2007年10月19日

「間違いだらけの山登り」〜本の紹介

よく山をはじめたばかりの方々に、登山の方法を教えて欲しいと言われる。
私が一緒に行って教えれば一番よいと思うが、なかなかそうも行かない。

そこで頻繁に本屋に行って山の本のコーナーでいい本がないかじっくり立ち読みをしている。
先日やっとそこそこの本を見つけることができた。

「間違いだらけの山登り―「知らなかった」ではすまされない62項目」
(岩崎元郎、PHP出版)

この手の登山の基礎の解説本は胡散臭いものが多いのだが、最低限必要な山の常識(マナー)と言っていい話題に絞っているので、私が読んでも97%くらい納得できる内容だ。
(100%と言えないところが微妙だがしかたない。)

しかも、山小屋のマナーからGPSの使い方まで、結構広い範囲をカバーしていて使えると思う。

試しに数人に読んでもらったが結構好評だ。

初心者はもちろん、山慣れた人も自分の常識をチェックするために読んでみられたらいかがだろうか。


間違いだらけの山登り
商品名:間違いだらけの山登り―「知らなかった」ではすまされない62項目

価格:1,365円




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2008年07月20日

「究極のトレーニング」〜本の紹介

「究極のトレーニング」(石井直方、講談社)

登山に日頃のトレーニングは欠かせない。
重い荷物を背負って長い距離、それも上り下りを繰り返すなど、登山は体にとって尋常なことではない。
その自分の限界を延ばすためにはトレーニングは必要だ。

登山にはもちろん、全身持久力が必要だが、荷物を背負った体を支え、下りで足にかかる衝撃に耐えるためには、筋力トレーニングも必要だ。

本書は主に筋力トレーニングについて、副題にもある最新スポーツ生理学と効率的な体作りについて専門的な事柄を非常に分かりやすく解説している。

トレーニングと食事やサプリの関係や、山「登り」では筋肉痛にならないが、「下り」で筋肉痛になるために、それにあったトレーニングが必要だということ、短い時間で効率的に鍛える方法など、登山者にとって興味深い話題が満載である。

本書では具体的なトレーニング方法にはほとんどふれられていないので、この本を読んだだけでトレーニングができるわけではないが、トレーニング手法を解説した本とあわせて読むことによって、自分にあった効率的なトレーニングが実現できると思う。

究極のトレーニング
最新スポーツ生理学と効率的カラダづくり

石井直方、講談社
Amazon.co.jp 価格:¥ 1,680 (税込)





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2010年06月04日

「関東周辺のやさしい雪山登山コース」〜本の紹介

関東周辺のやさしい雪山登山コース―尾瀬、高峯、美ケ原、白馬、甲斐駒など57コース
(新ハイキング社、植手 崇文)

私が愛読している「山スキールート図集」(白山書房)の古本が1万円で売りに出されているのを発見した。絶版なのだ。それで、「東北山スキー100コース」など他のルート集の蔵書についても調べてみたら、ことごとく絶版になっている。


たいへんだ。ルート集は油断していると絶版になってしまう。気になったものは早いうちに買っておかないと。


で、買ったのがこの本。


何が気になったのかと言えば、まずは出版社が新ハイキング社ということ。知る人ぞ知る、とてもハイキングとは言えない過酷な藪山をハイキングと喝破する、マニアックな出版社だ。


すぐ絶版になりそう...


そしてもう一つ気になったのが、ここに載っている山。もちろんタイトルの通り、尾瀬や八ヶ岳などの残雪期を中心とした、これから雪山を始めようとしている、あるいは始めたばかりの人にはぴったりの素敵な山々が紹介されている。


しかし、それは私はあまり心惹かれない。心惹かれたのは、


毛無山


しぶいっ!


毛無山、毛猛山、矢筈岳...、今なお開発が及ばず、夏は深い藪に阻まれ、人の姿もない奥只見の山々。秘境すぎて誰も一緒に行ってくれない憧れの山々だ。なので、毛無山の文字をみて思わず買ってしまった。


ついでに言うと毛勝山や、ここ数年でメジャーになった佐武流山も紹介されている。


もちろん、タイトルどおりマニアでない初心者にも楽しく読める本だ。


関東周辺のやさしい雪山登山コース―尾瀬、高峯、美ケ原、白馬、甲斐駒など57コース (新ハイキング選書)
価格:1,680円(Amazon)




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2010年06月07日

「登頂八〇〇〇メートル 明治大学山岳部十四座完登の軌跡」〜本の紹介

「登頂八〇〇〇メートル 明治大学山岳部十四座完登の軌跡」
(山と渓谷社、谷山宏典)

8000m峰。


山を攀じるものなら一度は憧れる響きだ。


標高8000mを越える山は世界に14座、すべてヒマラヤに存在する。その高度のため酸素濃度が薄く、頂は雪と氷に閉ざされている。そこに立つには困難を極め、極限の状況で常に死と隣りあわせだ。

とても日曜クライマーの私がたどりつける世界ではない。きっとそこには見たことのない世界が広がっているに違いない。


この本は明治大学山岳部OB会が、山岳部創部80周年に向けて8000m峰完登を目指した「ドリームプロジェクト」の全記録である。


明大山岳部は最強の山岳部とも言われ、植村直己をはじめ一流の冒険家や登山家を輩出している。その彼らをもってしても8000m峰への登頂は壮絶な闘いだった。本書の詳細な描写だけでなく、随所にちりばめられている登攀中の写真が、彼らの闘いに臨場感を添えている。

この本は8000m峰14座とは何かを教えてくれる。


この本の魅力はそれだけではない。

厳しい山岳部での合宿を乗り越えてきたことに対する自信。そして信頼する仲間達。社会にでて一度は捨てた夢を葛藤の末、取り戻すことを決めた決心。

隊員ひとりひとりの人間のドラマが熱く語られている。「人はなぜ山に登るのか?」そのいくつもの答えがここにある。


久しぶりに読み応えのある山の本だった。


登頂八〇〇〇メートル―明治大学山岳部十四座完登の軌跡



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2010年06月22日

「登山医学入門」〜本の紹介

「登山医学入門」(山と渓谷社、増山茂)


打撲、捻挫、肉離れ、発熱、熱中症、凍傷、高山病...


山はむき出しの自然だ。なにが起こるかわからない。これは今まで私が登山中に起こした怪我と病気だ。

そして無事に下山し、何事もなくここに座っていられるのは、それぞれに適切な応急処置ができたことが大きいと思う。


この本は「登山医学」と小難しいタイトルだが、副題にある「山で起こりうる怪我や病気の対処法と原因そして予防まで」のとおり、山での応急処置の本だ。

骨折のような怪我から、熱中症など登山中に頻発する病気、さらには高齢者や女性特有の症状への対処法、予防法がひととおり解説されている。テーピングやトレーニング、食事についての記述が足りないと思うが、それでもこの本を読めば最低限必要なことは身につくだろう。


逆に言うと、この本に書いてあることくらい知ってないと、山に行っちゃダメなんじゃないかな。


> 登山医学入門 (ヤマケイ・テクニカルブック 登山技術全書)
増山 茂 (単行本 - 2006/7/1)
¥ 1,890




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