緒正しき建築物。と言ってもここにあるのは独立に関する資料と古い民具。
ナミビアはドイツの植民地、南アフリカの占領を受けた後1990年に独立を果たした新しい国だ。それゆえにドイツ風の建物が多く、公用語は英語だがドイツ語もかなり通じ、通りの名や地名にもドイツ語が多い。

博物館の中庭に人が倒れている。ではなくて、無造作に寝ている。ここに限らず、公園やら道路わきの空き地やらに無造作に人が倒れて寝ている。まあ、動くと暑いからな。

博物館の2階からwindhoekの街を眺める。やはりきれいな街だ。

博物館の隣にあるクリストゥス教会。街のシンボル。

街のメインストリートindependece通りにはブティックや土産屋が立ち並ぶ。驚くのはその物の値段。日本とさほど変わらない。と言うか、家具から食品からなにからなにまで高い!宿に近いイタリアンSardinia'sでうまいピザを食ったが、日本と変わらぬ値段。本当にアフリカか?ただ、ワインだけはべらぼうに安くて、ひと瓶750ml 200円くらいからある。
Sardinia'sで海外青年協力隊の日本人と出会った。ご苦労様です。windhoekは治安はいいが、やはり夜は出歩かないほうがいいとのこと。飯を食って真っ赤な夕暮れの空の下、さっさと宿に帰る。
(
次回へ続く)