2010年05月24日

久々のリードは...(泣)〜三ッ峠

5/22 三ッ峠登山口〜三ッ峠〜中央フェイス中央カンテ〜亀ルート〜三ッ峠登山口

100522三ッ峠駐車場 三ッ峠はいつもこの駐車場からはじまる。立派なトイレがあるので安心して車中泊できる。

100522三ッ峠から富士山

駐車場からゲレンデまで1時間ほど歩く。この歩きが嫌だと言う人もいるが、私は朝の散歩にちょうどいいと思う。稜線に出れば、ほら、このとおり。立派な富士山が出迎えてくれる。それにしても雪がいっぱいついてるな〜、まだ滑れそうだな〜。


100522中央カンテ取り付き

私は昨シーズンは外岩でリードをやらなかったので、ちゃんとした岩は昨年の三ッ峠以来、まるまる一年ぶり。つるべの手順もコールも忘れかけている。どうだったかな〜、と考える暇もなく、いきなり中央フェイスに取り付く。おいおい、大丈夫かよ〜、と心の中で叫ぶ...


100522中央カンテP2 なんとか1ピッチ目のリード終えやって来た、中央フェイス中央カンテ2ピッチ目。細いクラックが垂直に走る。
写真撮る暇がないな〜、と考えていたが、あたりまえだ。ビレーしてるんだから。ビレー解除の声を聞いて一枚パチリ。ザイルが交差しているよ...

100522No19クラック

中央カンテを登り終え、トラバースしてNo.19クラックへ。最後の2mくらいが、肩まで入るが体が入らない、右足は入るが左足まで入らない、いわゆるオフウィズスで気持悪い。岩の間に挟まってズリズリしていると、上からパートナーのガンバの声が。見上げれば、なんと後光が差している! ありがたや〜。


100522三ッ峠山頂 小さなアクシデントはあったものの、無事に山頂到着。天気が良いので山頂はハイカーもいっぱいだった。小屋の前を経由してまたゲレンデに戻る。コーラ中毒にかかっている私は、当然のごとく小屋でコーラを買った。

100522三ッ峠亀P1

次は鶴亀の亀ルート。1ピッチ目、コケ+かぶりぎみの岩にみんな苦労している。ギャー、とかワァーとか喚声を上げてなんか楽しそう(?)4ペアも取り付いているので、なかなか前に進まず、ビレイ点の手前のトラバース途中で待たされる。顔の右側だけがジリジリと陽に焼かれる。


ホールドを無条件に信じた私は比較的すんなりP1を突破(よい子はまねしないように)。


100522三ッ峠懸垂

2ピッチ目がいやらしいようで、ビレイ点でまた延々と待つ。と、そのとき、トップのペアが終了して懸垂下降で下りはじめた。やや、おいていかれた。俺はいつ終われるんだろう...


100522三ッ峠亀P2

2ピッチ目はグレードIV+。傾斜はゆるいがなんか岩がツルツルしていて、所々にコケがついている。いやらしい。おまけに全体的に外傾していて、外に滑り落ちそうだ。先行者は足場を作って人工で越えてゆく。


さて、私の番。足場は使わずずり上がろうとしたが、体が外に持って行かれて、思わずかけたヌンチャクをつかむ。A0...

足場が微妙で今にもずるずると落ちそうだ。怖え〜。あまりの怖さに回収の手間も考えず、ヌンチャクをかけまくる。ザイルが重い...


100522三ッ峠亀P2の途中 突き当たり壁の手前まで来た。しっかり立てるので、深呼吸。ついで振り返って写真をパシャ。斜めだ。かなりテンパッテいる。

さて、登攀再開。足がかりのない滑る壁を越えれば、そこには「八寸バンド」なるトラバースがある。「八寸」とは恐ろしげな名前だが、幅八寸=24cmのバンドだから普通に歩けるよ、と言われた。が、だまされた...。そのトラバースは、確かに24cmくらいの幅があった。出だしは。ルートを目で追っていくと、どんどん細くなって、最後の2mくらいは一寸、いや零寸くらいになっていた...。下は垂直の断崖。つかめるホールドも中間支点もない...
もう、写真は撮れません。蟹歩きであらん限りつま先のフリクションを 効かせて、息を止めてなんとか突破した。怖いよ〜(泣)。

その先のテラスで終了。50mの懸垂下降で一気に取り付きまで下りる。クライミンググローブがなかったので、軍手をしていたが、シューッと華麗に下りたら軍手が焦げた。
もう、よれよれで下山。久しぶりのリードはきつい。





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2010年07月11日

また雨だから...ジム

三ッ峠に練習に行く予定が天気予報はまた雨。それでいつものようにジムトレに変更。


100711クライミング用手袋 前回の三ッ峠で懸垂下降で軍手を焦がしてしまった。これではいかんと購入した新兵器。ワークランドオリジナルの豚革の手袋。

価格300円ちょっとなり。最強!

100711エイト環 そして新兵器その2。前回紹介した軽量エイト環。かっこい〜。
で、ジムでなぜ懸垂のシステムを作っているかと言うと...

100711懸垂下降仮固定 ジムなのに懸垂下降の仮固定の練習をしている...
それだけでなく、プルージック登攀や、ルベルソのロックのはずし方など、およそジムらしからぬことをたんまり練習した。

1007リード もちろんリードの練習もした。(一回だけ...)



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2010年07月20日

バットレス・リターンズ〜北岳バットレス(1)

7/17 芦安駐車場〜広河原〜お池小屋〜バットレス沢〜お池小屋

100717芦安バス乗り場 去年の秋、林道通行止めのため、登る前から断念した北岳バットレス(ここ)。1年でもっとも山が混むという海の日の連休(山の日にすればいいのに)にリベンジをはかる。

芦安の駐車場は朝4時をまわって多くの登山者で大混雑。ここからバス数台を連ねて、南アルプス林道を広河原の北岳登山口に向かう。

100717広河原から北岳

睡眠不足でうとうとしている間にバスは広河原に到着。車を降りるとひんやりした空気を感じる。が、広い駐車場はぞろぞろとバスから降りる登山者達で、大賑わい。まるで小学校の運動会のようだ。


広河原から北岳山頂が見える。もちろん頂上直下の巨大岩壁、北岳バットレスも。でも、こんもりしていて剣岳みたいな精悍さに欠ける。


100717北岳登山道 広河原の登山者の大群はそのまま北岳の登山道に流れ込む。もちろん登山道は大渋滞。さっきまでの涼やかな空気がウソのように暑い。汗をかきながらのろのろと登ってゆく。

100717御池の手前の渡渉

大樺沢への道を左に分けて白根お池小屋への道を進む。登山者が二手に分かれたので、混雑もおさまって歩きやすくなった。サクサクと先行者をぬかしながら快適に歩く。でも暑いものは暑い。

残雪が融け残っているのか沢の水量がやけに多い。立派な沢が登山道を横切り、渡渉を余儀なくされる。


100717御池小屋サイト場 9時前にはお池小屋に到着。テントを張るのにひと騒動あったが、なんとか池の横に張ることができた。でもこの騒動で時間をだいぶ食ってしまった。

100717二俣

クライミングの装備だけを持ってお池小屋を出発、バットレスに向かう。二俣で大樺沢の雪渓に降りる。雪渓の上を吹き上げてくる風が涼しい。でも、軽量化のためにストックもアイゼンも持ってきていないので滑って歩きにくい。


100717大樺沢でガスにまかれる 天気はどんどん怪しいほうへ。とうとうバットレス沢のあたりで、完全にガスに包まれてしまった。
バットレスに取り付くかリーダーは迷っていたが、天気も良くないし、時間も余裕がないので、今日はあきらめてテントに戻ることにした。

100717雨のお池小屋キャンプ場

サイト場に戻るとちょうど激しい雨が降ってきた。岩に取り付いてこの雨に当たっていたら、たぶんロープにぶら下がって泣いていただろう...リーダーの絶妙な判断に感謝。


我々がテントを立てたときにはサイト場はガラガラだったが、今や道以外の平らなところはテントで埋め尽くされている。新品同様のテントも多い。さすが北岳は標高第2位、日本百名山だけのことはある。大人気だ。そんなことはお構いなく、我々は早くも宴会に突入。


(次回に続く)



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2010年07月23日

快晴夏空、登攀開始〜北岳バットレス(2)

7/18 お池小屋〜五尾根支稜〜下部フランケ〜四尾根〜北岳山頂〜お池小屋

前回の続き)

100718朝のお池

朝が早い縦走登山者のざわつきで目が覚める。ちょうど北岳山頂が朝日に照らされ、赤く染まっている。山頂直下の岩壁、バットレスも赤い。いい天気だ。最高の日になりそうだ。


パンとキウイフルーツの簡単な食事を済ませ、テントをそのままにしてサイト場を出発する。今日はバットレスから北岳山頂を打ち、またここに戻ってくる予定だ。


100718北岳の花 昨日の雨で花々も生き生きとしているようだ。それに引き換え、私はすでに暑さでぐったり。

100718大樺沢雪渓

昨日はガスで何も見えなかった大樺沢にでる。今日はバットレスがばっちり一望できる。ずっと雪渓を登るが、軽量化のため軽アイゼンもストックも持ってこなかった。靴も軽登山靴でキックステップが効かない...魔法使いよろしくよじれた木の棒を杖にして登る。


100718こごみ? D沢の手前で大樺沢に別れを告げ、右手の尾根に取り付く。
起伏の少ない尾根はつい最近雪渓が引いたらしく、シダがたくさん芽を出している。これっておいしそうだけど、食べられるんだろうか...

100718D沢横の尾根 かなり登ってきた。かなり暑い。
振り返れば北岳からおなじみの眺め、鳳凰三山。オベリスクもちゃんと見える。

100718バットレス下部岩壁

目の前に巨大な岩壁が立ちふさがる。バットレス下部岩壁だ。お〜すげ〜、こんなん登れんのか〜、と見てみると、すでに岩にゴマ粒のように何人も人がくっついているのが見える。


100718鳳凰三山に雲

風は弱く、空は濃い青。筆で刷いたようないくすじの絹雲。きっと梅雨は明けたんだ。


100718バットレス雪渓と5尾根下部

岩壁基部目指して最後の雪渓を登る。スプーンカット状の雪渓、荒々しい岩壁、深い空。最高のロケーションだね。


100718バットレス登攀準備

ついに登攀開始地点、五尾根支稜下部に到着。岩と雪の隙間にはまり込むようにして準備をする。靴をフラットソールに履き替え、ギアとハーネスの確認をする。ジワジワと気分が高まってゆく。


準備完了していざ出発!


100718バットレス下部フランケ

これが今回の前半ルート、バットレス下部フランケ。垂直な凹角の溝を登る。線はかなり適当に引いたので注意...


次回へ続く)



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2010年07月24日

溝。下部フランケ〜北岳バットレス(3)

7/18 お池小屋〜五尾根支稜〜下部フランケ〜四尾根〜北岳山頂〜お池小屋

前回の続き)

100718バットレス五尾根支稜取り付き まずは五尾根支稜下部に取り付く。準備運動にちょうどいい。

「行ってきます!」

100718バットレス飛行機雲

「いってらっしゃい!」


100718バットレス下部フランケを登る先行者

取り付きから2ピッチで5尾根支稜を登り切り、dガリー側からゆるい溝を巻いて登ると、草原のようなテラスにでる。そこを今日の下部フランケの1ピッチ目のスタートとする。


先行者はすでに2ピッチ目に取り付いているが、セカンドがゴボウで登っている。そんなに難しいのか...う〜ん。私は岩が苦手なヘナチョコ・クライマーなのでかなり不安になる。


待っている間にもひっきりなしに落石がおこる。「ラーク!」の声で皆、一斉に岩に張り付く。しかし、恐ろしいのは音もなく飛んでくる奴だ。何の前触れもなく突然頭上から「ブルブルーン」とカブト虫の羽音のような音を立てて、耳元をかすめてゆく。小石なのでよっぽど当たり所が悪くない限り大丈夫だと思うが、気持悪い。


100718バットレス下部フランケ1P目の草つきバンド

我々の1ピッチ目スタート。もちろん怖気づいたヘナチョコ・クライマーはリードを人に譲る...。草つきバンドから直登するとA0のスラブ、いったん右へトラバースして登り、左にトラバースするとフリーらしい。トップは後者のルートへ。しかし、傾斜はそれほどではないが、ツルツルのフェイスでかなりホールドを探しあぐねているようだ。


トップは男らしく無言で登りきった。しかし、私は無言では登れない。だって、ツルツルの岩で手も足もホールドが無いし。本当にだましだまし登りきった。


100718バットレス下部フランケ1P目のフェイスのトラバース トップの待つ座布団一枚ほどの大きさのテラスにたどりつき、後を振り返る。

こんなところをトラバースした。冷や汗たらたらだ(トップはえらい)。確保されているとは言え、落ちたら大きく振られてしまう。

100718バットレス下部フランケ2P目

2ピッチ目。垂直の凹角。途中ハング。そのハングが核心だが、ちょうどいいところにシュリンゲが残置されている。ありがたく使わせて頂き難なく越える。


100718バットレス下部フランケ3P目

3ピッチ目。やっぱり凹角。ホールドに乏しく左右に突っ張り、体を岩に押し付け、ずりずりと這い上がる。どんずまりを左に抜けるがホールドがない。腰くらいの高さにあるホールドにつま先をかけ、片足スクワットの要領で強引に上がる。


100718バットレス下部フランケ4P目

4ピッチ目。またもや凹角。なぜか水が流れている。滑る。無理やりフットジャムを決め、体を岩に押し付けずり上がる。すぐにチョックストーンにぶつかり左に上がる。が、上がった岩は滑り台みたいに上に続いている。むむ。手は足元のクラックにアンダークリング、足はスメアリング。ゴリラみたいなかっこで登る。


100718バットレス下部フランケ4P目のあとのテラス

やった〜、凹角地帯(溝)を抜けた。しっかり立てるのは片足だけの狭いテラスで一休み。遥か下の雪渓を四足の獣達が歩いていくのが見えた。鳥の声、風の音、遠くかすかにコールの声、そしてときには自然に岩壁が崩壊する大音響。


100718バットレス下部フランケ5P目

上部フランケに至るフェイスみたいなバンドは左に続いているが、ここは右へ登って第四尾根主稜に抜ける。斜度はゆるく簡単そうに見えたが、岩角は丸く、すべて逆層。ホールドも細かい。おまけに主稜にトラバースするバンドはもろい。でも私はセカンドなので思い切って行く。


100718バットレス四尾根主稜のピラミッドフェースの頭

2時過ぎ、第四尾根主稜、ピラミッドフェースの頭の下に出た。ここは広くて斜度もゆるい。両足でしっかり立てる。両足で立てるってなんてすばらしいんだ。


ザックを置いて行動食の羊羹を食べ水を飲む。暑かったの水も少なくなってきた。でもここからは歩いて登れると聞いているので、すぐに上がれるだろう。それにしても四尾根は人が多いな...


次回に続く)



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