2010年08月31日

クライミング、後、宴会〜小川山(2)

1日目 金峰山荘〜ガマルート〜金峰山荘

前回の続き)

100828小川山ガマルート終了点が見える

しわのよった饅頭のような岩に上がると、そこから続く岩尾根の先に終了点、スラブ上岩壁の頭が見えた。もうすぐ終わりだ。でも狭い頂上になんであんなに人がいるんだろう。その上、うろうろしているばかりで、なかなか下りようとしない。


100828小川山ガマルートP6

最後のピッチ、終了点直下の壁に出る。ガイドブックでは5ピッチ目だが、我々はなぜか6ピッチ目。ここで頂上は見えなくなるが、もう、すぐそこだ。


が、登っていったリードからなかなかコールがない。頂上では多くの人がセルフビレーをしてまったり休んでいたので、ビレーをとる支点がなかったそうだ。後がつまってるんだから、登ったらさっさと下りろ!


100828小川山スラブ上岩壁の頭 狭い頂上に出た。岩の尖った尾根で、セルフビレイを取っていないと落ちそうだ。周囲を眺めるとあっちにもこっちにも同じような岩の尾根がある。
空には灰色のモコモコした雲がわき、どこかで雷が鳴っている。さっさと下りよう。

100828小川山スラブ上岩壁の頭から懸垂下降

50mのザイルをつないで懸垂下降をセットする。ほぼ垂直な壁を真っ直ぐ降りてゆく。岩角から空中に体を躍らせる瞬間は、なんどやっても怖いな。きっと人間の本能に反する行為だからだな。


100828小川山懸垂下降を見る 30mくらい下りたところがテラスになっていて、そこから下がよく見えない。トップが「ザイルが足りるかどうかわからない!」と下から大声で叫ぶ。上で待つ面々は大声で応える。「とりあえず行け!」鬼...
下りてみると2mくらい残して、ザイルはぎりぎり足りていた。

100828金峰山荘2 懸垂下降の終了点から15分ほどでキャンプ場に戻ってきた。まずは金峰山荘に向かう。お目当てはもちろんビール。
ビールで喉を潤した後、近くのスパー(ナナーズ川上店)で買ってきた、新鮮なご当地野菜を料理する。「野菜王国川上」と言うだけあって、信じられないほど安いレタスとトウモロコシが、信じられないほどおいしかった。持ち寄った酒もうまくて、夜更けまで宴会は続く...

次回に続く)





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2010年09月01日

さっさと帰る〜小川山(3)

2日目 ガマスラブ

前回の続き)

100829小川山・門番の娘? パンにレタスのサラダにソーセージにゆで卵。優雅に朝食をとっていたら出遅れた。
ねらっていたスラブ上岩壁下部はもうザイルを張る隙間なし。そこで、昨日のガマスラブで2本登る。続いて一段上がって「門番の娘」とおぼしきルートを登る。しかし、足が決まらない一歩があって難しい。「門番の娘」じゃないんじゃないか?

今日は早々にこの3本で終了。1時すぎにはキャンプ場を後に帰途につく。


高速道路料金が1000円になってから、中央道が昼過ぎには渋滞するようになった。できる限り早く帰らないとその日のうちに帰り着けない。高速道路が1000円になって得するよりも、楽しむ時間が減った損のほうが大きい気がする。




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2010年10月17日

シーズン最後が...三ッ峠

10/11 三ッ峠(一般ルート、中央カンテ)

101011三ッ峠

三連休は北岳バットレスでシーズン最後のアルパインを締めくくる予定だった。しかし、土曜、日曜と激しい雨で中止。やっと晴れた連休最終日に三ッ峠に岩トレに行った。


なんど見ても三ッ峠の岩壁は迫力抜群。今日は特に秋晴れで空気も澄んで、岩壁につけられたルートがシャープに見える気がする。


101011三ッ峠から富士山

もちろん富士山もはっきり見える。昨日の雨は富士山では雪かと思ったが、まったくその気配なし。


101011三ッ峠岩壁から水が降る

三ッ峠山荘から取り付きまで下る。いつもなら染み出した水で岩が濡れている程度の場所から、霧雨のように水が落ちて日差しを浴びてキラキラ光っている。空も真っ青だしこんなにきれいな三つ峠は初めてだ。


101011三ッ峠一般ルート

なにかいつもと違う三ッ峠。そう、人がほとんどいなくてとても静かなのだ。いつもは講習会で賑わい、スダレのようにロープがかかり、沢山の人が黄色い声を張り上げながら張り付いてる一般ルートにも人がいない。初めて一般ルートの1P目3本を連続して登った。


一般ルートで足慣らしした後は中央カンテへ。しかし、ここでカメラが壊れた。レンズのフタが開かなくなった。私が使ってきたコンデジ3機種はすべてフタが壊れた。もうちょっとしっかり作って欲しいものだ...


写真は撮れなかったが、人の少ない三ッ峠を思う存分楽しみ、日が暮れるころに駐車場に戻った。三ッ峠に始まり三ッ峠に終わったシーズンだった。




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2010年12月20日

デビュー!〜ジョウゴ沢、裏同心ルンゼ(1)

1日目 美濃戸〜赤岳鉱泉〜ジョウゴ沢〜赤岳鉱泉

101218美濃戸駐車場 冬山シーズンに入りつつある今日この頃。しかし、雪が少なくスキーにはちと早い。なので、アイスクライミングに八ヶ岳に連れて行ってもらった。
何を隠そう、私のアイスは人に道具を借りて、トップロープでしかやったことのないほどのへなちょこぶりである。つまり、これが本ちゃんデビュー!なのだ。

12月の美濃戸の風は身を切るほど冷たい。しかし、駐車場はほぼ満車。登山ブームはこんなとこにもやってくる。

101218赤岳鉱泉へ林道を歩く 美濃戸から赤岳鉱泉へは、しばらくは凍った林道を歩く。私は単調な林道歩きが嫌いだ。おまけに凍っていてうっかりするとつるっと滑るので、おっかなびっくり、へっぴり腰でひたすら林道を行く。

101218登山口から霧氷

林道の終点には右手に橋があり沢の左岸にわたる。ここから登山道が始まる。見上げると霧氷で白くなった山がガスに覆われている。う〜ん、寒々しい。天気予報は晴れのはずなんだが...


101218赤岳鉱泉へ凍った登山道 今年の八ヶ岳は雪が少ない。登山道に入っても雪はうっすらと地面コーティングするくらいしか積もっていない。そのかわり、あちらこちらツルツルに凍結していて、歩きにくくてしかたがない。

101218赤岳鉱泉に到着

赤岳鉱泉に到着。空は鉛色。耳が痛くなるほどの冷たい風が吹く。寒いよ〜。さっさとテントを立てて、宴会をしようよ〜、という声に心がぐらつく。


101218ジョウゴ沢出合い

誘惑を振り切ってジョウゴ沢までやってきた。赤岳鉱泉から硫黄岳にいたる登山道が出合う3本目の沢だ。今日は天気が悪いのでここで練習することにした。


101218ジョウゴ沢最初の滝

ジョウゴ沢の最初の滝らしい滝。イマイチ氷が薄く、氷の中をゴウゴウと水が流れているのが見える。しかし、とりあえず登れる。ここで練習だ。まずはリーダーがロープを張るために登る。


101218ジョウゴ沢ゲレンデのよう トップロープを張り、寒いのを我慢して無心に練習を繰り返す。気が付けばあたりは人だらけ。三ッ峠の一般ルートのようにロープが何本もたれている。

101218私の武器 アックスを氷に差して一休み。これが先日紹介した私の武器。(ここ)やっぱりピックを研ぎ足りなかったようだ。刺さりすぎると抜けにくい。

101218ジョウゴ沢霧氷と青空

サイト場に戻る時間が近づいてくるにつれて、だんだん晴れてきた。青い空と白い霧氷が美しい。


101218ジョウゴ沢最初の滝終了点 直射日光を浴びて、びちゃびちゃと融けはじめた滝の最後の一本を登り、記念に支点の写真をパチリ。支点はぶ厚く凍り付いている。

101218夕暮れのジョウゴ沢

4時を過ぎ、足早に沢を下る。すっかり天気は回復し、沢は沈み行く太陽に赤く照らされていた。


101218夕日に染まる大同心

ジョウゴ沢出合に戻り、振り返るとそこには残照に染まる大同心が。


101218大同心と月

登山道を赤岳鉱泉に向かう。大同心沢を横切るときにはすっかり日が暮れ、夕日に代わり月が大同心によりそっていた。う〜ん、これはアンセル・アダムスの世界だな。デジイチ持って繰れば良かった...


今日はたっぷり練習することができた。新しいMyアックスでの手首のスナップの効かせ方もなんとなく分かってきた。たっぷり練習した後は、たっぷり宴会だ。小屋でビールを買って(酒は十分あるんだけど...)、テントにもぐりこむ。


次回に続く)



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2010年12月21日

滝を越え大同心へ〜ジョウゴ沢、裏同心ルンゼ(2)

2日目 赤岳鉱泉〜裏同心ルンゼ〜大同心稜〜赤岳鉱泉〜美濃戸

前回の続き)

101219朝の赤岳鉱泉 昨日は思いっきりアイスの練習し、昨晩は思いっきり宴会をしたので寝坊する。快適なトイレにふらふらと歩いてゆくと、小屋の前ではすでに多くの人が出発の身支度を整えていた。

101219裏同心沢出合

急いでラーメンをかきこみ、我々も仕度をしてあわただしく出発。赤岳鉱泉から2本目の沢が裏同心ルンゼだ。沢のはるか奥には、雲ひとつない空をバックに大同心がどっしりとした姿を見せている。今日はあの付け根まで行くのだ。沢の出合でアイゼンを履いて、気合を入れていざ出発!


101219裏同心沢ルンゼを遡る

気合を入れたのはいいが、しばらくは遠い大同心を見ながら、ただただ藪っぽい沢を遡る。今日は風もなく穏やかで、絶好のアイス日和ではないかな。


101219裏同心ルンゼ最初の滝

最初の滝に到着。スクリューの練習をしていた人たちにルートを譲ってもらって、アックスを打ち込む。むう、固い。朝で気温が低いからか、私の打ち込みが悪いからか...。カツン、カツン、と打っても1cmくらいしか刺さらない。どりゃ!と思いっきり振り下ろすと、氷が割れてはじけ飛ぶ。だましだまし引っ掛けながらよじ登る。


101219裏同心ルンゼのナメ滝

次々と滝が現われ、飽きさせない。これはナメを交えた3段40mの滝。最後のひと登りがやや立っている。我々が取り付くと、懸垂下降で下山を始めているパーティーとすれ違った。うむ、かなり出遅れたぞ。


101219裏同心ルンゼから中ア

氷から水がぴゅーっとふき出し、おまけに岩も顔を出している、いやらしいF3を越え一息つく。振り返れば、雪をまとった中央アルプスから北アルプスの峰々が一つ一つ数えられるほどはっきり見える。本当に今日は天気がいい。


101219裏同心ルンゼ最後の滝

最後の滝に取り付く。高さはないが、ここまでの滝の中で一番立っている。でもかなり慣れてきたので、ひょいひょいっと越える。セカンドだけど...。大同心がだいぶ近くなってきた。


101219間近に見る大同心

最後の滝から右の浅いルンゼを詰める。急斜面のアイゼン歩行にすねが悲鳴をあげ始めた頃、大同心の基部にでた。大同心が視界いっぱいに広がる。でかい。


101219赤岳と阿弥陀岳

稜線に出て視界が広がり、南八ヶ岳お約束の赤岳と阿弥陀岳も見える。


101219大同心稜

ロープをたたみ、行動食を食べ、十分休んで下山開始。しっかりとした踏み跡のついた大同心稜を下る。ほとんど普通の道だ。アイゼンを引っ掛けないように注意すればそれでよし。


101219午後の赤岳鉱泉

昼過ぎに赤岳鉱泉に帰還。暖かな日差しにテントやマットを干す。その間にメンバーとビールで乾杯。いや〜、面白かった。誘ってくれたリーダーとトップをやってくれたメンバーに感謝。


101219下山 昨日登ってきた道を下る。相変らず道は凍ってツルツル滑る。で、もう多少爪が減ってもいいので、アイゼンを履いてガシガシ下る。

下山後は、いつものとおり「もみの湯」で汗を流す。薄黄緑色のナトリウム-硫酸塩塩化物泉。露天風呂は源泉掛け流しだ。入浴料も500円と手ごろだし、いい温泉だと思う。

参考

もみの湯のページ



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